【感想・ネタバレ】ランナーのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

※作品とは全然関係ない感想を書いてます

あさの作品を読みながらどうしてもネズミと紫苑のことを考えてしまうのはこの作品に対して不誠実だなと思いながらずっとふたりのことを考えていた。
守ること守られること、愛と憎しみ、理由をつけて逃げること、やっぱりネズミはいつか紫苑の元に戻ってくるんじゃないかと読んでいて思った。全然違う話だけど。
「幸せって誰かが責任を負うものなのか」と悩みながら、責任をとってくれる存在に安堵する。人間らしい感情だと思った
紫苑たちと同じ16歳なのに子供として描かれていて、そうだ、彼らはまだ子供だと気付かされる。でもどんな16歳だって必死で生きているって分かる
スポーツものってだけじゃないお話でした

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2021年06月03日

Posted by ブクログ

【読み終わって感じたこと】
碧李と杏樹の未来に希望を持てる終わり方で、ホッとした。できない理由や辞める理由を探すのは、案外簡単だ。だけど、できない自分や辞める自分の弱さや狡さを認めることは、容易いことではない。碧李は強い。私も全てを背負った上で、何かに挑める人間でありたいと思った。

【印象に残ったシーン】
謙吾に引き取られる時に、杏樹が千賀子に向かって走り出し、2人が抱き合って号泣するシーン。やっぱりお互いを深く愛していたんだなと感じられて、私も泣きそうになった。

【好きなセリフ】
「走るの、怖くねえか?」
久遠が、自分の弱さを認めた上で問うセリフ。そして碧李も怖いという自分の感情を認める。それは大きな一歩だったと思う。

【こういう人におすすめ】
・夢や目標に向かって努力している人
・あさのあつこさんの本が好きな人
・夢や目標を見失っている人

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2021年11月24日

Posted by ブクログ

乾いた土に水が染み込むように
するすると言葉が入ってきて、
小説家というのは凄いなぁと思う。

読後感は、三田誠広の「いちご同盟」。
でも読んだのは、はるか昔なので違うかも
知れないけど、なんとなく思い出した。

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2020年07月12日

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陸上の青春を予想して読み始める。間違ってはいないが、読み始めてなんとなくイメージと違ったなと思いながら読み進めた。これは、最後はどうなるんだ。と思いつつ最後の方で、なるほど。これも、陸上青春小説だと納得した。そして、なんとなく今自分が悩んでいた事と重なる所があり色々考えながら読み終えた。

解説にもあったが、おそらく予想と違うと感じる人はいるかと思う。だが、ランナーの心理描写にとどまらず、日常を生きていく事の大変さ、葛藤と成長。
ただ陸上を頑張る青春小説も好きだが、走るだけの話ではないのが良かった。

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2022年06月14日

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文章が美しい。思春期の繊細な感情描写が見事でした。
母と杏樹の関係性がとてもしんどくて、読んでいて辛かった。結末も解決ではなくて、心配だけれど、感情の上ではひとつの区切りにはなっていた。
主人公家族には、これからもがんばって、と声をかけてあげたい。

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2022年04月22日

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長距離選手の爽やかな青春小説!
かと思って読み始めたら、意外とテーマは重く暗い部分がありました。
崩れそうな家族が、最後は一歩踏み出せた。続編が気になります。

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2021年09月28日

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高校生と思えないほど、立派で強い主人公に心を打たれました。普通の陸上の小説だと思っていましたが、それ以上に深い物語でした。
描写がとても丁寧で、綺麗で、そして辛かったです。

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2021年07月18日

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ネタバレ

この本は、小学生の頃に読んで以来、久しぶりに読みました。
綺麗なお話です。主人公は重たい境遇ですが、最後は綺麗に終わってくれてとても安心しました。
文章がとても丁寧で、走るシーンの描写の美しさ、爽やかさが感じられます。

登場人物全員が良い人すぎます。
マネージャーの杏子、いつも碧季を信じてくれる監督の箕月、辛い時に助けてくれる久遠。病院の先生の熊泉。みんなが碧季を支えようとしてくれていて、でもそれを素直に受け取れない碧季の気持ちも分かるしハラハラしました。
父さんが最後杏樹に噛まれるところはスカっとしました。お前が元凶だぞ。自分を見つめ直せ。

碧季(あおい)っていう主人公の名前が綺麗で、この話にピッタリだなあと思いました。

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2021年06月17日

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一度陸上部を退部することを決意した天性の長距離ランナーの主人公が、自分の中にある言い訳から逃げず、再びスタートラインを目指す物語。
家族愛が伝わるところがポイント!(ゆみまる)

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2020年10月10日

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初めてのあさのあつこさん。
 家庭に不安を覚え苦悩する一高校生。その家族、母、妹、そして友人、部活のマネージャー、顧問の先生が主な登場人物。友人とマネージャーがいい味出しているな。精神科医の先生もいい。
 ページ内にセリフが並ぶと空白が多くてページがどんどん進む感覚が心地よかった。それと難しい読めない漢字が多かった。

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2020年01月22日

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陸上競技の話を期待して読むと星2なんだが、家族愛としての形を問う話としては星4,
杏樹が可愛く健気で読んでるこちらまで守ってあげたくなる。
次作が楽しみ。

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2019年05月05日

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負けたとき、上手く行かないとき自分ならどうするだろうか。。。
そんな事、考えさせられるストーリー。

アンズにもミドにもノブにも素敵な未来がやって来て欲しい。切に願う。

早く続き読みます。

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2017年05月17日

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読んでいると体温が上がる作品だと思います。
火照るというよりも、苦しくってもがいているような、そんな熱くなり方です。
千賀子と杏樹との間の葛藤はおそらく治まることはないので、碧李はこの先もずっと苦しみながら走り続けるのでしょう。
杏子ちゃんの恋の行方も気になりますね!

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2016年12月25日

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予想していた以上の内容。
誰しも心の暗い・黒い部分を持ってるけれど、その処理の仕方に常に悩んでいる。
葛藤や焦燥、敗北感、それを乗り越えていくためにどうすればいいのかもがく。
登場人物の今後が気になる作品。

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2016年03月19日

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碧季とか杏樹とか名前がかわいい!

崩れていく弱さもまた、自分のものだ。
決して、忘れるな。

お母さんの気持ちに泣きそうになった。

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2015年01月23日

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若い選手の不安・苦悩と家庭の問題がうまく絡めて書かれてあり、すっと読めた。バッテリーもそうだったが、家族の問題を抱えた才能がある少年の成長物語、うまいなあ。

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2014年12月04日

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タイトルから爽やかな青春小説を想像してたけど、そんなことはありませんでした。
大人の都合に振り回される兄妹が可愛そうで愛おしくて仕方がなかった。
千賀子がしたことは本当に許せないけど自分が同じ立場になったらどうするだろう?と考えてしまった。
16歳の主人公が直面する疑問や問いに明確な答えは最後まででなかったけど、これから彼らが幸せになれればいいと思う。

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2014年02月18日

Posted by ブクログ

爽やかな陸上の話かと思ったら、

虐待がテーマだったという、なんともシリアスな重い話でした。



自分自身の醜さ、弱さ、自己矛盾と向き合うこと

ってのがどれほど難しいのか。

痛感しました。


幸せになってね、碧李、杏樹。


世界に引き込まれるので、ちょっと落ち込んじゃった。

でも読むタイミングが悪かっただけで、秀逸な本だ。

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2014年02月05日

Posted by ブクログ

正直重たかった。
身体に絡みついてくるドロドロとしたものに負けそうになった。
それでも、走ることを再び選んだ碧李を見届けたくて、一気にページをめくってしまった。
自分は走ることは苦手でできないけど、自分も走っているように感じさせる筆致に圧倒された。

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2013年09月08日

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言い訳するのは簡単で、自分に向き合うのは本当に難しい。語り手が変わると、一つの物語に奥行きが出るんだなぁ。苦しい場面もあったけど、読み終わったあとは爽やか。

【2016.10再読】
 シリーズ第3段が出たため、1作目から読み直し。覚えてるエピソードもあったたけど、大筋は忘れてしまっていた。碧李の揺らぎが、杏樹の痛みが、千賀子の苦しみが胸に迫ってきた。仕事柄虐待の記述は読んでいて苦しくなる。余計なものをそぎ落として走り出す碧李の姿が見たいと思った。

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2016年10月10日

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ネタバレ

ただ走る。
僕にできることはそれだけ。
何のせいにもしない。

家庭では妹が虐待を受けていて…
それでも走る。
僕はランナー。

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2022年06月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

離婚、子どもの虐待、ヤングケアラー……。碧李と杏樹の環境はヘビーだ。謙吾と千賀子が離婚していなければ、って思うオイラは単純なのかな。浮気をした謙吾は家族よりも自分の快楽を優先して、千賀子は養育費をもらうことで離婚を許す。例えがよくないかもしれないけど、交通事故に遭って加害者はお金を払い、被害者は相応のお金を得ることで事態を納める。でも、治療しても治らない怪我や病気だってある。離婚だってそうだ。ただ、交通事故と違うのは離婚には選択肢があること。大人である夫婦はお互い残りの人生を充実したものにしたいから離婚を選択するのだろう。でも子どもはそうはいかない。「人生は何度だってやり直せる」のかもしれないけど本当にそうだろうか。誰かを犠牲にしても自分の幸せを優先する人が本当に充実した人生を送れるの?離婚も交通事故も被害者や加害者ではなく、当事者にならないことがいちばんだと思う。おそらく碧李と杏樹は離れ離れにならずに済んだと思うけど、千賀子の虐待がなくなるかはわからないし、碧李のヤングケアラーも続くのかもしれない。オイラが重く考えすぎなのかもしれないけど、碧李には走り続けて欲しいな。

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2022年04月16日

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<ぜんぶ塗り替えていくために、走る>

 本当の理由を隠すために、違うモノを持ってきて、あてつけてしまう。それを後から自分で見て「うん、仕方なかったんだ。あそこからじゃあ、どうしようも無かった」とか、「これで良かったんだ」とか、作り上げてしまう。自分自身を守る、土台の弱い塔を。本当は建てる前からとっくに気付いている。こんな塔、風が吹かなくても倒れてしまう
 もちろん、碧李の置かれた環境は、そんな簡単な表現では足りないけど。

 でも、分かるなあ。言い訳し始めてんな、俺。って気付く時の惨めさと言ったら。

 季節の移ろい、風景描写が綺麗で。思わずそこに吹く風まで感じられそうな。

 あと、碧李。名前が良い。ただただ良い。

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2021年06月16日

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色んなことがあっても走ることが好きな主人公。

正しいフォームではなく、美しいフォームというのが印象的

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2021年05月17日

Posted by ブクログ

久々にあさのあつこ先生の本を読みましたが、改めて情景描写が丁寧で、日本語が綺麗だなと思いました。
高校の陸上部(陸上選手)のストーリーで、家族や本人のストーリーが中心。読んでいて心地がよく、爽快感のある小説でした。
最後は「もここで終わり?!」と思ってしまったので、欲を言えば、最後もう少し先を読みたかったかなって思います。あと10ページくらい。

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2020年12月30日

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友人がくれた本
あさのあつこは久しぶりだった
子どもが中学生になり、走るようになったので読んだが、内容は中学生が読んでぴったり、という感じもした
子どもに読ませたら、面白い、と言っていた

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2019年08月14日

Posted by ブクログ

青春小説だと思って読み始めたのだけど。
中身は家族の、母親からの血の繋がらない妹へのDVなどもあって、ただの部活小説、青春小説じゃなかった。
なんのために走るのか?なんのために っていう疑問とか持ち続けていきたいなって思った。

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2018年03月17日

Posted by ブクログ

スポーツものではなかった。やはりバッテリーの印象が強すぎるのか、面白いがなんとなく物足りなさが・・・

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2016年06月11日

Posted by ブクログ

主人公碧李が敗北と挫折を経験したところから始まり、徐々に復帰するまでの物語であり、厳密にはスポーツ小説という括りではないかもしれない。
ところで著者の作品は、大抵、女性が可愛らしいの一言で済ませられない。本書も主人公の母の千賀子といい同級生の杏子といい、影がある。
元来、人はそういうもので、誰しも影を持っているとは思うが、とくにこの二人の影は意識的に描かれているように思う。
というのも、杏子はともかく千賀子の心の葛藤や変化は、全編通して重要な要素なので、寧ろ彼女の物語なのかもしれない。
陸上部顧問や小児科の医師は太陽のようなカラッとした人柄で、彼女たちと対比的に描かれているのがまた良い。
碧李と千賀子の、それぞれが己と葛藤する姿を通し、「人生とは敗北しても失敗しても誰かを傷つけても、傷は消せなくても、またやり直せる。その繰り返しである。」と、そう感じさせられる。

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2016年02月12日

Posted by ブクログ

読み終わった後に反芻してしまう作品。題名通り陸上部の高校生・碧李の話だが、家族の問題、友情、恋などたくさんの問題を描いている。弱い自分とどう向き合っていくか、愛する人を守るとはどういうことか、もがいてももがいても前に進めない時がある。辛いけど爽やかな読み心地。

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2014年01月24日

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