【感想・ネタバレ】ハプスブルク家の女たちのレビュー

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Posted by ブクログ

 列伝的。人生に焦点をあてているので『ハプスブルク家』にもまして面白い。フランツ・ヨーゼフを帝位につけることに執念を燃やした母ゾフィーとフランツ皇帝の妻である、かの有名な美貌のエリザベートの話が好き。まさにどろどろで。マルガレーテの知性、アルプス王の純愛に好感。「産む機械」「政治の道具」とみなされた中での恋愛には思わず力を込めて応援してしまう
 暗記するための記号としてではなく、その時を生きた人間の一人として、ハプスブルク家の人々を描き出している

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2009年10月04日

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全体的なハプスブルクの系譜が分かったら、一人ずつにフォーカスして読んでみましょう。女を知れば、時代が分かるって感じの本

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2009年10月04日

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ヨーロッパ好きなくせに、ハプスブルク家のことはいまいちよくわかっていないので、とっかかりとして読んでみた。
この本が最初に出版されたのは1993年なので、多少女性観が古いところはなきにしもあらずだけど、とても面白かった。次はこの著者の「ハプスブルク家」を読んで、もっと理解を深めていきたい。

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2021年04月11日

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20年ぶりくらいに再読。
ヨーロッパの名門中の名門、ハプスブルク家について女性たちを主役に見た本。大変興味深く面白かった。

1993年発行の本なので、歴史観というか、人物像に少し古さを感じるけれど、それも歴史学の進歩のあかしと思えば興味深い。
たとえば、ナポレオンの皇妃マリア・ルイーゼについてとか。ナポレオンの事を早々に見限ったように描かれているけど、そうでもなかったような。フランツ2世に手紙を出したりして、守ってもらおうとしてたと思うんだけど。違ったかな?

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2021年02月10日

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面白かった。常に興味を満たせてくれる歴史の本や解説書はなかなか無いと思うが、この本は地理や政治や時代よりも、人物に焦点を当てておりとっても読みやすかった。

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2016年11月12日

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いくら世界史音痴でも、ハプスブルク家といえばマリア・テレジアということぐらい知っています。でもそれだけ。ミュージカルになっているエリーザベトでさえ、ハプスブルク家の皇后だとは知りませんでした。それが功を奏して、知らないことばかりで楽しめました。それに江村洋氏の文章はとても読みやすい。決して簡単な文章ではなくて、難しい言い回しもでてくるのですが、どんどん引き込まれて、頭が良くなったような錯覚まで起こしてくれます。名著ってこういう本なんだろうな、と思いました。

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2015年05月07日

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 六百数十年続いたハプスブルグ家をこの一冊にしてしまうことが無理があるが、最初に手に取って読むには最適。
 言語能力に長け、そしてマリア・テレジアに代表されるような多産で、しかも長寿。これによって血縁関係を広げきたことが、王朝安泰と、政権維持につながってきたことが良くわかった。
 愛とは関係なく血縁だけが大切にされ嫁いでいった王女たち、マリー・アントワネット、ナポレオンの妃となったマリー・ルイーズ。庶民との心の乖離が生まれるのは自然のことのようにも思う。
 時代錯誤ではないが、最期まで王朝復興を夢みた未亡人が1989年まで存命だったとは、驚きだった。
 

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2014年03月02日

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ハプスブルク家の歴史を女性との関わりで眺めた書籍.王族達が政治や仕来りにもまれながら生きていた様子が浮かび上がっておもしろかった.また中欧に行きたくなった.

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2012年07月09日

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中世ヨーロッパ、特にハプスブルグ家に生まれなくて、本当によかったと思った。
マリア・テレジアのたくましさには驚くばかりだ。
産んだ子どもの数がすごい!
優れた貴族の女性の条件として、子どもをたくさん産むことがあげられている。
特にお世継ぎとなる男子を産むことは、必須条件のようです。
今もこういう習慣は完全にはなくなってはいないようですね。

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2011年10月14日

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ヨーロッパ王朝の登場人物は同名が多くて混乱する。女性の視点からハプスブルク家の歴史を綴ったものだが、この王家における各女性の影響力、個性、が面白く書かれていた。

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2011年05月14日

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ハプスブルク家の女性に焦点を当てた本。

前々からこの家には興味があったし、
ルードヴィヒ2世や、エリザベート、フランツ・ヨーゼフなど
有名人がたくさんいるのでなじみやすい。
オーストリア=ハンバリー2重帝国の体制にも興味をもっているので楽しんで読めた。

マリア・テレジアの女性としての強さに感銘をうけました。

さらっとよめて、面白い、わりとおすすめな本です。

March 2010

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2010年04月12日

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650年にも及ぶハプスブルク家の歴史が分かると共に、今まではあまりスポットライトを浴びることのなかったハプスブルクの女性の生涯を知ることができて興味深い。大公女は政治の道具、国の要請に従って嫁ぐもの、皇后は跡継ぎを生む為の道具・・・などなど現代では考えられないような価値観のもとにお姫様は生きてたのね。華やかなばかりではない宮廷生活の裏側を垣間見れる。
いやはや何とドラマに事欠かない一族!

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2009年11月26日

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ヨーロッパ史の本は数あれど,「ハプスブルク家の女」に的を絞った本はなかなかあるまい.ヨーロッパの貴族には変人が多く,「これは事実ですか?」と思わされることもしばしばあるので,この的の絞り方はなかなか筋が良いと思う.しかしながら,こういった本の常として,ヨーロッパ史にある程度通じていないと,何が何やらさっぱり分からないだろう.ほんの暇つぶしのつもりで購入したのだが,個人的には非常に満足であった.

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2009年10月04日

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ハプスブルク家の女性たちに焦点を当てた本。
同著者の『ハプスブルク家』を読んで、女性versionもあるんだ〜と思い読んでみました。内容被る部分もあるものの、新しく得られることもありって感じです。
小説的な面白さというより淡々と史実を知る、という感じですが読みやすいし分かりやすい。
王朝最後の皇后が最近までご存命だったのにびっくりしたと同時に、それほどハプスブルク家の歴史とは長いものなんだなあと思った。
現代でも言えることだけど、前時代的なものにずっと縋りアップデートができてないとやはり国家は滅びる。

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2019年11月16日

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幸福適正問題がとても興味深かった。
女神パナティーアが与えられた材料以上の広い世界を作ったから、容量不足が起こり、慈悲の届かない人々が出てくる、とか結構面白い考え方だと思う。
響子がヤンデレというか、ラスボスっぽくなってきている気がする。
最終巻を前に理人がまさかの地球に戻された!?
最終巻が楽しみ

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2017年02月17日

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読みやすい。
取り上げられた人数とそれぞれの記述量が程よい感じ。
地図と系図がもっとあればよかった。

取り上げるに値する、歴史的に重要な役割を担った女性の伝記的事実が中心なんだけど、女性をその当時のヨーロッパの中心舞台に立たせた状況について、もう少し説明がほしいところ。ハプスブルク家だからってだけじゃないでしょう。

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2013年11月18日

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予想通りの内容。
目新しい内容といえば、貴賤結婚のくだりかしら。
肖像画とかがついているとなおよし。

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2013年08月13日

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マリア・テレジアやマリー・アントワネットなど一冊書けそうな有名所にはそれほど焦点を当てず、フアナとマルガレーテからゾフィーとツィタまで、15世紀から20世紀の中でのハプスブルク家の妻達の話。小説的な醜聞や逸話にフォーカスすることなく、教科書的に事実をつらつらと書き並べるわけでもなく、2つのバランスを上手く組み合わせており、悪く言えば中途半端ではあるのだが、個人的にはこういった楽しく印象づけて歴史を学べる本が好きなので、好感が持てる。まぁでも中途半端は中途半端なので、読んでる間は楽しいが、作品としては印象に残りにくい一冊。

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2018年10月20日

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10年以上前に購入しているので、表紙カバーのデザインは違っていますけどね。
ミュージカル「エリザベート」の予習として読んでみました。

類書が山積するハプスブルク関係本。その中で特色を出すには、それなりの切り口が必要になってきますね。
発行当時は面白いアプローチだったかも知れませんが、「女」を主体にしたことによる、「女らしさ」に着目する筆致にいたる傾向は、残念ながら古さを感じてしまいました。

講談社現代新書らしい読みやすい構成は好感が持てますし、最後の皇帝カール1世と皇妃ツィタに言及している部分は面白かったです。
事実上の最後の皇帝フランツ・ヨーゼフ崩御後は、そんなに触れられませんからね。
本書でもほんのちょっと登場する最後の皇太子オットーが、2011年まで生きていたことを思えば、カール1世&ツィタもそれなりに面白くなると思うんですけどねー

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2012年02月18日

Posted by ブクログ

ハプスブルク家に関わってきた女性達に焦点を当てたのがこの本です。マリア・テレジアやナポレオン・ボナパルト(ナポレオン1世)に嫁いだマリー・ルイーズ、マクシミリアン1世とブルゴーニュ公女マリア夫妻とその子供達、貴族と平民の結婚いわゆる「貴賎結婚」を実現させたフィリピーネ・ヴェルザー、アンナ・プロッフルなどに中心ついてを記載。前述の『ハプスブルク家』より、この本からのほうハプスブルク家に興味を抱きやすい気もします。

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2009年10月04日

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