【感想・ネタバレ】経済学者の栄光と敗北のレビュー

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Posted by ブクログ

経済学者の生い立ちと方向性について述べられている。
経済学理論に関する知識があることを前提としているからか、あまり理論の深いところを理解はできなかった。
それぞれのなんとなくの立場を知るのには良いと思う。

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2014年05月28日

Posted by ブクログ

冒頭3章を割いてケインズについて徹底的に解説した後、時代を追って各経済学者を概観していく構成。ケインズ主義を元として、それに対し各々が是か非かという視点が強く描かれているので、とても読みやすい。

学術的な観点だけではなく、それぞれの学者の生い立ちなどにも着目しているので、なんとなく人物像に親近感が湧いてくる。ウェブで調べて顔写真とか見ながらだとさらに頭に残って良いかも。

淡々と事実と歴史を述べるだけではなく、筆者自身の評価もところどころに載せている。そもそも筆者は経済学が専門ではないようなので、少し差し引いて読んだ方がいいかも。

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2014年03月22日

Posted by ブクログ

ケインズからの経済学史を端的にまとめてあると思います。
なんちゃって経済学部卒の自分ですが、
それぞれの学者の立ち位置が理解できるようになっていますね。
しかし、経済学に正解がない、ということも良く分かりますね。

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2013年09月18日

Posted by ブクログ

経済学のまとめのような本はあるが、経済学者の人生を解説する本は初めて読んだ。そのため、登場人物の唱えた理論を知っており、プラスアルファを知りたい人向けだと思う。

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2021年06月13日

Posted by ブクログ

近現代の経済学者14人の事績を、コンパクトにまとめた新書。パラパラめくると、経済学者の人となりや、経歴、エピソードなどが盛り込まれており、「経済学の入門書よりも読みやすいかな」と思って手に取った。

が、理解できたのは、取り上げられている経済学者のプロフィール部分のみで、肝心の経済理論についての部分については、用語が難しく、ほとんど理解できなかった。「コンパクト」であることが、かえってあだとなり、専門用語についての説明がほとんどない。

今後、経済関係の本を読んでいるときに本書で取り上げられた人物の名前を見たときに、「あっ、知っている人だ」と思えれば、抵抗感も少なくなるだろうから、そういう意味で、読む価値があった本ともいえるけど、全体としては、自分にはまだ早い本でした。

あと、あとがきで経緯が説明されており、編集の都合上、著者としてもやむなくの決断だったのは理解するものの、注釈が本文から省かれており「興味のある方は、ネット上にアップしているので参照してください」というのは、個人的には好きではない。著者も言っている通り、この手の本は出典・参考文献等も含めて作品として成り立つと思っているので、それがないというのでは、価値は半減してしまうと思う。

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2019年02月19日

Posted by ブクログ

やたら読み終わるのに時間がかかった。
もともと経済には興味があるものの、予備知識がないため経済論の解説になると正直8割くらいは理解できない。
それでも最後まで読めたのは、著名な経済学者の生き方と経済観をうまく組み合わせて説明しているから。
特に最近気になっていたドラッガーについて、彼の回想にはしばしば思い違い(ウソ)が混じるという指摘は、以外でもあり興味深かった。
あとは著者のスタンス(アメリカの経済学に対する不信感)がはっきりと内容に表れている点も面白かった。
こういった新書で、しかも入門書的なものの場合、公立公平であろうとして退屈になるきらいがあるので、個人的には著者の思想が強く出た方が、新書としては面白いと思っている。

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2017年06月02日

Posted by ブクログ

ケインズからフリードマン、ハイエク、サミュエルソン、シラー、ポランニー、ドラッカー、クルーグマン、ガルブレイス、ルーカス、スティグリッツ、ベッカー、ポズナー、ミンスキーの計14人の経済学者の生い立ち、背景とともに彼らの経済理論が説明されている。
知らない経済学者が何人もいたし、名前は聞いたことがあってもその経済理論はほとんど知らなかったのでいい勉強になった。
ケインズの経済学は大きな影響力を持っていたことが理解できる。ケインズ後の経済学者はケインズを批判するにしてもケインズの考えを取り入れるにしてもケインズを無視することはできない。
工学的に見れば、どんな経済の数学モデルを使っても所詮は近似であると言うことはわかりきっているし、その上不確定性がよくわかっていないのでは将来がどこまで予測できるかは疑わしい。経済学はいくら数学の道具を使っても科学的とはいえず思想、哲学のたぐいだと改めて感じた。

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2014年04月05日

Posted by ブクログ

経済学を横断的に理解できる一冊だと思う。

本書の物語のスタートはJohn.M.Keynesである。本書の2/5くらいは彼の説明である。つまり、雇用利子及び貨幣の一般理論の説明。
つまり、現在の経済学は、Keynesの上に理論を構築するか、又は、彼を否定することから始まる、ということである。

後者は、マネタリストと呼ばれる金融市場主義者で、Milton FriedmanやG.Beckerが登場する。

新書サイズに14人の経済学者が登場するので、説明はかなり大雑把。

本書を読んで思うのは、経済学とうい学問の不安定さ、いや人間の不確実さだろうか。
経済を分析するということは、人間を分析するということである。
ということを鑑みると、心理経済学者の紹介が非常に少ないのは残念至極。

しかし、経済学という分野は、対象を分析するのに仮定を大胆にしすぎではないだろうか。効率的市場仮説しかり情報の非対称しかり。
もちろん、これらの仮説から導き出される結論は政策にその妥当性を与える一つの論拠とはなるが、正しさの根拠とはなりえない。

現代の金融政策の限界が垣間見える一冊ではないだろうか。

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2013年05月11日

Posted by ブクログ

ケインズからスティグリッツまで、14人の著名な経済学者を、簡単な学説紹介と短い伝記で伝える。

ケインズに3章を割き、残り13人の経済学者がケインズをどう捉え、どう批判し、あるいはどう受け入れたかを中心に解説。新自由主義的な経済学が意気消沈し、ケインズへの回帰が叫ばれる現在を象徴する一冊。

新書にしてはやや分厚いものの、軽めの読み物です。

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2013年04月16日

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