報われない恋 切ない恋 片想い
それってそんなに美しいものですか
片想いばかりで辛い恋愛をしてきた人にはぜひ読んでいただきたい本作品。
主人公・花火とその彼氏・麦は、誰もが羨む美男美女カップル。けれど二人には、それぞれずっと好きで仕方がない別の想い人がいます。そのことをお互い理解しながらも、片想いの寂しさや虚しさを埋めるために付き合う二人。モテる上に恋人までいるのに、決して報われない二人を見ていると、好きな人と両想いになるって奇跡なんじゃないかと思えてきます…。花火が「もし麦のことを好きになれたら…」と何度思っても本命を想い続ける一途なところから、彼女を本当にタイトル通り”クズ“と呼んでいいのか?と考えさせられました。
たまには現実逃避じゃなくて、恋愛の難しさや綺麗じゃない部分に共感して漫画を楽しむのも悪くないですよ…?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
日々は淡々と
誰の上にも
平等に
あるものだから。
毎日が退屈かどうかは
すべて自分次第
だから今日も
私は私を
楽しませてくれるモノに飢えている
『何か良い事ないかな』
なんて言葉が嫌いなの
受身じゃ ダメよ
自分から
変えていかなくちゃ
私が一番欲してるもの
日常から
連れ出してくれる
絶対的存在
「自由」よ
どちらにも行ける、誰とも一番にはならない事が、茜の意味する「自由」で、だから特定の人との恋愛は避けて、男漁りをする……。上記引用だけを見れば共感できますし、格好いい言葉ですが、やる事が下品すぎて正真正銘のクズです(笑)
しかしまぁ~、急展開を迎えた4巻です!
花火がとうとう壊れ始めました、もう見てられないくらいに!
花火は自暴自棄で麦と付き合うことにするし、えっちゃんは花火の弱味に付け込んで泥沼化するし、茜は鐘井を弄び、麦は花火の情緒不安定さを弄び……もうめちゃくちゃです(笑)
仏教の八苦である愛別離苦、求不得苦、怨憎会苦、五蘊盛苦そのすべてが花火に降りかかっている状況に耐えきれず、本格的にクズの道に足を踏み入れようとします。
最初は麦だけを利用していたのに、えっちゃんを利用し、ついには『茜が憎い!茜に勝ちたい!』と嫉心妬心を燃やし、関係ない第三者にまで手をかけようとする……ところで終わり、今後の行動が気になります。
読み応えがある本巻ですが、内容が重すぎますし、描写も一級品で飽きることがないです!
Posted by ブクログ
えー麦ったら茜がクズなの知ってたのー!と初っ端から驚いた。なんだ知ってた上で好きなのか。ますます着地点がわからなくなったよ。なんか全てを掌の上で転がしてるかのような茜だけど、まさか麦が自分の本性を知ってるとは思ってないんじゃないかなぁ。花火がどんどん壊れていくのが切ないなーと思って見ていたけど、それを上回るえっちゃんの壊れ方。切ない通り越して見てて辛い。大好きな花火を知っちゃったから手放せないのかな。花火についてたキスマークに嫉妬?した麦可愛かった。けど、やっぱり男の性での行為であってそれ以上はないのかな。
Posted by ブクログ
えっちゃんの本気がすごいな。
痛々しくて悲しくてつらい。
1回花火を覚えちゃったからもう引けないと思うんだよね。
花火はえっちゃんを見てあげてよー(泣)
そして安定の皆川先生のくずっぷり。
Posted by ブクログ
どんどんタイトル通りの内容になっていった本巻。
中でも、麦が茜の本性を知っていた事は意外でした。
自分的には、努力したら返ってくるものが好き、っていう花火に共感してしまいます。
でも、報われない事でどんどん暴走して、本当は好きな人と両想いになりたい→でもできないから他のもので→敵の好きなもの全部壊したいって、本来の目的、最初の契約から外れていっているのに、わかっていて修正しない花火がどうなっていくのか、今後の展開に目が離せません。
Posted by ブクログ
この表紙の女みたいなやつ、たまーに身近にも現れる気がする。
普通は羨望と諦めをもってそういう現実に対処することが多いけど、花がどう立ち向かっていくのか、えっちゃんは幸せになれるのか、楽しみ。
Posted by ブクログ
好きな人に振り向いてもらえない寂しさを埋めるために、恋人のフリという逃避をする花火と麦。同性の親友に恋愛感情を隠して接近するえっちゃん。登場人物の誰もが闇を抱え、人間の弱い部分、ズルい部分をこれでもかとさらけ出してくる。でも、その「闇」は容易く共感出来てしまうもので、そのドロドロ加減が気持ち良い。
ピュアでキュンキュンする物語も好きだけど、たまにはこういうリアルな物語も良いものだ。
Posted by ブクログ
人のものを欲しがる女。見ててしんどいな。みんな壊れていく。えっちゃんはもう戻れない感じ。一度手を伸ばして掴んだものは手放せない。手放したくないもの。麦もわかってて好きだったんだな。そこは意外だった。