【感想・ネタバレ】永遠の旅行者(上)のレビュー

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税金の事やタックスヘイブンやら、とにかく難しかった。でも、ストーリーも筋が通っていて内容も興味深かった。

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2017年03月12日

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 永遠の旅行者(perpetual traveler)の元弁護士、真鍋。滞在先のハワイで見知らぬ老人から20億円の資産を息子ではなく、孫に相続させたい。ただし、一円も納税せずに。この不思議な依頼を受けて、調査に乗り出す。天使と言われている孫娘まゆは精神分裂症の症状で引きこもり。依頼人の息子悠介は150億円の借金を抱えたまま失踪中。依頼人はシベリアで拘留者だったことから、日本に裏切られた思いを持っているようだ。
 ハワイ、日本、香港と舞台を変えながら、ストーリーの全貌を少しずつ明らかにしていく。文章は平淡な感じはするが、税金だったり弁護士の話題だったりと専門用語もたくさんあり、金融に勤めているからこそ理解できるのかも。いずれにせよ、謎を解きたい一心で、下巻の展開に期待したい。

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2015年11月09日

購入済み

よく下調べした秀作

参った。私も税金の事は知っているつもりだったが、完全に負けた。嫌味な断片的知識もよく内容に沿って下巻を読みたくなった

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2015年01月11日

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マネーロンダリングの作者だと知らずに購入。作者の著作は初見だが非常に面白い。知識と取材(?)で得た情報をしっかり散りばめており、何より話が面白い。上下巻の本だとは知らずに「これで伏線回収出来るの?」と思いながら読み進めたが、下巻の電子書籍が高くて手が出ないので、買い溜めた他の軽い本を読みながら、下巻の価格下落を待ちたい。

私はサラリーマンなので、税金が源泉徴収によって取られているため普段はあまり税金について意識はしないが、節税というのは確かに重要な考え方だ。個人的には税金よりも年金を何とかして欲しいと思っている。現役世代が高齢者を支えるという仕組みには問題がある。多くの投票者でもある高齢者のための社会になっているような気がしている。国の借金の悲惨さはいまいち理解できないが、歳入より多くの支出をしている財政が健全で無いのは間違いない。せめてプライマリーバランスを早く取り、若い世代が負担を負う事のない社会にしてもらいたい。消費税は20%位でも良いと思うが、税金をしっかりと使ってもらうため、選挙制度の改革はしなければいけないだろう。先日の兵庫県議員じゃないが、税金の使い道をしっかりと監督する仕組みを作らねばならない。

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2014年07月21日

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すてきなロードムービーで、かなりサスペンスで、脱税テクニックの手引書であるとともにラブストーリーでもあります。シベリヤに抑留された祖父、ドラッグ中毒になってしまった息子、総合失調症のその娘の3代に渡る壮絶な人生が書かれています。

「君はたくさんの素敵な恋をして、お伽の国の王女さまのように幸せなるんだ」

「これからは、あなたが自分の人生を楽しむのよ。そして、いじわるで高慢で魅力的な女になりなさい」

こんな言葉で人を励ませる人にになりたい、と思わせる小説でした。ちょっと難しいけどかなりおすすめ。

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2011年09月27日

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弁護士をやめて永遠の旅行者となった眞鍋恭一のところに舞い込んだ依頼は相続処理。正し条件は1円の相続税も支払わないこと。読んでいると税金を回避する方法は色々とあるのだなぁと。まぁ相続税を払うほどの資産もない私には関係ないのだが。

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2023年04月14日

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マネーロンダリング、タックスヘイヴン経由で本書を読んでいます。前2書より金融知識以外にも、少女まゆや智子等の周りの人間との絡みも多く楽しく読めました。下巻の相続に向けての話しの展開も楽しみです。また、始まりのhawaiiのBIG Islandの話が、昔行ったことを思い出して、大変懐かしかったです!

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2022年05月21日

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働いた分に対する所得税、モノやサービスで得たものに対する消費税、不動産や有価証券等に対する資産税は分かる。
故人の財産に対する相続税。こいつに対する租税論理ってのは実に曖昧だな。三途の川は六文銭しか持てないからか?

さて、本編、20億円の資産を息子ではなく孫に相続させたい。ただし、一円の納税もせずに。
そんな元弁護士に元シベリア抑留者からの依頼が舞い込む。しかし、この孫娘、統合失調症で精神病棟へ収監中、父は蒸発し行方不明、母は首を切り落とされ限界をとどめぬ程の惨殺。
税法を抜けるため、タックスヘイブン各国を飛びながら、父の跡を追う...下巻へ。

前作までの『タックスヘイブン』『マネーロンダリング』と主人公の出自設定がデジャヴか???

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2020年05月01日

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ネタバレ

評価は4.

内容(BOOKデーターベース)
元弁護士・真鍋に、見知らぬ老人麻生から手紙が届く。「二十億の資産を息子ではなく孫に相続させたい。ただし一円も納税せずに」重態の麻生は余命わずか、息子悠介は百五十億の負債で失踪中、十六歳の孫まゆは朽ちた家に引きこもり、不審人物が跋扈する。そのとき、かつてシベリア抑留者だった麻生に殺人疑惑が浮上した―。謎とスリルの上巻。

ハワイでの優雅な生活、ハワイの説明・・・などなど前半ページが先に進まず・・・しかし後半から一気に面白くなってきたわ。下巻へ続く

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2019年01月30日

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橘玲は 実に欲張りな作家かもしれない。
相続税回避の方法、税金のかからない方法など、
実にたくみに 取り込みながら、
シベリア抑留者だった祖父、バブルで儲けたが失敗し逃亡父親、精神を病む孫。
母親は、惨殺され犯人が不明と言う 話題満載のなかで、
20億の遺産を 孫に 税金を払わずに遺産相続させるという仕事を
引き受けた 元弁護士 恭一。
この男は、なぜ?という疑問をもちながら 生きている。
この仕事を引き受けるにも、なぜなのか、分からない。
設定が 盛りだくさんで、カネ狙いの亡者が 絡み付いてくる。

盛りだくさんすぎて、説明が多すぎるのが、目につく。
それにしても、恭一、まゆ、智子 それぞれが 魅力的でいいなぁ。
相続税回避、税金を払わないことを軸に物語は展開する。
さて、下巻が どうなるのかな。

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2016年10月23日

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元弁護士・真鍋に、見知らぬ老人麻生から手紙が届く。「二十億の資産を息子ではなく孫に相続させたい。ただし一円も納税せずに」重態の麻生は余命わずか、息子悠介は百五十億の負債で失踪中、十六歳の孫まゆは朽ちた家に引きこもり、不審人物が跋扈する。そのとき、かつてシベリア抑留者だった麻生に殺人疑惑が浮上した。
 まゆは幼い頃に母を殺された未解決事件にまだ苦しんでいた。アメリカで失踪した悠介の居場所はつかめない。麻生の死期は迫る。真鍋には時間がなかった。そもそも麻生はなぜ無税の相続に拘るのか?そして、まゆが何者かに誘拐された―。人間の欲望と絶望、金と愛情、人生の意味までを、大胆かつ繊細に描ききった新世代の『罪と罰』完結。

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2016年05月02日

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橘玲さんの経済小説です。
相続や配偶者控除についての税金についての知識は流石です。物語としても面白いです。

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2014年08月19日

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ネタバレ

「自由」の理想系。

大手弁護士事務所のジュニアパートナーの座を目前にした主人公は、その身分をなげうって自由を手に入れる。
彼は「非居住者」としてオフショアを転々とし、どの国家にも納税しない、独立した個人だ。

冒頭の会話が秀逸。
バカンスでハワイのビーチにやってきたNYの弁護士ビルとの会話。

としきりわが身の不幸をしゃべり散らしたあとでビルが訊いた。
「ところで君、なにしてるの?」
「海の見える場所を旅してるんだよ」
「それに何の意味があるんだい?」
「なにもないよ」
「どういうこと?」
「人生に意味があるとかないとか、そんなのうんざりだよ」
「なんてことだ!」ビルは叫んだ。「君は俺の人生の師匠(メンター)だよ!」

理想のアーリーリタイアメント。

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2011年11月29日

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なかなか面白い。税金を払わずに世界中を行き来している元弁護士に起こるお話。精神分裂症の少女への無税での20憶円の相続を依頼されている。この作者の「マネーロータリング」は読んでいるが税制、金融にはかなり精通されている。小説としてもなかなかだと思うが。相続で言えば自分自はかなりの借金を相続するのは目に見えている。

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2010年08月01日

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租税回避スキームの一つ「パーマネント・トラベラー」(通称『PT』)を題材にした小説。
PTは、税金の支払い義務が発生するよりも前に、世界各国を常に移動をしつづけることで合法的に税金の支払いを回避する方法。

読むきっかけとなったが、現在放送中のNHKドラマ「チェイス」。
これがすこぶる面白くて、ドラマの原作本を探していたところ、
関連書籍としてピックアップされていたので買ってみた。

当初は「ハゲタカ」的なビジネスライクなストーリーかと思ってたんだけど、
意外とサスペンスよりの内容だったw
あと舞台となるハワイやNYの描写が結構細かいので、その辺の土地勘に明るいとより楽しめるかも。

出てくる人たちも弁護士、プライベートバンカーにハワイのコーヒー豆農園オーナーと実在するんだろうけど、知り合いにはいない職業だったり、
また悠々自適な主人公の暮らしっぷりを読んでるだけ、いい感じで現実逃避できます。

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2010年05月17日

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この作者さんは、金融(主に税金ね)関係小説を書かれています。感嘆に値しますよ。勉強というかまぁ、すごいの一言。真似する気はないですが。というかお金持ちは大変?
国の政策って「全ていいように」って難しいと思うけど、無駄遣いだけは止めて欲しいものです。納税している私はそう強く思います。

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2009年10月04日

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20億の遺産を1円も相続税を払わずに孫娘に相続させたい、と言う依頼を受けた元弁護士の主人公どうするのか。民法の相続、親族の話が出てくるので法律をかじってる人には面白いかも。しかし相続税って何なのですかね?散財するより子供のためを想って貯蓄した金に税金がかかるのは納得がいかない。

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2009年10月04日

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引き続き橘玲。

前回の「マネーロンダリング」同様、すぐにその世界に引き込まれた。上巻の後半からは読み進めて行くのがかなり楽しみに。

前作とノリは完全に一緒なのだけど、面白いです。また、勉強にもなります。

PT: permanent traveler

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2009年10月04日

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話の筋とは別に、結構マニアックな(プロからするとそれほどでもない)国際税務や相続税の話が出てきており、税理士の私としてはこのあたりが非常に面白かった。

ただ、さすがに15年くらい昔の話なので、街の描写とか税法の内容等が古くなっており、その点がマイナスかと思う。

が、それを除いても面白かったので、著者の別の小説も読んでみたい。

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2023年06月19日

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橘玲さんの小説を初めて読みました。
前半は、お金の専門用語がおおくて、挫折しそうになりましたが、後半、美少女がでてきてからだんだん面白くなってきました。
下巻がたのしみです。
主人公が、村上春樹に出てきそうな感じー

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2022年02月18日

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デビュー作のマネーロンダリングに登場する人物が出てきて続けて読んで良かった。とても奇妙な話だけれど、お金があっても賢くても幸せじゃない人っているんだなぁと。どうして学ぶのか、稼ぐのか、目的がはっきりしている人のほうが幸せなのかもね。

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2019年11月22日

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ネタバレ

PT(Perpetual Traveler)としてハワイで暮らす元弁護士の真鍋恭一に届いた依頼は20億の資産を一円も納税せずに孫に譲りたいというもので、というのが本筋だが、そこの進み方は非常にゆっくりで、関連して開陳されていくPTという生き方や税金に関する四方山話への興味でぐいぐい読ませていく。そこに孫たるまゆとその家族の特異な背景がミステリちっくに絡み合い、こちらの行く末は全く見えない状況。肝心の相続についても、作中人物も語るように合法的に実現できるのかという難易度で、完全に下巻を待たれるといったところ。全てが丸く収まったら傑作間違い無し(予告)。

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2017年10月04日

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 パーマネントトラベラーの生活について詳しく知りたく思って買ったが、サスペンス小説要素が強くてそれほど面白くない。ところどころ紹介される金融関係の知識と解説は比較的詳しく書いてあって面白いが、全体に占める割合は5%に満たないほど。「プライベートバンカー」の方が、ルポライト的な要素が強く、興味深く読むことができた。
 小説としても、過去と現在が段落ごとに織り交ざっている部分があり、今一つすんなり読み進められないこともある。

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2017年09月28日

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一切納税をせずに遺産を相続させるというミッションを行いながらも“天使”を救うストーリー。
合法的に税金を払わないで生きていくってことが可能なんだって事を知った。読むペースをつかむのに時間がかかった。ハワイに行ってみたくなった。

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2011年09月12日

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橘 玲の小説2作目。相変わらず面白いんだけど、前作「マネーロンダリング」に比べると、ちょっと冗長でドキドキ感がおちるかなという印象。まぁ、こんな金融知識をふんだんにミステリーに取り込むことができる著者なんてこの人以外いないので、そういった異色の世界観を体験できる意味で貴重な小説だと思う。似たような小説みたことない。

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2010年12月13日

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散りばめられてる税法、歴史、文学の薀蓄は面白い!!

ただ、それがストーリーのテンポを悪くしてる気がする。

マネーロンダリングの方が面白かったなー

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

相続税についてのお話。

税金と金融の仕組みが中心に回るミステリーです。
探偵ものでありますが殺人はあまりでてきません。

こういうことを現実にする人が現れるでしょう。
いいか悪いかは別にして・・・。

税金については考え方は
どこの国に住んでいるかによって違います。

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2009年10月04日

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