【感想・ネタバレ】ハーバードからの贈り物のレビュー

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Posted by ブクログ

ハーバード・ビジネススクールでは学期末の最終講義で、教授が自らの体験に基づいた訓話を語るのが慣習となっており、その中の15の訓話を収めたものである。2004年に米国で出版され、同年日本語訳された。
もともとハーバード・ビジネススクールを卒業する未来のビジネス・エリートに向けたものであり、ビジネスの成功や優れたリーダーになることを意識して語られてはいるものの、多くのテーマは普遍的なものであり、その前提を外しても、心に響くメッセージを伝えてくれる。
ブランド戦略、ビジネス戦略等を専門とし、多くのTV番組のコメンテーターを務めるナンシー・ケーンは、父親の死をきっかけに、生前は何枚かのバラバラの写真のようにしか見ていなかった父親を、長所・功績も短所・失敗も含めた一人の人間として捉えることができるようになった経験を踏まえて、「自分自身についても周りの人についても、欠点も含めてありのままを率直に見ることができなければ、そうした健全な決断を下すことは極めてむずしい・・・自分も周囲の人も、本来の意味で「完璧」だと考えるようにするのだ。欠点がなく、非の打ちどころがない、という意味ではなく、本質的なものはなにも欠けていない全体的な存在、という意味である」と述べる。
また、サービス事業の経営を専門とするフランシス・フライは、自らのアイデンティティと思い、周りからも優秀と見られていたバスケットボール選手としての自分を、大怪我で失ったことによって、バスケットに没頭していた時間を自分が大事にしてこなかったことにはたと気づいた経験に基づいて、「今、ここで体験していることには終わりがあるということ、そしてだからこそ、今という時間を味わい、大事にしてほしいということだ」と語る。
勇気と元気を与えてくれる、ハーバードからのあたたかい贈り物である。
(2004年11月了)

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2016年01月15日

Posted by ブクログ

ビジネスにおいてはなん時も、正解を導き出すために必要な情報が不足している、その中で決断を下し続ける必要がある。

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2015年07月19日

Posted by ブクログ

ハーバードビジネススクールの学期最後の授業で教授が学生に対して贈る人生訓を含めたメッセージを集めた一冊。

世界屈指のMBAコースとして知られるHBSでは、基本的にはケーススタディの手法により、学生同士が激しい議論を戦わせ、教授からも厳しい指導が入ることで知られているが、学期の最終講義では、教授自らが個人的な経験も踏まえて学生に対してアドバイスをすることが多く、本書はその部分を取り出して書籍化している。

もちろん本書で取り上げられた訓話はどれも珠玉のものであり、厳しい指導者としての教授が最後に学生に贈る温かいメッセージとして感動を呼ぶことは間違いない。一方でそれらのメッセージはそこに至るまでの厳しい授業を乗り切ったからこそ一層心に響くものなのだろうと思う。

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2022年06月05日

Posted by ブクログ

「清掃員である母を恥じていた。しかし本当に恥ずべきは、自分の考えであり自分の振る舞いであった。今の自分の生活は母の努力や犠牲から成り立っていた」

「職場の地位で態度がデカくなっていないか。職場の自分も家のゴミ出ししている自分も同じだ」

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2020年05月21日

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