【感想・ネタバレ】キッドナップ・ツアーのレビュー

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Posted by ブクログ

理論社から1989年初版で出た本。水色で白の浮き上がるイラストと文字が好き。カバーを取ると、見返しと同じ水色と白のストライプ。装幀装画デザインが、内容と合っていい感じ。小学5年生女子の感受性ってこんなだったかも〜。お話しと同じ夏に読めて、文章の美しさを楽しめました。

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2021年08月26日

Posted by ブクログ

中学生の時に初めて読んだ。
正直内容はあまり覚えてなくて、懐かしさで
もう一度読みたくなったんだけど、面白かった。
このくらいの歳の時って、自分がそうだったから
父親ってどこか家族なのにちょっと遠い存在で、
あまり会話もしないし何ならあまり話したくないし
家での表面的な姿しか知らなくて、一緒にいても
どこか緊張したなあって思い出していた。
色んな非日常の中で変化していく様や
心地いい自然がすぐに頭に浮かぶ描写は
読んでいてやっぱり心地いいものだなあと思った。

最後の誰かや何かのせいにしないって台詞は
わたしはちゃんと大人になるまで覚えておかないと
いけないものだったなって少し反省した。

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2024年05月05日

Posted by ブクログ

あの人と結婚していたらわたしはいなかったね

だから、結婚しなかったのかもな

一気に読み終わった

中学生くらいのときに読みたかった

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2023年12月16日

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○好きなセリフ
「あの人と結婚してたらきっと私はいなかったね」
「だから結婚しなかったのかもな」おとうさんは鼻歌をうたうように言った。

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2023年08月30日

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大好きな作品。小学生の頃に汗かきながら遊ぶ夏休み、一段と特別なことをしなくてもキラキラしてて大好きだったなあ。とじんわり思い出す。

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2022年06月08日

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親子の温かい話でした
主人公がお父さんよりも大人だけどちゃんと子供らしい繊細な一面もあって可愛らしかった

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2022年03月14日

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世間から見てどんな父親でも子どもに愛情が伝わっていたら、その子どもだって父親に情が湧くものなのだな。

父親は情を伝えるのが下手だったのか、情が薄かったのか… この年になっても私という人は…。
凄い自己嫌悪やら負い目やらなんとも嫌な気持ちを抱えてたけど、この年になって私みたいな気持ちで育った人が意外に多いことを知った。
そういう時代だったのかな。

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2021年06月04日

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夏休みに読んだので季節的には最高だった。
父と娘のとんでもない旅にとてつもなく楽しく参加できた。
お父さんしっかりってハルといらいらしながら。

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2023年08月04日

Posted by ブクログ

小学5年生のハルが、最近家から出ていった父親にユウカイされたという「設定」で旅をするお話。
文庫版の解説で、重松清さんはこの物語には「口に出した言葉」と、「出さなかった/出せなかった言葉」の二つの言葉の流れがある、と仰っているが、それに尽きる気がする。物語はハルの語りによって展開していくが、彼女自身の機微や父親の言動が非常に細かく丁寧に描かれている。

ハルの父親と母親の取引内容は明かされないのですが、これはあまり本作において重要ではないな、と途中から気がつきました。それよりも旅を通じて変化していくハルと父親の関係や、ハルが自分自身と父親に対する理解を深めていく様子の方がメインポイントでは、と思います。

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2023年07月13日

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ネタバレ

まだ私にはわからないところも多かったけど読み終わったあとなんとゆうか心が温かくなりました。やっぱり家族愛ってすてきですね。最後まで私は分からなかったのだけど、お父さんが誘拐してまで叶えたかった希望、ハルと引き換えにお母さんに提示した条件ってなんでしょうか、、

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2023年06月12日

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ネタバレ

お父さんが娘を誘拐するという、興味をそそる出だしから始まる。
いろいろと感じることものが多い娘が、お父さんとの旅(誘拐)を通して、最終的に自分の意見を言えるようになるのが嬉しく感じる。
生きている中でなかなかなさそうな話なのに、リアリティを感じさせてくれる話が絶妙に面白いと感じた。

お父さんが娘を誘拐した目的や、娘がお母さんと再開した後の話が明かされてほしかったと思った。

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2023年03月04日

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久しぶりにあったお父さんとハルのユウカイ旅行。普段経験しないことばかりの出来事が続き、父親を困らせたりとハルにとっては一生忘れることのない日々。風や陽の光り、木々の揺れなど自然の描写に素敵な表現が多かった。大人目線で読んでも楽しめたが、子供の頃に読んでいたらまた違った思いが出てきたんだろうなと思った

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2023年02月22日

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おもしろかった
実の父が娘を夏休みにユウカイする話
娘のいうこととかやることがちびまる子ちゃんっぽい感じがした

最初は父のことをカッコ悪いとかマイナスなことばっかり心の中で思ってた娘だけど一緒にいる時間が増える度にカッコ悪い、けどまだ一緒にいたいとかプラスな感情が追加されていって嬉しくなった

ーベキューの買い物に行くシーンを含めキャンプするところがすごい好きだった
ポイポイカゴに欲しいものを入れまくるけどレジで予算が大幅にオーバーしてほとんどのものを買わなかったりテントをゴミ置き場から拾ったり、そこで母と父の馴れ初めを聞いたり。

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2022年10月18日

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夏休み中にお父さんにユウカイされたお話。
ユウカイされた娘のハルがお父さんとの絆のような物を深めていく。物語は読みやすい。
ただお父さんとお母さんの取引の内容は、わからないのが物足りなかった。

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2022年07月05日

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父と娘のひと夏のロードームービー。児童向けだが、父親視点で読むと深く感じ入る物語。人の世の不条理や不平等、誰のせいでもない縁と運...。それでも繋がっているもの...。読後はちょっと切ないが、心穏やかになる一冊。ドラマ化も気になる。見てみたい。

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2022年06月15日

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紙の月が面白くて角田光代さんの本二冊目。
紙の月もそうだが、文章での具体的な説明がなくても見えて来る。
重要な事柄でも説明をしない。
それでも内容は成り立ち、説明がない分、余計にほかの部分が重要に見える。
父と母は何を取引していたのか、今後はどうなるのか、結婚から離婚まで呑み話や叔母さんの話など具体的に説明しないが、空白の事柄が父と子供の関係性を深く見せてくれる。
角田光代さんは空白を楽しんでいるのか。
最後は両親が再婚してハッピーエンドになるかと思った読者も多いのでは

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2022年05月07日

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二ヶ月間家に帰って来なかった好きでも嫌いでもない父親がユーカイという名目の下、小学生の主人公と色々旅をして絆を確かめ、深めていくハートウォーミングストーリー。主人公のマセた部分とまだまだ子供の部分がなんとも可愛く描写されてます。
定期的にジーンとするようなシーンが散りばめられてて最後まで飽きない作品です。是非一度読まれてはどうかと。
個人的には母親と何を電話で話していたかを明かしてほしかったけど、もしや電話をするふりして実は母親とは何も話してなかったとか??

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2022年01月06日

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角田光代さんの本は初めて。訳あって別居中の父が、娘を誘拐する。といってもドロドロのサスペンスなどではなく、ちょっと誘拐されてみた的な父娘の小旅行。お金も先の見通しもないだらしのない父と、なんとなく家庭に不満を感じている娘が、夏休みに海に行ったり、山に登ってお寺に泊まったりする。この経験を通じた娘の成長ストーリー、父娘の愛情が蘇る感動などという高尚な要素はなく、淡々と話は進む。家族であっても、言葉に出せること、出せないこと、言えないことがあって、大事なことも言えたり言えなかったりする。こういうことがあるんだよなあと妙に腹落ちする物語。

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2021年01月07日

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ネタバレ

父親が突然来てひと夏の数日間の誘拐旅
ハルは大人っぽく父親に振る舞うけどやっぱり感情が溢れてしまうとこ、素直になれないとこの表現が良い

結局最後まで誘拐の取引内容は分からん
想像もつかん
宿坊に泊まるとこ、泊まったことないけど鮮明に想像できた。泊まってみたいなあ

初っ端でファミレスでビール飲んだ後車運転してるので笑った

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2020年10月18日

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ネタバレ

もっとカラッと楽しい誘拐旅行を想像していましたが、思いのほか私にはしんどかったです。
200ページ程度の作品ですから、時間的にはさほどかかりませんでしたが、ハルの両親の行動に納得がいかなくて。

別にいいんです、父親がダメ人間でも。
自分勝手に誘拐して、娘との最後の思い出作りをするのであれば。

もおとうさんは、おかあさんとの交渉の材料にするためにハルを誘拐した。
で、交渉が上手いこといかなかったので、ずるずると旅行する羽目になったんだよね。
なんだ、その両親。

どちらかというと感情をあまり露わにしないハルは、だけど何も考えていないわけではなくて、言えないでのみ込んだ言葉がたくさんある。
両親は最後まで春のそんな気持ちに気がつかない。

親だって、生きるのに一生懸命で、余裕がないこともあるだろう。
でも、いつも子どもの方が親の気持ちをおもんぱかって我慢するのは、それは違うだろう、と思ってしまう。
でもそれは、割とよく世間ではあることなのだろう。
角田光代はそういうことに無自覚な作家ではないから。

”私が電話をかけた理由を私はちゃんと知っている。私もまざりたかったのだ。おとうさんとおかあさんの取り引きに。(中略)まぜてもらえなくてもいいから、それでもせめて私はおかあさんにこうきいてほしかったのだ。ハル、今楽しい?って。どこにいるの、ちゃんとしてるの、だいじょうぶなの、全部の質問のあとに、ねえ、ちゃんと楽しい?そうきいてもらいたかったのだ。”

おとうさんに対する不満はたくさんあっても、最後にハルは「楽しかった」とおとうさんに言った。
ならよかった、と私は思うしかない。
けれど大人よ、私たちは子どもたちが言えずに飲み込んだ言葉がたくさんあることに対して、いつも自覚的でありたいと思うぞ。

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2020年07月26日

Posted by ブクログ

お父さんにユウカイ(=キッドナップ)されたハル。2人のぎこちなく、容赦なく、でもほんのり暖かい旅が始まる。

会話しにくい相手やあまり話したくない相手っているよね。
何か話さなくちゃ!と思って探り探り会話してるけど、この本を読んだらそんなに一生懸命話さなくてもいいのかなって気になる。
お父さんとハルが始終だまりこんで気まずくなってる場面がいくつかあるけど、その気まずさの中にも暖かさがある。
だから気まずくたっていいじゃないか!そういう風に開き直れる関係っていいなあと思う。

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2023年08月04日

Posted by ブクログ

妻と別れようとしている父親が娘を誘拐してお金の無い生活をする。途中、父は妻と何かの交換条件を出しているようだったがそれが何であったかは最後までわからなかった。読者に想像させようとしていたのか。ボロボロになりながらの生活だったが娘はそれほど嫌ではなかった。そして変な大人になったら父のせいだからと言う。妻との取り決めが成立してから父は娘に言う。この先どんな大人になろうともそれは誰のせいでもない、自分自身のせいなのだと。本当にお金がなくなったとき父は昔の友人の家を訪ね、娘が帰るための旅費を出してもらう。本当に困ったときなんとかして生きようとすること、助けてくれる友人を作っておくこと、この先自分の力でも生きていけるように教えることが父のすべきことだったのかもしれない。もう31になる息子の本棚から持ってきて読んでみたが、この本で彼は何かを読み取ってくれたのだろうか。

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2023年01月09日

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 夏休みの初日に、家からいなくなったお父さんに誘拐されたという事件めいた設定だが、実のところ本人も了承済みの誘拐。本文はその誘拐された小学5年生のハルという女の子の視点から描かれている。
 金もなく、だらしなく、計画性も全くない所謂ダメなろくでもない父親だが、なぜかその存在は憎めない。娘に対する愛情が感じられるからかなとも思う。そんなろくでもない父親でも光り輝いて見えることがある。そのようなちょっとした人生における煌きのような余韻を残す作品。
 2000年に路傍の石文学賞を受賞した作品。

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2022年06月01日

Posted by ブクログ

父親と娘の絆が旅を重ねてどんどん深まっていく物語。
文体は全体的に読みやすく、子供の目線で凄く上手く物事を描くなぁと感じたが、だからこそお父さんとお母さんに何があったのか、取引は何だったのか、お父さんの現状などおそらくみんなが気になっていたであろうことが何も分からないまま物語が終わってしまいなんとも言えない物足りなさを感じました。
個人的に、読者の想像にお任せします系はあまり好みではなく…

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2022年04月02日

Posted by ブクログ

親子関係がイマイチわからなく共感もできず終始戸惑いながら読み進んでました。
んー、、、家族の絆的なこととか人生の楽しみ方みたいなのを汲み取るとこらなのですが、人物像を想像できないまま夏が終わってしまいました。
タイトルは面白そうだったのですが。

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2022年02月07日

Posted by ブクログ

角田光代の代表作の一つということで読んでみた。子供の誘拐がテーマと聞いて、八日目の蝉をイメージしたのだが、ハートウォーミングな物語だった。

夏休みが始まり、退屈を持てあましていた主人公の前に離婚した父親が現れる。父は「誘拐」という言葉を使い、予定の決まっていない旅に主人公を連れ出すのだった。

き当たりばったりな父の行動と、反抗しながらもその生活を楽しみ始める娘。海から山の寺、そしてキャンプ場。父親は所持金が少ないらしく、後半の旅はまるでホームレス親子のような状況だ。しかし、悲壮感はない。口うるさい母親から離れ、だらしないが自由な暮らしの父親との時間を愛おしむ主人公。

「八日目の蝉」や「紙の月」でも感じたが、本作でも淡々とエピソードを積み上げていく中で、主人公の微細な心理の変化を表現している。サスペンス小説家のイメージを持っていたが、きっと細かな心理描写を描くタイプの作家なのだろう。

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2022年01月05日

Posted by ブクログ

おとん、何がしたかったんや…
起こっていることの裏側が明らかにならないまま。あくまで子ども視点を貫いたから?もやもやでもなく、何か、こう、着地しなかった感があり落ち着かない。

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2021年09月10日

購入済み

夏の屋外の暑さをジリジリと感じるようなお話でした。父親にも娘にも感情移入できずじまいだったので、私にとっては記憶に残る一冊にはならなそうですが、夏の冒険を楽しむには良い一冊かなと思いました。

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2021年08月31日

Posted by ブクログ

父と子のユウカイの旅
大人びた子供、子供らしくできずに言いたいことをこらえて泣けなくて。でもこの旅を通して少しずつお父さんに言えるようになってきたり。不器用な親子。特別な夏休み。要求の内容は木になるところやけどそこを主としないのが角田さんやなと。

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2020年09月03日

Posted by ブクログ

児童文学としてはおもしろいかも。
子ども目線だと、こういうお父さんだったら楽しそうって思う子どももいるだろう。
ハルも文句を言いながらもお父さんのことが好きなのがわかって、救われた。
でも私のような人が読んでも、お父さんとして恥ずかしいし大人としてもどうかと思うし、離婚の原因も取引の内容もほんとは知りたいし、消化不良。

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2020年05月11日

Posted by ブクログ

 父に言われて読みました。最初はあまり読む気はなかったけれど、読んで見るととても面白かったです!
 話の中の2人の行動がリアルで「自分だったらこうするかな」と想像していました。小学生などにオススメです!

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2020年02月01日

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