感情タグBEST3
Posted by ブクログ
タック&タカチ・シリーズ
『招かれざる死者』
嫌いなタイプの男のパーティーに顔を出したタカチとウサコ。隣の部屋の前を通らずに部屋に入るような指示の裏に隠された秘密。インターホンを鳴らし刺された女性。
『黒の貴婦人』
限定6食の鯖寿司を食べるために通う謎の「白の貴婦人」。内通者がいると疑うボアン。ボアンんぼ推理からタカチの秘密を知るウサコ。
『スプリット・イメージ または避暑地の出来心』
女性だけの別荘滞在に同行するタック。1夜明けると現れる遺体。ストーカーの死と参加女性の恋人の陰謀。教師の懲戒免職。
『ジャケットの地図』
会社社長の「愛人」の女。社長の楽園を守る管理人。社長が求めた「母親」。死後に残したもの。
『夜空の向こう側』
東京のタカチに会いに行ったタック。ボアンとウサコの二人飲み。ウサコの親戚の結婚式場から消えたご祝儀。5人の生徒の謎。
2010年5月6日再読
Posted by ブクログ
書架で見かけて。
人に勧められた本を読むのも楽しいが、
自分の勘だけで選んだ本を読むのも楽しい。
とくに今回は「あたり」だった。
短編集だとはわかっていたが、
最初のお話が面白かったので、
同じ登場人物の作品集だったのも嬉しかった。
ただ、その登場人物たちがシリーズ化されているとは知らずに、
随分、後の作品を読んでしまったのはちょっと残念。
見てはいけない未来をのぞいてしまったので。
どのお話も面白かった。
迫力満点の美人のタカチが口説かれるシーンとか、
女の子たちが合宿する話とか。
主人公たちが、
うだうだ宅飲みする大学生たちのお話だからかも。
さあ、楽しいシリーズの始まりだ。
Posted by ブクログ
何と言っても表題作の執念に震える。「スコッチ・ゲーム」と「依存」の後にこれを読んだので、感慨深いなんてものじゃない感情が沸き上がってくる。他の短編も面白いのだけど、全体的に酒量抑え目かな。やっぱり4人でワイワイ飲むところがもっと見たいんです。
Posted by ブクログ
過去の作品の隙間を埋めるような感じ。短編集なのでだらだら長くもなく、話もおもしろいと思った。ただ、今度はなにがあってタックとタカチが付き合うようになったのかがわからない。これは続編も読まないと・・・。
Posted by ブクログ
匠千晶シリーズの短編集。
表題の黒の貴婦人がとても好きでした。
『依存』を読んだあとだったので、その段階に来るまでのことがちょっと分かって、うれしかったです。
タカチの女性らしさとかウサコの健気な気持ちがとても伝わってきたように感じました。
Posted by ブクログ
このシリーズのキャラに興味がある人は読むべき。
タック&タカチが他人の目にどう映っているのかがわかる。
この二人に対して、でなければイメージに合わないカップルに不快感を覚える気持ちにも共感できてしまった。
Posted by ブクログ
丸1冊と思ったら、中は短編。
酒飲み4人組の、出ている分では一番新しい話、です。
大学時代のものあり、卒業してからのありで
非常に読みやすく、面白かったです。
今まで読んでいる分の、合間合間の話なので
あの後何があったのか、何をしていたのかが分かったりで
ちょっと楽しくはありました。
あの後はやっぱりこういう展開なのか〜と予想通りもありましたし
何してるの? と聴きたくなるような状態も…w
『白の貴婦人』の旦那様をちょっと知りたいです。
Posted by ブクログ
あとがきで作者も書いていますが、今までのシリーズの埋め的エピソードな話が嬉しかったです。こういうのがあって彼らの時間がつながっていくっていうのは好きです。ウサコ視点の話が多かったのも嬉しい。結局それぞれの事件のホントのホントの真相っていうのは出てこないんですよね。でもひとつひとつの可能性をつぶしていって論理のぶつけ合いから導かれていく最終的な真実(の仮説)にはどれもうならされます。
今まであまりタカチが好きになれなかったのですが今作を読んで少し見方が変わりました。
Posted by ブクログ
新規購入ではなく、積読状態のもの。
2010/9/30~10/2
匠千暁シリーズの短編集。「招かれざる死者」、「黒の貴婦人」、「スプリット・イメージ」、「ジャケットの地図」、「夜空の向こう側」の5編。
学生時代から卒業後までのさまざまなシーンでおなじみのメンバーが活躍する。「依存」を読んでからかなり時間が経ってしまったので、細かいことを忘れてしまっており、いろんな伏線がピンとこないところもあったが、独立しても十分楽しめる作品群。一度彼らといっしょに「さんぺい」、「花茶屋」で鯖寿司を食べてみたいなぁ。
Posted by ブクログ
◆招かれざる死者
◆黒の貴婦人
◆スプリット・イメージ または避暑地の出来心
◆ジャケットの地図
◆夜空の向こう側
以上5篇の短編集。安槻の大学に関わりのある人物たちが必ず登場する。
読んだ後で、これもシリーズものだったんだと気づく。どれも”安槻”の話ではあるものの、1つ1つ、話は完結しているはず。それなのにどれもどこかとまだ繋がっているような感じを受け、結局この1冊では繋がらない・・・。タカチこと高瀬千穂、ウサコこと羽迫由紀子、ボアン先輩こと逸見祐介、そしてタックこと匠千暁。キャラもそれぞれしっかりしてたし、物語も結構意外な方向へと進んでいって楽しめるものが多かったので、他のも探して読んでみようかな。この中の話では【スプリット・イメージ または避暑地の出来心】と【ジャケットの地図】が好き。
Posted by ブクログ
シリーズ名が定まらない、タック、タカチ、ボンちゃん、うさこのシリーズ。西澤保彦さんミステリはお話が良いので大好き。短編は卒業後だったりするので、たまにびっくり。そして、タック&タカチの関係につい注目してしまいます。
Posted by ブクログ
タック&タカチシリーズは短編の方が好きだなあ。あれこれ迷って推理するより、さっとタックが答えを出してくれる方が面白い。ボアン先輩が一番好きなんだけど…この話の中では表題作の「黒の貴婦人」が好き。タイトルの意味がわかったとき、ちょっとぐっときた。
Posted by ブクログ
タックシリーズ。4人組のどたばたがあんまり無いのは、ちょっとつまらない。このシリーズ、その解決が本当に正解なのか分からないままの短編がよくあり、ちょっともやもやする。
Posted by ブクログ
シリーズ8作目。
5つからなる短編集。
4人がなかなかそろわなくなってきました。
人間必ずどこかに自信をもって生きているもので、
それを知らずに傷つけたり、他人を否定せず、
生きていきたいなと思いました。
わがままな男が多い。
タカチはもう伝説。
Posted by ブクログ
――
こんなにも不確かな世界で、
この物語はこれこれこういうことをあらわしています、なんて
よく信じられるものである。
回答に責任を負う?
負わされる、と云うべきか。唯一絶対の回答、が無いからこそそれを求めて探偵する行為が魅力的なんだろうな、なんてそれこそ不確かなことを考えているんだけれど、いまどきじゃないんだろうなぁそういうの。真実はいつもひとつなの? そうなの?
ちょっと斜めに解釈するだけですぐ炎上しちゃうから、発信力のあるひとは大変だよね…元々そのひとの発想や言説が魅力的だからその発信力を得てる筈なんだけれど。いつからか「皆の思うそのひと」像から外れたことをすると批判されるようになる。その仕組みはいろんなところで見受けられますね。
毎度、本編とは関係あるようなないような。
ついつい読み切ってしまった、酩酊カルテットの短編でした。広い時期を跨いで、四人組の卒業後のエピソードまで。長編で解決した諸々があるからこそ、というところもあるのでやっぱり時系列で読むのがいいと思います。ずっと読んできてると、なんだか落ち着きます。
☆3.4
Posted by ブクログ
タック&タカチシリーズ8作目。『依存』以降の物語を描いた短編集。時系列はばらばらである。四人が在学中の頃から就職後の関係まで、彼らの関係がどのように変わりどのように落ち着いたかがこの作品でわかる。
短編集だけあってメインは謎解き。自分語りや他己分析に何十ページも費やすことはない。各々の関係性を語る彼らが嫌いではないのだが、『依存』のように語りが過ぎると読んでいて眠くなってしまうのも事実。これくらいがちょうどいいかもと思ったりしたけど、やっぱり少し物足りない。
Posted by ブクログ
シリーズものでありながら複数の版元にまたがり、さらに短編では時系列が前後する特殊なシリーズ。
タックとタカチの恋の行方や互いの支えあいがこのシリーズの見所の一つだが、先までいってもそれには決まった形は存在していない。
それをわかって読むとちょっとばかし長編を読むときに残念な気持ちにもなる。