感情タグBEST3
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キンドルを読んでいて、1ページまるっとハイライトした経験は初めて。そんなのハイライトする意味ないだろう、と言われるかもしれないが、仕方ない。だって面白いんだもの。
脱線する部分と読ませる部分の割合がちょうどよく、巨大仏を見たときの「ぬっ」っとする感じの正体について考えを深める過程もすっと読むことができた。
こんな文章がかけるようになりたい。
これまた、『地図のない場所で眠りたい』で紹介されていた本。プロの作家たちが、この本の著者は文章(書いたもの)で勝負している、と賞賛する理由も頷ける。
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久々に小説ではなくエッセイを。
というか単行本で読んでるので再読ですが。
日本中に散らばる巨大仏と
巨大仏のある風景を見るべく西へ東へ巡る旅。
何でもかんでもエロス志向の女性編集者と
巨大仏にパイルダー・オン的な願望を持つ編集者とともに
40mオーバー(基準はウルトラマン以上)の
仏様や観音様の持つ不思議さや違和感の正体を探る珍道中。
巨大仏にそそられつつあった頃に読んだのがこの本。
その後、正直まだ東京湾観音しか行けてません…。
今度こそもっと行こうと再び読んで心に誓いましたね。
仙台と久留米は特に行きたいなぁ。
宮田さんの特徴のある文体は昔から好きですが
笑いばかりだった初期とちょっと哲学的になりつつある最近の
ちょうど中間ぐらいの位置にあるのが本作かと。
本作も坂口安吾とか民俗学的な話も出てきますが
なんだかんだで行き着くまとめがくだらなくて大好きです。
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坂口安吾氏や岡本太郎氏を引用し、なんとか学術性を出そうと努力しているが、所詮は「ぬっとした」「マヌ景」の巡礼記である。
さらに読むと自分の目で巨大仏を見に行きたくなるが、著者自身が「文庫本あとがき」に「すでに存在しないかも知れない」と書いている。
何のために読むんだ?
ただ、こんな無意味な本も(巨大仏も)あっていいじゃないか。
いい国だな、日本って。
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宮田氏の本は読みやすい。さらっと楽しく読めてしまう。仏教徒ではないが、宮田氏の解説を読みながらこのおおきな仏像に思いを馳せ、見に行ってみたいなぁと思ってしまう。
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いやぁ、楽しい!
数年前に本屋さんで巨大仏の写真集を見つけてから、巨大仏のことがずっと気になっていた。
この本で取り上げられているのは40メートル以上の巨大仏。
どうやらウルトラマンより大きいらしい。
奈良の大仏は高さ15メートルとのこと。
私が愛してやまない鎌倉の大仏は奈良の大仏よりも小さいはずだから、40メートルとはやはりかなりの大きさだ。
そして、最初に訪れる牛久大仏は高さ120メートルとのこと。
数字だけで圧倒されてしまう。
巨大仏の旅は、著者の宮田珠己さんと編集者さんとの珍道中。
同じものを見ていても、感動するポイントが違うのがなんとも楽しい。
巨大仏の胎内のしょぼさに対するツッコミにニヤリとし、周辺施設の強引さに爆笑。
愛のあるツッコミって心地よい。
でもこの本の1番すごいところは、巨大仏に惹かれる理由についてきっちり考察しているところだと思う。
少しオーバーなのではないか、と思うところもなくはなかったが、全体的には納得した。
駅には必ず巨大仏が1体いるのが当たり前な世の中だったら、巨大仏にこんなに惹かれることはないかもしれない。
巨大仏が街中で浮いていると感じるのは、普通の街並みの絵が頭にすり込まれているからなんだろう。
でも、それでも、希少性とは別の魅力を巨大仏に感じるだろうか。
そうなった時に感じる魅力こそ、巨大仏に惹かれる本当の理由なんじゃないかと思う。
私の家から1番近い巨大仏は東京湾観音だと思われる。
東京湾観音は巨大仏ファンの面々の評価も高かったので、かなり気になる。
まだあるなら見に行きたいなぁ‥。
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タマキング氏のエッセイ。
そのものズバリ、全国の大仏さん(40m以上のもの)を見学してまわる本。
全国にけっこうあるのですね、巨大仏。ふ~ん。
たしかに、フツーの日常風景の中に唐突に巨大仏が「ぬっ」と存在している絵というのは愉快ですね。うん。
タマキング氏と同行する2人のメンバーも、強烈な個性ですばらしい。
このメンバーでの旅行記かなんか出してもらえんでしょうか。ゼヒ。
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待望の文庫化。
宮田 珠己さんは「異」なもの、エキゾチズムにこだわり続けているのだ。異な物が日常の光景に近いところにあればあるほど、それを作った人の意図と離れて観る物の心を刺激する。
著者はへんに理解しようとしないし、意味づけを避けようとしているが、実は示唆するものは多い。「スットコランド日記」などでもう明らかになっているけど、実はもう著者はギャグ、お笑い路線には飽いている、疲れているのだ。(僕は好きだったんだけど)本書でもすでにその気配は現れていて、お笑いのかなりの部分を同行の編集者達に押しつけている。(ただそれはかなり計算してのことであることを、本署の解説の切通理作さんが明らかにしている)
著者の「本の雑誌」連載を併せて読むと、著者の「旅」についての考察が反映されていることにも気がつく。
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巨大仏の風景が好きなわけではないけれど、宮田さんの文章はいつも面白いので読みたくなりました。世の中には色々な興味の対象があるんだなぁと思いました。
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風景の中に、突然、ウルトラマンより大きな仏像が現れたら…。日本各地に点在する巨大仏。その唐突かつマヌケな景色(マヌ景)を味わうため、牛久大仏、釜石大観音など、“四十メートル以上”の巨大仏を探しては、いたってまじめに日本を巡る。巨大仏のある風景を見ると、なぜ胸が騒ぐのか。日本風景についても論じた、怪笑紀行エッセイ。(裏表紙)
「日本風景についても論じた、怪笑紀行エッセイ」。
前者2割後者8割といったところです。実際の文章としてはほぼ後者なのですが、前者の記述の固いこと。理屈付けは納得できるのですが、少なくとも私はこのタイトルにこの作者様でそういった話は求めていませんでした。ちょっと残念。
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袖山さんが気になる
ストーリー
風景の中に、突然、ウルトラマンより大きな仏像が現れたら…。日本各地に点在する巨大仏。その唐突かつマヌケな景色(マヌ景)を味わうため、牛久大仏、釜石大観音など、“四十メートル以上”の巨大仏を探しては、いたってまじめに日本を巡る。巨大仏のある風景を見ると、なぜ胸が騒ぐのか。日本風景についても論じた、怪笑紀行エッセイ。
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日本各地にある巨大な大仏を見て回る旅行記。
正確には「日常の中にぬっと現れる大仏。マヌ景」を見て回る旅行記。
ウルトラマンより大きい40メートル以上の巨大仏を観察の対象としています。
時代と共に変化する日本人のメンタリティーや日本のエロスについての宮田さんなりの解釈が面白い。後者は同行の編集者さんの意見ですが。
会津村の観音様も登場します、ロリっぽいそうです。
昔から巨大仏が身近にあったのであまり違和感を覚えないのですが、一般的に巨大仏は変なものみたいです。
施設に入ってまでは見たことが無いので、今度帰省した時にでも見てきます。
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日常の風景の中に「ぬっ」と現れる全国の巨大仏を訪ねた紀行エッセイ。実は明治・大正・昭和・大仏・平成という感じで、昭和と平成の狭間に埋もれた時代があった??巨大仏で坂口安吾論??大仏にマジンガー的な物を求める和久田氏、大仏とエロスを感じる神山氏(女性)と同行者も個性的。
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くだらないことなんだけど、ここまで追求できると、感心します。ゆる〜い感じで読んでいて癒される。
毎日時間に追われて余裕がないような人に読んでみてほしい。
Posted by ブクログ
ユーモアセンスが好きだ。
道を歩いてて気になるものも、多分似てる。
目にした瞬間「太陽の塔」が頭に浮かんだのだけど、
読んでておっと思った。
この本は手の内というか考えてることとか、ちょっと宮田さんの本気
がかいま見えた気がしたけど、そんなの隠して、脳みそゆるゆるなほうが
私の勝手な期待どおりで、そんなときの宮田さんが好みだ。