【感想・ネタバレ】契約のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

途中までは冴えないOL。
そこから奮起する様子がしばらく続き、本人の気持ちも前向きになって“意識が高い”状態までいく。
何かしらの謎が待ってることは明らかな中、じっくり描かれる自分磨きの場面が不気味。

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2014年04月22日

Posted by ブクログ

小学生の頃は頭もよく、周りから注目され可愛がられていたし、リーダー的な存在であったが高校からどんどん学力が落ち社会人になってからは自分にあう仕事ではないと転職を繰り返す。その鬱々とした状態の時に救世主のように1本の電話。
あなたを必要としていると条件のよい仕事を紹介されそこからその雇用者の復讐劇が始まる。
あんなスケールの大きなそして自尊心を失くすような復讐にこれぞまさに明野照葉さん!
周りの人からは優しい人と思われている人でも許せない人にはとことん食らいつくとは。人の恐さが充分に伝わるというか、何というか。。。

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2021年01月23日

Posted by ブクログ

三十四歳の南欧子の外見を磨き教養をつける不思議な試用期間の日々にわくわくした。小中学生時代のいじめ被害者である桃子の上げてから落とすという復讐と明かされる後半はずっと南欧子に寄り添っていた為にピンと来ず、でも再びの南欧子目線では記憶や自覚のなさや仕事を見下す様子が白々しくてもう桃子寄りになっていた。

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2018年10月10日

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面白かった。桃子に南欧子は生涯わからないままだと思う 勲男もあれは駄目だ見込みがないと言っていたではないか

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2015年02月07日

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2015.1.9-1
現実にはあり得ない設定のようでいて、真に迫る女の怖さは伝わってくる。余韻を残した終わり方とを意図したのかも知れないと思いつつも、具体的な結末がなく若干の期待外れも感あり。

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2015年01月10日

Posted by ブクログ

一種独特で不穏な空気感が物語を最初から最後まで
包み込んでいました。

主人公牧丘南欧子34歳、つまらない仕事にくだらない恋人
まさにさえない日常に怠惰な生活
自分の人生はこんなハズじゃなかった・・・。

そんな思いになってしまうのはきっと彼女が小学生時代の
輝かしい過去を忘れられないからだと思う
人はそんな経験をしてしまうと今の自分の姿、境遇を
容易に受け入れられないものかもしれない。

そんな彼女の心の隙をつくようにヘッドハンティングの申し出が
舞い込みます。契約の内容は破格の報酬と不思議な仕事内容
うまい話には何とやら・・で彼女も最初は疑い悩みますが
彼女の背中を押すような事柄もあり南欧子は新しい未来を
夢みて賽を投げてしまいます。

仕事に必要だと言われ、プロポーション改革にマナースクール、
芸術知識の習得と洗練されていく度に意識も変わり
南欧子はやはり自分は高見にいる人間なのだと錯覚していきます。

しかし南欧子が高見に上りきった時、「そ・れ・は」やってきます
破格の報酬を支払う雇い主の徐々に見え始める思惑
雇い主が南欧子に求めるものは何なのか、そして南欧子は
自分が置かれている現実にどう向き合っていくのか
最後まで目が離せませんでした。

自分はこんな仕事をしているはずじゃなかったし、自分が接する
人はこんな人達じゃないと、人を上級と下級に分けている南欧子に
共感できる部分は多くはなかったけど、私だって無意識に自分の
善良さを信じて生きている部分はある。
しかしそれがいかに儚いものなのか痛感させられました。

契約書にサインをする事なんてほとんどない生活ですが契約書を
前にした時、この本のことを思い出してしまいそうです。

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2017年09月20日

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34歳のマンネリ化した毎日をすごすOL南欧子に、ある日高額で彼女を雇いたいという誘いが来る。それには知性と美貌と教養が必要とあって、まず自分を磨きあげることが条件とされていた。「マイ・フェア・レディ」のように、期日までダイエットをしエステに通いマナーを学ぶ南欧子。それらの費用は全部誘った雇い主持ち。
そして、契約書にサインをし、南欧子は正式にこの誘いを受け入れたが、そこには実は周到なワナが仕組まれていた。

女性とはこんなにも執念深いものか。
小学生の頃に受けた心の傷から復讐を誓い徐々に相手を追い詰めるやり口は、確かに女性独特の復讐の手段かもしれない。
殺人も脅しも何もないミステリーだが、その裏にあるのは策略と怨み。
平凡な日常生活からどんどん追い込まれていく南欧子の運命に読者も引き付けられる。これだけ惹きつけておいて、あのラストはちょっと残念だが、心理サスペンスとしては読みごたえのある本だった。

教訓として悟ったことが3つある。
契約書はじっくりと腰を据えて何回でも目を通すこと。
敵の顔はしっかりと覚えておくこと。
逃げにまわらず、周りの状況を確認すること。

私だけかもしれないが、学生の頃に読んだ「モンテ・クリスト伯」(デュマ・ペール)を思い出した。
「モンテ・クリスト伯」は、エドモン・ダンテスが無実の罪で監獄に送られ、そこで長い年月を過ごしたのち、脱獄して巨万の富を手にし、モンテ・クリスト伯爵として自らを陥れた者たちに復讐する物語だ。
この本は女性版の「モンテクリスト伯」なのかもしれない。

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2017年11月09日

Posted by ブクログ

再読。
動機は賛否両論だと思うが、当事者双方の認識はこのようなものだろう。
いずれにせよ契約する際には細心の注意が必要。


2014.7.5
再読。
34歳、独身、名ばかりの出版社に勤務する南欧子(なおこ)に、多額の報酬とともに引き抜きの話が舞い込む。
労基法違反のあり得ない契約だが、契約書は良く読まないといけないと再認識した。

2010.9.28
時間つぶしに入った本屋で何気なく手に取りました。
面白かったです。久しぶりにいい出会いでした。
女の執念とか女性心理の暗部を描いた作品、新津きよみさんに似た作風です。

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2016年04月16日

Posted by ブクログ

今回も最初から最後まで明野さんならではの一種独特な不穏な空気感を漂わせながら物語が展開されて行きます。

物語の主役、牧丘南欧子も決して好人物とは言いがたいけれど、「善人」のはずの桃子が途中から南欧子以上の悪人に見えてしょうがありませんでした。

表向きは南欧子の為と言いつつ、心の奥底には根強い復讐心が渦巻いている、その執拗なまでの復讐こそイジメにイジメで対抗する嫌な女に見えてぞっとさせられました。

やっぱり女の敵は女だと言う事でしょうか…。

明野さんの作品は本当に癖になります。

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2023年02月17日

Posted by ブクログ

普段、契約書の細部まで確認せず「ここにサインして下さい」と言われれば、ついサインしているが、とても恐ろしい事だな…。

2人の女性が登場するが、残念ながらどちらも幸せには見えないし、感情も理解できないものだった。知らず知らずに恨みを買わないよう、気をつけねば。そして、うまい話にも。

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2022年01月25日

Posted by ブクログ

小中学の頃は活発で、クラスでも目立ち慕われる存在だった南央子。
34才になった今は冴えない日々。
そんな南央子に思いがけず、良い仕事の誘いが…
しかし、それは何か怪しげな契約だった。
人の恨みって、恐ろしい。

2020.1.22

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2020年01月23日

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女性的視点で、男性作家とは少し違った薄ら怖さがありますね。
終盤に向けて冷たい憎悪を加速させ、最後まで一途に貫いた構成は、
寄り道せず本質を突き切った感じで、面白かったです。

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2014年11月24日

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私が南欧子さんの立場だったら、やっぱり契約しちゃったかも。
万が一騙されてたとしても損はなさそうに見えたし。
でも世の中、上手い話はそうそうないってことですね。
契約書はよく読もうと思います。

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2014年04月17日

Posted by ブクログ

もっと桃子が南欧子をこてんぱんにしてくれたらスカッとしたかも(笑)
最初は南欧子に結構感情移入してたけど、もうちょっと骨のある人だったら良かったのにな。
いじめた方は忘れるけど、いじめられた方はいつまでも覚えてるものなんですね、わかります。

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2013年08月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

プリティウーマン的な話なのかと思ったら(私も騙される派?)
怖い復讐の話でした。

南欧子のキャラ設定がうまい。
確かにこういう常に不満を持っている人、
我慢が出来ない人っている。

つーかこのご時世、高給もらってヘルパー的な仕事って
それ感謝してやれよ、って思う^^

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2012年03月25日

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ネタバレ

明野さんの物語の、テーマが「輝く女」っていうのがいつも好き。
『汝の名』ほどの衝撃があるわけではないが、戦いの中でも、
きっかけと目的はなんであれ、人にどんな価値を提供して、
何を学んで欲しいかという考えがあることに心あたたまった。

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2012年01月11日

Posted by ブクログ

サスペンス、ということなのだけれどそこまで激しくない?
途中まで、まるで唯川恵の小説を読んでいるみたいだった。
とあるOLのさえない生活や、抱える不満や過去とか。
そのあたりは面白かったのだけれど、いざ物語が進んできて
サスペンス要素が加わってくると、どうもつまらなくなる。
よくある設定というか。 幼馴染みの復讐だったとか、そういうの。
もう一捻り欲しかったかな、というところ。

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2011年06月07日

Posted by ブクログ

 明野照葉らしい作品でした。南欧子は宗教の季刊誌等を手がける編集者。カードローンがあり,不倫をし,ダメな恋愛をしてい34歳。そんな彼女にヘッドハンティングがきて…

 おいしい話には裏がありますね。これはしっかり覚えておかなければならないけれども,人間舞い上がるとそれが認識しずらくなるのをこの本を読んで改めて感じました。「自分は選ばれた人間だ」という考えを持ったことがある人は要注意。それにしても女の執念は怖いけど,今回のは少し理解しにくい部分があったかなと思います。

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2010年11月24日

Posted by ブクログ

南欧子(なおこ)、桃子 小学生時代のいじめ、復讐?
桃子の傷を負った気持はわかるが、結局はいじめ返していることを正当化しているにすぎない。 しかも大人の知恵を使いいじめ倒すのはかなり陰湿。

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2010年11月01日

Posted by ブクログ

女は怖いねえ。いじめを受けていたり貧しかった過去には同情するが、だからって今更そこまで執拗に復讐するか?と思うと全然同情できなくなりました。読んでいてイライラする。恨みはない、ただ自分を正しく認識してほしいだけ、とか言われても…いや結局のところ憎いんでしょ?と。
まあ甘い話に食いついてしまった南欧子もたいがい愚かだけれど、さすがにちょっとかわいそう。

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2010年10月19日

Posted by ブクログ

高校時代にクラスのマドンナだった女性が転げ落ちるような人生を送って、今は冴えない職場でつまらない人生を送っている。そこに突然、エステで身体を磨いてカルチャースクールで教養を高めてほしいとの転職依頼が来る。新手の詐欺かと疑うが、結局契約を結ぶ。
しかし、これは彼女を狙った元クラスメートの企みだった。
20年近い歳月を経て行われるいじめの復讐が狙い。

解決方法と恨みが中途半端だけど、落ちた女が復活しようともがく姿が痛々しく生々しい。

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2010年10月17日

Posted by ブクログ

執念。おそろしい。


自分自身を正しく知らなければ、正しい判断はできない。正しい人生は歩めない。

逃げるということは、ただ問題を先送りにするだけで、何の解決にもならない。問題はそのまま未来に残される。

作中で印象に残った言葉。

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2010年08月09日

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