【感想・ネタバレ】日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体のレビュー

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Posted by ブクログ 2013年05月16日

タガメは、田んぼでカエルを前足でがっちり押さえ、消化液を注入し、骨と皮になるまで吸いつくすと。それは、現代社会の女性にあてはまり、世の男たちはカエル男となって、タガメ女に吸いつくされていると。どんな人がカエル男で、タガメ女なのか、チェックの質問などあるが、自分を含めて、いろいろ周囲の人を当てはめてみ...続きを読むると、やっぱりと思う部分も多く納得。現代社会の男女の構図が見え、社会面をにぎわせた事件も当てはめていたりしておもしろい。これから結婚する人なんかにもお勧め。

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Posted by ブクログ 2013年05月08日

昔から映画「Shall We Dance?」で手紙を読むシーンで心がゆさぶられて泣いてしまう。桐野夏生小説のグロテスクな社会のタブーを垣間見る面白さ。この感覚の根底にある社会の「箍」を、若干ラディカルな視点で鋭く分析して、幸せに生きて行くことを真剣に考えるように問題提起をしている。

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Posted by ブクログ 2022年10月08日

【本書のポイント】
❶「結婚」や「家庭」と言うものを無前提に「幸福なもの」とするのは、幻想や思い込みに過ぎない。
→捕食者が獲物の「生」を奪うことで、維持されているものでしかない、と言う現実を直視する恐怖。
❷「恋愛結婚」に恋愛なし。
→「今の彼氏は好きだけど、結婚の対象じゃない」
・その彼氏と言う...続きを読むのはだいたいサラリーマンなどではなく、夢を追ってバイトで生計を立てているような若者だったりする。「恋愛」とは全く関係のない結婚の現実がそこにはある。
→つまり、「恋愛結婚」と言いながらも、実態は大きくかけ離れており、正しくは「正社員だけが受け取れるシステム」と呼んだ方が良いという位の現実なのである。
❸タガメ女にならないための秘訣は?
→1人1人が自分の頭で考えて、自分の魂と向き合って正直に生きる。
【メモとアクションプラン】
★タガメ女とは?
→子供の頃から、「女の幸せとはこういうものだ」という「箍」をはめられ、社会に出て、「結婚したら家庭におさまるのが幸せ」というサイクルでなっていってしまう女性のこと。
→昔ながらの社会的構造が悪い。
→思考停止してしまう自分が悪い。
・そうならないためには?
→「自分なりの幸せ」を見つける。
→「自分の頭で考える」癖をつける。

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Posted by ブクログ 2022年01月30日

キャッチーなネーミング。前半は、いるいるそういう女といったユーモアある考察から、後半は学者らしい演繹的手法による「箍」の考察
10年程前の出版で事例の古さは否めないが、深尾教授にはぜひ新バージョンを執筆していただきたく思いました。
一読して損はないと思います。
本人が意識しているか、無意識かはわから...続きを読むないが、さまざまな箍を嵌めて、嵌められて生きていることの弊害。危惧すべきは、親から子への箍の伝播。

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Posted by ブクログ 2018年10月12日

いろんな観点が興味深かったが、内容はそんなに濃くないような気がして、最後はあんまりしっくりこなかったなぁ・・・

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Posted by ブクログ 2014年03月12日

 日本の男女間の現状をかなり過激に分析した社会風刺本。タイトルと冒頭をちょっと読むだけで人によっては相当な嫌悪感を抱く内容。事実関係だけをみれば多くの論調には賛成せざるをえないし、皮肉を込めた描写には思わず笑ってしまうこともある。しかし本著の本質は、そういった現実について環境問題を絡めた社会的歴史的...続きを読む分析をしている点にある。そしてその視点は今回取り上げられた問題だけでは済まない奥深さを秘めていると思われるのだ。著者の専門領域から「魂の植民地化」というキーワードを提唱して、広く警鐘を鳴らしている。最後まで読んでこうしたメッセージを読み取らないと単なるミソジニー論で終わってしまうこととなるだろう。

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Posted by ブクログ 2013年12月09日

前半はデータ、後半はエピソード重視なので信憑性は読む人次第。自殺者の大半は男性という事実からの理論展開は、見逃せない。前半の愉快な切り口から、後半の怖い事例を挙げて紹介している辺りが妙。

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Posted by ブクログ 2013年09月22日

話題になっていたので、読んでみました。


前半は、「いるいる、こういう人」と思いながら、面白おかしく読んでいましたが、後半は、根の深い社会問題であることに気づかされました。

特に、子育て中の身にとっては、タガメ女が育てた子どもの将来が心配でなりません。タガメ女の子、子タガメが増殖する社会になって...続きを読むしまったら、と考えると恐ろしいです。


学者や専門家の方々が世直しの議論をするより、実際に社会生活を送っているタガメ女、その周囲の人、タガメ女を生みだした社会構造に関わる全ての人たちが、胸に手を当ててみるきっかけとして、存在価値がある一冊だと思いました。


ところでタガメ女……「箍」がはめられた女、どうも私にはなれそうにありません。自分がやりたいと思うことを、自分のやり方で、自分がやる。それが面白いのになぁ。

「考えて、行動する」っていう贅沢、楽しいじゃありませんか。

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Posted by ブクログ 2013年08月21日

友達に薦められて読みました。タガメを箍にかけて、社会問題を解きほぐすあたりに視点の斬新さを感じました。

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Posted by ブクログ 2013年06月05日

箍女(タガメ)の研究所。男を箍にはめる女は、息子や娘も箍にはめ、箍女の再生産がなされる。箍女自体も自ら同種の間で箍にはめる。箍だらけで八方ふさがりの世の中が生きづらい。箍を外すためには自分で考えろ!と。ヒントを言うと、また、新しい箍になると。箍女の由来を60年代に求めているが、60年代以前はどうだっ...続きを読むたかを言及してもらいたかった。

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Posted by ブクログ 2013年05月28日

題名の勝利。乱暴な論旨でも、確信的なエンタメなので憎めない。同僚にも真性のタガメがいて、彼女がタガメ度チェックシートの殆ど全てに当て嵌まっていて笑った。家事を完璧に行い、様々な手段で旦那を家に縛りつけつつ、陰で悪事を働くという。

この本の中で、我々は「約束の牢獄」の中にいるのではないか、という課題...続きを読む提起がなされていて、これには深く納得した。この牢獄は近年どんどん強固に、かつ狭くなってきている。冷静になれば大勢に影響のないことにまで「コミットメント」を迫り、達成できなければ吊るし上げを喰らう。このギスギス感よ。

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Posted by ブクログ 2020年08月20日

タガメ女とカエル男、どちらを先に読むか。とりあえず出版順にこちらを先に読むことにした。
で、一気に読んじゃったよ・・。

問題は「箍(たが)」なのね?!
考えてみたら、母がそこからある意味はずれてる人だったからなあ・・。それ故にぶつかる部分もあったけど、今思えばああいう母だったから救われてるところも...続きを読むあったかもしれない。

とりあえず、物理的にも私はこの「タガメ女」とは一線を画すとは思ってるけど、状況次第ではそういう人生を歩んでた可能性もあるかもしれない・・ね。
母を反面教師としてたら、自分でこの箍にはまろうとしてたかも?

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Posted by ブクログ 2019年06月12日

タガメ女とカエル男。日本のいわゆる一般的な家庭のイメージにありがち過ぎて怖い。本書はそんなタガメ女がどうということでなくそういう社会通念として縛られている皆の考えを改める必要があるという提言書。

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Posted by ブクログ 2016年01月19日

おもしろいなーとか、なるほど!と思ったりもするのですが、「すべて悪いことはタガメ女のせい」みたいな結論が安易すぎやしないかと思います。

それにしても、日本のサラリーマンは、毎月少ないお小遣いで頑張っていますよね……。
著者は「タガメ女はカエル男に愛はない」と言い切っていますが、そんなことはないと思...続きを読むいますよ(愛がない人もいるかとは思いますが)。

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Posted by ブクログ 2014年02月06日

男に食らいつき骨になるまで栄養を吸い尽くすタガメ女。社会の病理現象を引き起こし、この国の経済にも暗い影を落としている。恐ろしいタガメ女であるが、害虫というポジションに縛り付けているのが実は餌であるカエル男。彼女ら自身も被害者であり、また、彼女たち自身も共食いのようにタガメ女同士で疲弊させあっていると...続きを読むいう。何ともやるせない。著者によれば社会に害をもたらすタガメ女の正体は箍であり、自ら考え自ら立つ自律の人間性があれば箍も打破できるとのこと。本書にはカエル男を支配するタガメ女度チェックシートもあれば、タガメ女に吸い尽くされるカエル男についてもチェックシートがある。自らをしっかり理解し正しい道を歩みたい。

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Posted by ブクログ 2013年12月12日

なるほど~!言えてる~! にしても、著者の深尾さん、全く自分はタガメ女じゃありませんて感じの書き方だけれど、ほんとにそうなんですかぁ? 締め近く、アメリカ的考え方の否定ってところが、ちょっと意外でした。 とにかく、まあ、私はタガメ女ですけど。 ただし、だんななカエル男の部分まるでなしだから、駆逐...続きを読むされてかけているタガメ女とでもいえるのかな?

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Posted by ブクログ 2013年06月04日

夫婦の共依存と明文化されていない規範によるがんじがらめをカエル男とタガメ女という稀有な比喩で描く。重苦しさの描写はうまい。抜け出す道が自立思考というのは正しいには違いない。社会制度やありうるモデルの提示等を避けている。考え方の例なりを示す具体性に欠けるのが残念。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年05月22日

タガメ女というわかりやすいレッテル貼りをして見ると、夜の男女の関係はこうみえる、というお話。あまり、知的に高い話ではない。軽く読み流す話題提供本的な感じか。

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Posted by ブクログ 2013年05月19日

残念ながら(笑)私にはタガメ女の素質ゼロ。
しかしながら、身近にカエル男が多かったことが判明(苦笑)
タガメにならずによかった・・・と安堵すべきか?
カエル男に近づいてしまう己を反省すべきか?

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Posted by ブクログ 2013年05月16日

日経ビジネスオンラインで著者のインタビュー記事を読み、興味をひかれたので本を買って読んでみました。
なるほど「夜行観覧車」の背景にはこういう日本の現実があったのかと納得。ただ、少数の事例を一般化・極端化しすぎているきらいもあるように思われ、「たしかにそういう現実のあるグループも日本にはあるだろうが、...続きを読む多数がそうだとまでは言えないのでは」というのが正直な感想。
でも、著者の主張である、「周りに合わせようとしすぎず、自分の頭で考えて暮らそう」という考え方には、全面的に賛成。

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Posted by ブクログ 2013年05月05日

親戚に、これぞ「タガメ女」のお嫁さんがいます。怖いように当てはまりました。でも夫側は「可愛い」から、自分が搾取されている自覚が無いようです。

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