【感想・ネタバレ】生まれ来る子供たちのためにのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ー その瞬間、関東上空に、第三国から飛来した、無数の核ミサイルが炸裂した。

すべての事象には、始まりと、そして終わりがあ
った。地球はこれで役割を終えた。

地球とは天国移送が始まるまでの仮の惑星に過ぎなかった。我々の地球での人生の目的とは、即ち、ハルマゲドンの後、天国移送に参加することでしかなかったのだから。地球は言わば、そのためのテストとして人類に与えられた星に過ぎなかった。 ー

これはもう一つのエヴァンゲリオンなんだと思う。

9作まで長々と引っ張ったけど、ちゃんと伏線は回収してくれたな。まさか、こんな終わり方だなんて…。

主人公は最後まで好きになれなかったけど、最後に読み終えたときの何とも言えない哀しさは何なんだろうか。本当に、可哀想な人だな、と心苦しくなる作品。

何の説明も無く、意味も知らないままに、突如与えられた“力”を持て余した少年少女の切ないラブストーリーなんだろうけど、狂ったプロットと最悪のラストで、とても人にはお勧め出来ない作品。
ほんと、終盤の狂ったディストピアは圧巻ですな。

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2020年08月04日

Posted by ブクログ

浦賀和宏さんの作品にはまったのは、デビュー作【記憶の果て】から。
最初の一文に酷く衝撃を受けてはまった。
あの出だしは、今でも忘れはしない。


この作品は、『松浦純菜シリーズ』最終巻。
飛び飛びに読んできたから、正直???な箇所もあったけど、
読んでよかったと思う。

最後の、剛の秘密に大きなショックを受けた。
顔が尋常じゃない醜さであるという描写はシリーズ一作目から描かれているし、
ストーリー展開においてもそれなりの重要さを占めてはいるが、
その詳細について語られてはいなかった。

最後の最後、顔の秘密を知って、あまりの衝撃に鳥肌が立った。
わざわざ云う事じゃないと剛は考えていたのか。
そんな理由があったなら、もっと早く人に伝えていたならば、
きっと剛の未来は変わっていただろうに。

【記憶の果て】の最初と同様、忘れられない文章となった。


主人公の狂気を描くのがとてもうまいと思う。
誰にでも潜む狂気。
でも本人にしか分からない狂気。
佐藤友哉しかり、舞城王太郎しかり、麻耶雄嵩しかり、ゼロ世代の作家さん達は狂気を描く天才ばかりだと思う。
俺も。そんな狂気に魅せられてる一読者である。

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2009年11月16日

Posted by ブクログ

とにかくぶっ飛んでいた。

途中の右翼だの左翼だのはうんざりだけれど、それでも最後まで一気に読んでしまった。

面白い。

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2010年04月03日

Posted by ブクログ

( ゚д゚ )   ・・・

オチとか結論を求めてた自分が恥ずかしい。
やっぱり浦賀和宏はすごかった。いろんな意味で。

人の悪意を皿まで食らったような9冊でした。
でもなんだかんだ言いつつも楽しかった…よ、たぶん。きっと。おそらく。

新作も期待しています!

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2009年12月27日

Posted by ブクログ

相変わらず救いの無いラストでした。
うーん、中盤は結構面白かったんだけどなぁ…後半はちょっと失速気味な気が。
とりあえずこれで次は安藤君シリーズですよね?

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

2009/1/29
シリーズ完結。
最期は煙に撒かれたような気もする。
そしてなんという2ちゃんねる。
人には勧めません。

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2009年10月07日

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