地上100mからの滑走。独力での空中飛行。一握りの人だけが知り得るスキージャンプの魅力を体感できる、そんなマンガです!!
当マンガの主人公・ハルが挑むのは、今期のソチ五輪で金メダルを目指す高梨沙羅選手と同じ“ノーマルヒル”。2人とも高校生っていうのも共通点です。
「宇宙から見たらこの程度の高さなんてもうバリアフリー!」なんて言ってしまう程の、ビッグマウスのハルですが、実は、校舎の屋上から屋上へ飛び移る「屋上ダイブ」ができなくて、同級生にバカにされるほどの、高所恐怖症だったりで…。そんな愛すべきキャラのハルが、ジャンプ競技の魅力に引き込まれていくという1ヶ月半ほどを描いた『ハルジャン』は、『宇宙兄弟』の小山宙哉先生のデビュー作でもあります。クライマックスも、夢があってワクワクさせてくれますよ!
感情タグBEST3
私とハルジャン
この作品は、小山宙哉先生のデビュー作です。モーニング連載時から「ハンパねえ面白さ!」と注目しておりました!実は、この作品の続きが読みたいと今でも思っています!!紙の書籍も買って、電子版も買って、更に電子版を何回読み返したことか・・・。ラブ、ハルジャン★
Posted by ブクログ
「ペンギンだって空を飛べる。」
このキャッチコピーの通り、主人公である高校生少年・梅田は高所恐怖症。
学校での恒例行事である屋上から飛び移るゲームも、いつも怖気づいてできない。
そんな梅田だが、新任教師にたきつけられてスキージャンプに魅せられて行くこととなる・・・。
「何事もビビる前に『やる』ことにしたから、俺。」
この一言がもう、たまらない。
怖気づいてしまうことって、意外とたくさんある。やっぱいいや、今はこういう状況だから無理、次はいけるよ、本気出せばやれるって言い訳ばっかり並べて。
そんな気持ちを梅田は代弁してくれる。そんでさらに一歩踏み込んで、「怖気づくなよ!」と、自分を叱咤激励して、跳ぶ。
スキージャンプをテーマにするとはさぞ視覚化が難しいだろうな、と思ったけど、これはかなりリアルに想像できます。
ぴりぴりした緊張の空気、頬を叩く風、スピード感、それからスキー台から跳んだ瞬間眼下に広がる景色まで。
こんなにワクワクする漫画なのに、なぜ「一巻」表記がないんだ。
続きはないのか。続きはないのか・・・!
小山さんは「宇宙兄弟」も「ジジジイ」も「ハルジャン」も全部大好きです。ものすごく質のいい漫画を描く人だと思っています。
主人公が必ずしも超人じゃなくて、迷って、悩んで、それでも前に行こうとしてる姿がすごくいい。
読んでるこっちも頑張ろうと思える。
そんな漫画ってすげぇんじゃないかな。