【感想・ネタバレ】ラジオ福島の300日のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ラジオ福島の震災と原発事故と向き合い、葛藤した日々が綴られています。
使命感をもって無我夢中で続けた震災特別番組、twitterの活用による情報提供、通常番組への復帰への道のり、営業努力。
震災以外でも、地方のラジオ局がどのような仕組みで成り立っているか、どのように新しいメディアを活用していくかなど、メディアのあり方についても考えさせられる内容になっていると思います。

それにしても、ラジオ福島さんには震災後に情報面でも、気持ちの面でもとても助けられました。
読み進めながら、その時の気持ちが蘇りました。

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2012年05月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 大震災の福島を報道し続けた独立系ラジオ局のドキュメント.地元メディアとして県民に正しい情報を迅速に伝え続ける努力と,被災企業としての存続をかけた活動が生き生きと描かれている.
 大震災により記者が身動きが取れず取材が出来ない,かつ,放送設備が被害を受けて福島全県に電波が届かない,という事態に陥る.これを,TwitterやUStream等を使って正解で迅速な報道を継続した.今回の震災でのICTの活用の特徴的な例である.
 情報源は,「TVで見た情報と伝えて」「リスナーを信じて放送していいですか」と取材に基づいた情報だけでなく『伝えなければならない情報』を優先.発信は,「とりあえず作れ.問題があったら後から直せばいい」とライフラインや避難所情報を載せたポータルを作り,また,UStreamへの配信を行っている.
 これらの非常事態の活動の中で,常識人を貫いている点がすばらしい.最大の収入源であるCMを止めて災害報道に注力した後に,一企業とし,株主総会の準備をしつつ,スポンサーの状況に配慮しながら営業活動を再開している.また,UStreamでは,識者のインタビューを許可を得てから配信し,音楽は著作隣接権を日本レコード協会と実演家著作隣接権センターの許可を得ている.
 すばやく思い切った行動が出来る,まじめな常識人という強い印象を受けた.

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2012年05月02日

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