【感想・ネタバレ】暗いところで待ち合わせのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

初の乙一さん作品
めちゃくちゃ良かった

文が読みやすいし、ヒューマンドラマとしても面白かった
他の乙一作品も触れてみたい

ミステリーの側面としては雑音が少ないので予想通りの結論だった
ただ伏線の散りばめ方だったり回収が丁寧で素晴らしかった

先日、白杖を使用されている方が道路に出てしまっている場面に出会した
声かけるか迷っていると自力で歩道に戻ったので問題なかったがなんかもやもやした
その経験もあってちょうど視覚障害について考えていたのでタイムリーな内容だった
普通に考えて視覚が不自由な状態で出歩くのは怖いよね
声かけだけは積極的にしようと決めた

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2024年04月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分1人で大丈夫、や、仕方ない、が遠ざかりました。読む前はミステリーと思いましたが、読んだあとに感じた安心感。近しい感覚を持った人と一日、一週間、長い時間を共有できるのは幸せだ。

私の娘(孫)が母に勧め、母が私に勧め、で一周した1冊です。

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2024年03月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

目の見えないミチルと殺人犯の心理戦、、になるかと思いきや、お互いに心の拠り所を見つけてハッピーエンドとなって良い話でした。

自分から人との距離を取ったにも関わらず、人に拒絶されて傷つく、というところに自分と重ねる部分があり、考えさせられました。全ての人と平等に仲良くする必要なんてないし、やるべきことをやっていれば良い、とは思うものの、やはり人との関わりは避けられないし、人を傷つける側に回っては自己嫌悪になるだけだな、と感じました。

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2024年05月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

表紙を見てホラーかと思っていたけど違った。
後半、伏線が回収されて面白かった。
恐る恐る距離を縮めて、
2人でシチューを食べるシーンがとても良かった。
後半ハラハラしたけどハッピーエンドで安心した。
読みやすかった。

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2024年04月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ホラーかと思ったら感動させられた。

盲目のミチルが侵入者のアキヒロにシチューをよそったとき、心配すると同時に心が温かくなった。
きっとふたりにしか分からない、警戒心を緩めるに足る空気感があったのかもしれない。

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2024年04月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

盲目の女性の家に殺人事件の容疑者がこっそりと同居する語。

お互いの立場からの心情がよくわかりとても共感できる丁寧な描写だった。暗いけれど穏やかで静かな心地よい場所でこれからも二人はひっそりと支えあって生きていくのかな。

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2024年02月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ホラーかと思ったけどハッピーエンドでした。状況的にはあまり現実的では無いかもしれませんが、2人の距離が少しずつ縮まりお互いが満たされていく感じが良かったです。

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2024年03月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

印刷会社に勤めるアキヒロが警察に追われることになり、視覚の不自由で一人暮らしの女性ミチルの家に潜伏する。

被害者となった松永は、新入社員を退職に追い込むまでの嫌がらせをするような人物で、飲み会で大きな声でそのことを吹聴し、周囲も笑いながらその話を聞くような人たちだった。アキヒロも目をつけられて理不尽な扱いを受けて追い詰められる。

直接的な松永との対峙ではなく、自分の後輩で松永の取り巻きの人物からぞんざいな扱いを受けることで会社での居場所がなくなっていく様子が分かる。

一方でミチルの方は父親が亡くなってからはほぼ家にこもって一人で暮らしている。たまにくる友人一人を除いては話をする人もいない。世間との関わりを自ら絶っている。

所謂コミュ障のアキヒロにとって、ミチルとの距離の詰め方ぐらいがちょうどよかったように見える。何も喋らなくても、こちらを認識してるのか分からないけどずっと一緒にいれる存在。それに甘えてしまった。

ミチルにとってはどうだったのか。なんとなく悪い人ではないような気がする、それだけのことで匿ったのだろうか。いざとなれば舌を噛んで死ぬつもりだったが、それでも落ちたガラスを踏まないようにスリッパを履いたり、火事にならないようストーブに注意したりと矛盾がある。これが彼女の中にある迷いなのだろう。世界と関わるのか、閉じたままでいるのか。父親の葬儀で母親が去った時から、ミチルは自分を閉じてしまったのだと思う。

伏線、あらすじ、最低限の登場人物、非常によくできた作品だ。むしろ出来すぎているくらい。最初から確固とした骨組みがあったのだろう。目の見えない若い女性の家に男が潜り込むのという設定は一見して悪趣味で、江戸川乱歩のような薄気味悪さがありそうだが、今作ではそれは一切感じさせることはない。

ミチルがお母さんと叫ぶシーンが印象に残っている。次はシチューを振る舞うシーン。なにかお礼をしなければというのがかわいくてちょっと笑った。

Podcast『ぐだぐだゲームらじお』Yasuさんがおすすめしてて気になって読んだ。

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2024年01月24日

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