【感想・ネタバレ】小説 日本婦道記のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年10月14日

奇遇にも愛媛県旅行中にこの一冊を読む。
二十三年、は伊予松山でのお話。

哀しくも美しい武家に生まれた女の話。
平等叫ぶ現代では受け入れられ難いものも多いものの、自ら律するため、或いは過去の日本を知る縁として、良い一冊だと思った。

初めて祖先の墓へまいるのに遊山を兼ねるのは不作法だと思う、
糸車 ...続きを読むp121

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Posted by ブクログ 2021年08月23日

(再読)この四半世紀で価値観がだいぶ変容したように思う。この作品が発表された時代においても賛否両論あったのだが、現代においては更に受け入れがたい諸氏が大半なのではないだろうか...。ただ、私はつつましやかにけなげに生きていきたいと共感してしまうのです。

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Posted by ブクログ 2021年02月28日

 「人の道」を説く山本周五郎の名作「小説 日本婦道記」、1958.10発行、11話が収録されています。妻たる道(覚悟)を描いた「松の花」「不断草」、母たる道を示した「箭竹(やだけ)」、姑たる道を示唆した「梅咲きぬ」、娘の道を貫いた「糸車」・・・、感動しました。「糸車」「松の花」「不断草」、秀逸です。

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Posted by ブクログ 2020年10月07日

もし無人島に1冊の本を持っていくことを許されるならこの本を選びます
女性で生まれたことを誇らしく思える
私にとって大切な1冊です

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Posted by ブクログ 2016年02月12日

時代小説好きの友人がお勧めしてくれた作家、山本周五郎。司馬遼太郎、藤沢周平は好きだけれどどちらかといえば「坂の上の雲」のような近代を舞台にしたものが好みなのでなんとなく読む機会が無かった。けれど、これほど読んでよかったと思った本は最近ないかもしれない。短編集だが、どの作品にも自分を見失わず凛と生きる...続きを読む美しい女性が描かれている。「女性はこうあるべき」という押し付けがましい本なのかとタイトルから早合点していた自分がちょっと恥ずかしい。日本語を母国語としてこの小説を堪能できる幸せに感謝。

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Posted by ブクログ 2015年08月08日

高校の先生に推薦されて高校時代に初めて読んでみた本なのですが、その時はさしたる感想もなかったのですが、大人になって読んでみて、すごく感動することに気がついた。感性が変わってきてるんですかね?

現代では考えられないようなところもあるのですが、女性のひたむきさに感動します。

個人的には特に「不断草」...続きを読むが好きです。

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Posted by ブクログ 2015年01月01日

武家の時代に生きた女性を描いた短編集。文庫本の裏表紙には連作集とあるが、すべて独立しており個々の話の繋がりはない。

内容的にはいつもの周五郎節で、弱者にむけた温かい眼差しが心地良い。個人的には「墨丸」が一押しだが、11編全てに味わいがあるので老若男女関係なく楽しめるだろう。

いつの時代も女性は強...続きを読むい。凛とした美しさ、とはこういうことを指すのだなあとしみじみ思った。

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Posted by ブクログ 2014年06月07日

山本周五郎の書に「小説 日本婦道記」があります。
その中に「風鈴」という作品があります。
物語はこうです。

主人公・弥生は夫、三右衛門と一人の男の子の三人で
つつましやかに暮らしております。
わずか十五石の下級武士である。
一片の塩魚を買うにも、財布と相談しなければならない。

そんなある日、良家...続きを読むに嫁いだ二人の妹が
実家である姉・弥生の家を訪れる。
相変わらず質素な生活を送っている姉に、
「お姉さまこんなにして一生を終っていいのでしょうか、
いつまでもはてしのない縫い張りお炊事や、煩わしい家事に追われとおして、
これで生き甲斐があるのでしょうか」
二人の妹は母が早死にしたため、彼女の手一つで、
厳しい生活の中、彼女のやりくりよって育てられたのです。

妹たちの言葉によって、彼女はあらためて、これまでの生活を振り返ります。
「冷える朝の厨(くりや)で水を使いながら、
またひょうひょうと風の渡る夜半、
凍える指さきを暖め暖め縫い物をしながら、
弥生は再び生き甲斐ということを思いはじめた。」
彼女はもんもんとします。これまでの辛苦は何だったのだろうと。

養子である夫はあまり口をきかないけど、温厚な人である。
彼は農民とじかに接し、その年の年貢の割合を決める部署にいました。
でも、役どころでいえばかなり低い立場にあった。
従って、生活は相変わらず厳しい。
こうした実情をみかねて、妹たちはそれぞれの夫をとおして、
もっと役替えをすすめたが、彼はかたくなに固辞します。

ある日、上役が彼の家を訪ねてくる。
二人はよい碁仇がたきでした。
やがて碁も終わりました。そして、案の定、役替えの話となった。
彼女は耳をそばだてます。
彼は言う、「役所の仕事というものは、
どこに限らずたやすく練達できるものではありません。
…だれか私に代わるべき人物がございましょうか」
「いや、それはいない」と上司。
「その人たち(義弟)には私が栄えない役を勤め、
いつでも貧寒でいることが気のどくにみえるのです。
…身ぎれいに気ままに暮らすことが、
粗衣粗食で休むひまなく働くより意義があるように考えやすい。
…(たとえ出世しても、さらに上をと)人間の欲望には限度がありません。
…大切なのは身分の上下や貧富の差ではない。
人間と生まれきて、生きたことが自分にとってむだではなかった。
世の中のためにも少しは役だち、意義があった、
そう自覚して死ぬことができるかどうかが問題だと思います。」

彼女は夫の言葉によって、これまでの迷いが霧散しました。
「縫い張りや炊事や、良人に仕え子を育てる煩瑣な家事を
するかしないかが問題ではない、
肝心なのはその事の一つ一つが役だつものであるかどうかだ。
…少なくとも良人や子供にとってかけがいのない者ならなくては」

周五郎は「男は外で仕事、女は家事」といった
古い固定観念で書いているのではありません。
それはこの小説全体を読んでいただければわかるのではないでしょうか。
この「小説 日本婦道記」は女性讃歌だと思います。
むしろ、私たち男性が読むべき本かもしれません。

尚、この作品は直木賞に推されましたが、彼は固辞しました。
直木賞の辞退者は後にも先にも彼だけです。
そして、文学賞と名のつく賞はすべて固辞しています。

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Posted by ブクログ 2013年01月21日

女性は一読すべきと思います。
現代では難しいかもしれないけど、日本女性として産まれたなら忘れちゃいけないし、こうありたいと感じさせられる本。

古臭い、と敬遠する方もいるかもしれませんが私はこの世界観が好きです。

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Posted by ブクログ 2012年08月29日

年齢を経て読むほどに味わい深い。生き方を教えられるところ多し。でも反発する人も多そうだ。しかしこの生き方を自分で選び、そこに満ちて生きていければ、それこそが誇り高い生き方だと思うよ

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Posted by ブクログ 2012年01月19日

形や言葉じゃなく、信条と本物の愛で亭主と家督を支える、武家の妻・日本の女の姿。
自分を振り返ってみるには時代が違いすぎるけれど、この国の女と生まれたからには、心根として持っていたい。
せめて知っていたい、そんな潔さ。
シュッて背筋が伸びちゃうような、そんな短編集。
大好きな一冊。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年10月18日

『日本婦道記』/山本周五郎/★★★★★/武家で生きる女性の生き方を描いた短編集。強く、清らかに、つましく生きる女性の姿に心動かされる。「不断草」「糸車」「二十三年」で泣きそうになりました^^

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Posted by ブクログ 2010年09月12日

お家、あるいは夫を守るために、女性が困難に立ち向かう姿に心がうたれます。決して、弱音を吐かず、投げ出さず、たとえ相手に理解されずとも信念を貫く、日本の古き良き美徳に触れることができます。

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Posted by ブクログ 2018年09月22日

女性たちを中心に描かれた短編集。
現代とは全く違う生き方しか選べない女性たちが、その環境の中で精いっぱい魅せてくれる生き様が本当に素晴らしい。誰かのために、誰かを思い、誰かを支えて、様々な女性たちが自分の人生さえも犠牲にする。どの物語にも自己犠牲がありながら、その生き様を自ら選んだ女性たちの芯が通っ...続きを読むていて強い。
日本女性の奥深さを感じて、涙なしには読めない作品だった。この時代の女性だけが持つ覚悟。それは決して現代人には感じることが出来ないもの。
男女平等が叫ばれる今の時代に到底そぐわない作品だと思う一方、別にこういう生き方があっても良いんじゃないかと思う。とにかくどの女性も、覚悟を抱いて自分の人生を生きたのだから、誰かがどうこう言うことじゃない。
個人的には特に二十三年と梅咲きぬ、糸車が好き。

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Posted by ブクログ 2015年05月23日

 先日、山本 周五郎 氏による「小説日本婦道記」を読み終えました。
 会社の同僚の方のお勧めでお借りして読んでみました。こういう形で手に取る本は、通常の私の視野の外になるものなので、楽しみも増しますね。
 1958年出版の本ですが、タイトルの「婦道」という言葉は新鮮です。
 実を言えば、山本周五郎氏...続きを読むの作品を読むのはこれが初めてでした。もちろん、有名な時代物の作家であることは知っていましたが、この作品は確かに面白いですね。
 今更ながらではありますが、いろいろな意味でとても新鮮なインパクトがありました。

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Posted by ブクログ 2015年02月08日

千石どりの武家としての体面を保つために自分は極端につましい生活を送っていたやす女。彼女の死によって初めて明らかになるその生活を描いた『松の花』をはじめ『梅咲きぬ』『尾花川』など11編を収める連作短編集。厳しい武家の定めの中で、夫のため、子のために生き抜いた日本の妻や母の、清々しいまでの強靱さと、凜然...続きを読むたる美しさ、哀しさがあふれる感動的な作品である。

良作。
松の花、墨丸、心に残る。

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Posted by ブクログ 2014年06月06日

現代にはない夫婦や生活のあり方なのに、スラスラと読め心打たれました。松の花、梅咲きぬ、糸車、風鈴、墨丸が好きです。最後の二十三年は終わり方が…でもこれも一味違ってていいです。特に風鈴は、良い言葉があり、声に出して読みじっくり味わいました。

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Posted by ブクログ 2014年03月15日

この人生観、今の女性には案外受けるのかも。

私の周りにはいないけど女性として、こうあって欲しいという人間が描かれている。また、男も、しんが一本通っていて、こういう男がいたから、明治維新も成功したのだし、近代日本の発展もあったのだなと痛感した。

人の気持ちを思いやる大切さを作者は強調したいのでは。...続きを読む

いずれにしても読後感は満ち足りていて、また周五郎の世界に浸りたいと思った。

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Posted by ブクログ 2012年07月14日

第17回直木賞に推されるが辞退した50年以上前の作品。

武家の定めの中で、夫・子・主人のために生き、ひたむきな心と清々しいまでの強靱さと美しさを持った女性の姿を描いた短編作品群。

無駄や主題からはずれた描写ができない30ページ程度の短編で、ひとつの物語を完結させ感動させる手法は、あらためて他に類...続きを読むを見ない見事さ。

本人は直木賞やいろいろな文学賞を辞退していて、「山本周五郎賞」がひとつの大きな評価になっているのも矛盾だが、山本周五郎自体が望んでいたかどうかは。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年01月26日

友達の薦めで手に取ってみた。
短編集。

先日、
『静として揺るがず、正しく清くしとやかに
凛として美しく、明るく強くすこやかに
これがまことの、女子力だって明治生まれの曾祖母が言ってた』
という書き込みをネットで見かけたのだが
”女子力”という言葉がむやみやたらにおかしな意味合いで
もてはやされて...続きを読むいる昨今、こうした本当の意味での女子力を
日本の女性として考える必要があるのではと思う。

嫁と姑の関係となると、ちょっと個人的には
心穏やかに読めない部分もあったし
これはやり過ぎなのではと思うエピソードもなきにしもあらずだったが
武士やその家を守る妻としての役目、母としての役目
なにが正しく模範とされるのか
ということが、心現れるエピソードで描かれる。

夫にもわからないほど質素に生き、皆に慕われる妻や
義理の父と弟を思い、実の親を捨てて戻ってくる娘のエピソードが
個人的には好きだった。

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Posted by ブクログ 2012年03月27日

正直価値観は古臭いというか、わかってるよと言いたくなる様な説教くさい感じではあるんだけどひしひしと伝わるものがある、女の生きる道を描いた短編集。

やっぱり小説は何を書くかよりも如何に書くかが大切だと改めて感じた作品でした。

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Posted by ブクログ 2011年04月02日

侍が武士道なら、その妻である女性は婦道を生きる。その生き方が物凄くかっこいい。何度読んでも感度します。

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Posted by ブクログ 2011年03月21日

この本はへたすれば「日本の女は、こうあるべき」などととらわれかねないが、私はそうではなく、うまく言えないが日本人の根源というか、ルーツみたいなものを垣間見させてくれた、「ああ、私は日本人なんだ」と気付かされたと思う。
読後感はとても清々しいものでした。

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Posted by ブクログ 2011年03月06日

男性にとって極める道が「武道」なら、
女性は「婦道」なんだなと思えた作品。

わたしにはまだ遠い道に思える。

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Posted by ブクログ 2024年01月04日

「山本周五郎」の連作時代小説『小説日本婦道記』を読みました。
ここのところ「山本周五郎」の作品が続いています。

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千石どりの武家としての体面を保つために自分は極端につましい生活を送っていた「やす女」。
彼女の死によって初めて明らかになるその生活を描いた...続きを読む『松の花』をはじめ『梅咲きぬ』『尾花川』など11編を収める連作短編集。
厳しい武家の定めの中で、夫のため、子のために生き抜いた日本の妻や母の、清々しいまでの強靱さと、凜然たる美しさ、哀しさがあふれる感動的な作品である。
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1942年(昭和17年)6月から終戦後の1946年(昭和21年)までに、『日本婦道記』のタイトルで雑誌『婦人倶楽部』を中心に発表された連作31篇のうち、以下の11篇が収録されています。

 ■松の花
 ■箭竹
 ■梅咲きぬ
 ■不断草
 ■藪の蔭
 ■糸車
 ■風鈴
 ■尾花川
 ■桃の井戸
 ■墨丸
 ■二十三年
 ■解説・年譜 木村久邇典

『松の花』は再読でしたね… 厳しい武家社会の中で家族のために生き抜いた女性たちの、清々しいまでの強靱さと、凜然たる美しさや哀しさが溢れる物語、、、

そんな中で特に心に残ったのは、以下の6篇かな。

妻の死後、妻の酷く荒れていた手を握り、そして、生前のあまりに質素な暮らしぶりから、初めてその陰ながらの献身を知る『松の花』… 再読して良さがじんわりと感じられましたね、

不運な出来事で良人を亡くした女が、一人息子を育てるために勤労し、箭竹に「大願」の文字を彫りつけていたことが主君の目にとまったことから、その女性の生きざまが明らかになる『箭竹』、

夫の態度が豹変し、姑の態度もおかしくなり、結局は離縁という運びになってしまった女が、その後、それは故あってのことだと知り、実の両親からの義絶を覚悟した上で姑の面倒を見ようとする『不断草』、

年老いた父と弟と貧しい暮らしをする女は、実は養女だった… 現在は裕福な生家では、以前の貧しいときに養女へ遣った娘を呼び戻したいと願い、生家に呼び寄せるが馴染むことができず、貧しくて一椀の粥を啜りあっても、親と子がそろって暮らしてゆくことを選らび、の貧しい暮らしに戻る『糸車』、

訳があり下働きの女に暇を出さなくてはいけなくなったが、その女は離れたくないと言って聞かず、女の兄を説得して家に帰そうとするが、その道中、崖から落ちて頭を打ち、白痴のようになってしまい、口も利けなくなってしまう… やむを得ず、女を雇い続けることになるが、当主が亡くなり、その息子が当主となった際、あることを女に問い質し、衝撃の事実が判明する『二十三年』、

その他の作品も、それぞれ感じるところはあったんですけどねー 人の道というか、人の生きている目的や存在意義… パーパスというのかな、それを考えさせられ、現代人が忘れてしまったもの、無理矢理忘れようとしていることを思い起こさせる等、読み手の心を揺さぶる何かがあるのが魅力ですね。

『二十三年』の中で語られる、

「人間にとって大切なのは「どう生きたか」ではなく「どう生きるか」にある」

という言葉が印象に残りましたね。

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Posted by ブクログ 2019年06月10日

某友人が、この2月にお子さんを出産されました。その時に、お医者さんから出産記念にもらった本だそうです。

出産祝いに山本周五郎? どんな内容なんだ? 妙に気になりました。

短編集です。古き佳き夫婦関係の物語がつづられています。
武士の矜持の中での、こまやかで深い互いの思いやり。「婦道」と言うと凄い...続きを読むけど、女性の立場からつづられるからこういうタイトルなだけで、男にも女にも思い当たる内容ですね。

思いのほかひらかなが多く、例えば柔らかい鉛筆ですらすらと書いたというような文体。穏やかで読みやすく、内容とともにじわっと浸透してくるいいお話の数々でした。

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Posted by ブクログ 2018年03月17日

武家社会に生きる女性の教訓集。
直木賞に選ばれたとはいえ、後期の作品のような筆者の筆の冴えはあまりみられなかった。

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Posted by ブクログ 2012年09月23日

結果的に唯一の直木賞辞退作である同作を再読、全く覚えていなかった。
やけにひらがなが多い文章で少々鬱陶しいが、整然とした文体で現代の作家にはあまり見られない品の良さがある。
とは言いつつ少しばかり内容に浸り切れない感あり、これは書かれた時代のせいかもしれない。ただ最後の『二十三年』は秀逸、これで★を...続きを読む一つ上げた。

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Posted by ブクログ 2012年03月03日

頭の天辺から指の先まで神経が通っているような、完璧な世界感。武家女性たちが生み出す張り詰めた空気と凛然さが、行間からひしひしと。古代日本女性は美しいです。が、今の私には眩しすぎて。。こんなに強くなれないよ。。緩みきって、漫然と日々を過ごしていると、緊張感でバリアされた作品世界に、入りこむこともできな...続きを読むいのです。遠くから傍観、眺めるばかり。完全に読み手側の問題。我が身の未熟さを痛感し、縮こまった一冊。肩身が狭くなったけど、背筋は伸びた。文壇の重鎮の作品はやっぱり奥が深いです。婦道っていうからお説教されるかと思いきや、山本周五郎の女性への深い敬愛を感じたよ。もう少し共感できるような強さをもてたら再読してみたいかも。

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Posted by ブクログ 2012年01月13日

昔から女性は(妻は)「こうであればいいな~。」と思われてきたような登場人物が次々と出てくる話。
現代においては(ここに出てきたような)こんな女性達は少ないかもしれない。

実際にはあんなに耐える尽くす女性にはなれないけれど、
でも昔から日本において美徳とされてきた女性達の気持ちは、全く他人事という訳...続きを読むでもなかった。

私も(一応)日本の女性だからだろうか。。(笑)

短編の割に読みやすかった。(^^)

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