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Posted by ブクログ
なぜ言語は「言語」としての一般受容性を備えているのか。
その疑問点を「言語は物事のふるまいをきじゅつするものである」という点によって解決したのがヴィトゲンシュタインの「言語ゲーム」という考え方である。
言語を使って◯◯が◯◯であると分かる、というごくごくありふれて感じ取ることができる事自体が言語ゲームであるということを身近な例を用いて説明している良書。
思想というものを少々敬遠していたが、本書はよき入門書となると信じている。
Posted by ブクログ
2000年以上にわたり論理学の教科書であり続けるアリストテレスの『オルガノン』p26
記号論理学
フレーゲ『概念記法』
ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』
「写像理論 picture theory」:世界(出来事の集まり)と言語(命題の集まり)はぴったり一致している。p71
【『論考』のエッセンス】p74
①世界は、分析可能である。
②言語も、分析可能である。
③世界と言語とは、互いに写像関係にある。(同型対応している)
④以上、①〜③のほかは、言表不能=思考不能である。
「世界は、言語があるようにあり、言語は、世界があるようにある」p88
マタイによる福音書21章42節
Jesus said to them, "Have you never read in the scriptures: 'The stone that the builders rejected has become the cornerstone, this was the Lord's doing, and it is amazing in our eyes.' p111
『哲学探求』
「言語ゲーム language game」:規則(ルール)に従った、人々の振る舞い。p116
・家族的類似
Eg. 足し算を理解すること
「逆スペクトルの懐疑」:色についての感覚が、人と逆さまになっているのではないかという疑い。p127
「数列」「考えるな、見よ」p133
数と言葉は同じ起源を持つ。
「...根拠を求める営みには終点がないかのようである。だが、根拠のない前提が終点になるのではない。根拠なき行動様式、それが終点なのだ」「確実性の問題」
【言語ゲームと論理学】p170
①世界は、無数の言語ゲームの渦巻きである。
②言語ゲームの全体については、のべられない。なぜなら、それ自身が新しい言語ゲームになるからだ。
③個々の言語ゲームについてなら、のべられる。これを、論理学という。
④論理学は、もとの言語ゲームの効力に影響しない。
Cf. H.L.A.ハート『法の概念』p172
「法のルール説」vs「法の命令説」(ホッブズやマルクス・レーニン)
【あとがき】
ウィトゲンシュタイン=星の王子さま?