【感想・ネタバレ】短歌の友人のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2022年01月19日

想像を超える奥深い短歌の世界。

五七五七七だけじゃないんだなぁー。

と打ちのめされてる暇もない、短歌から広がる人生とは?人とは?という哲学的、本質的な問いかけ。

人はなぜ短歌を詠み、短歌に感動するのか。

題材として取り上げられる短歌はどれも素晴らしいけど、一言ではとても言い表せない多様性があ...続きを読むる。

古い言葉だけ使うのが正しいわけじゃないし、特にルールなど存在しない非常に自由な世界に見えた。

歌人たちの洞察力や観察力、表現力に触れる意味でも、この本は価値観のドアを開いてくれることだろう。

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Posted by ブクログ 2021年02月16日

専門的な言葉(アニミズムなど)や平井弘のところが理解できなかった 面白い短歌がたくさん読めて良かった 俵万智さんの短歌は共感しやすいな〜 今度は盛田志保子さんの歌集を読んでみたいと思った インカと百済が入れ替え可能な歌を詠み、歌には全く誤魔化しようがなく〈私〉が現れると穂村さんは書いてる 私は薄っぺ...続きを読むらいことしか言えないことをコンプレックスに思ってる人間なので表面に沁み入りました

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Posted by ブクログ 2016年08月15日

短歌論。与謝野晶子、斎藤茂吉の時代から現代に至るまで、様々な時代の短歌が取り上げられている。これまで短歌に触れた経験がなかったので、一つ一つの作品が新鮮で面白かった。短歌は言葉遊びやパズルの印象が強かったけど、作者の世界を見る視点、観察眼を垣間見る楽しみもあることを知った。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年03月27日

エッセイしか読んでなかった人が読むと衝撃。
穂村さんのすごさが分かる。
短歌ってこんなに面白い。

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Posted by ブクログ 2012年02月18日

歌論というものを初めて読む。この人にとって、あるいは歌人にとって、歌というものはそうゆうものなのか。「ひとつのものがかたちをかえてるだけ」。個人的に色々示唆されるものが多い。引用されてる歌集を読んでみたくなった。

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Posted by ブクログ 2023年06月30日

短歌の読み方(理解の仕方)が丁寧に解説されている。歌人と歌人以外の歌の違いについての話が、心に残っている。。

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Posted by ブクログ 2021年04月22日

著者らしくなく(失礼)短歌の分析、解析に真剣に取り組まれた超力作。短歌の流れを近代・戦後・現代に見立て、近代から"私"の発見から、"私"の肥大まで、他のサブカルチャーなどでも起こっていた現象が短歌の世界でも確実に起きていたということが理解できました。
穂村さん...続きを読むがあちこちの媒体で書かれた文章をまとめたものなので、当然ながら全体としての一体感にはかけますが、各章とても読みごたえがあります。

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Posted by ブクログ 2020年03月29日

穂村弘さんの短歌の解説本。穂村さんなりの解釈としていますが、歌人として大切な定型やそれを崩す型が見事にまとめられています。文語から口語に至る過程、寺山修司、岡井隆、塚本邦雄の歌人三羽烏から、現代の前衛的な短歌の未来について考えさせられる一冊です。これから俳句や短歌を始めたいなら、難しいけれど、面白い...続きを読むと思います。

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Posted by ブクログ 2019年01月12日

短歌教室通いのための予習。
いつものエッセイとはだいぶ趣が違っていて、じっくり読まないといけない内容。
今まで読んだことのない短歌、味わい方に触れることができ初心者にとってはありがたい。

逃げてゆく君の背中に雪つぶて 冷たいかけら わたしだからね 田中槐
きっときみがぼくのまぶたであったのだ 海岸...続きを読む線に降りだす小雨 正岡豊
こなごなの夏の終わりのはじまりの、ひかり、ひかり、ひかり、ひかり、ひかり 早坂類
怒りつつ洗うお茶わんことごとく割れてさびしい ごめんさびしい 東直子
洗濯機のレンジのビデオデッキのデジタルの時間少しずつずれてる もりまりこ

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Posted by ブクログ 2017年08月16日

短歌やエッセイから穂村さんという人格を勝手に想像していたが、どっこい論理的な人だった。物事はいろいろな方向から見るものだとこんなところで気づいたりする。

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Posted by ブクログ 2017年04月15日

まず、二〇〇〇年代の短歌に触れられる機会となったことに感謝。
有名歌人が選者を務める、毎週新聞に載る歌壇の歌風とずいぶん違うことに驚いた。
それは、プロとアマチュアの違いということではないだろう。

それから、これまで読んだことがある穂村さんのおちゃらけた(失礼!)エッセイとは、ずいぶん文体が違って...続きを読む、それにもびっくり。
直接顔を合わせることもある歌人を相手とすることになり、配慮も必要なんだろうと思いつつ読んだ。
緻密な論じ方だなあ、と思う一方で、感覚的に納得できない話もあって、もう一言、説明があったら、と思うところも、特に前半にあって、不思議な感じがする。

例えば、割と分かる気がしたのは、「言葉を軽く握る」言葉遣いをせよ、というアドバイス。

一方で、わかりにくかったのが「言葉のモノ化」。
句またがりという手法が、戦後短歌の中で試みられてきた技法であるとのことであった。
これが「言葉のモノ化」と相まって、現代の歌人のリアリティの表現に影響しているという議論は、とても刺激的な議論だと思うが、「言葉のモノ化」のイメージが今一つわからなくて、じれったく思う。
もっと丁寧に読めば分かるのかもしれないけど。

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Posted by ブクログ 2015年12月08日

 エッセイではほんわかしたイメージの強い穂村さんが、この本ではキレッキレ。改めてさすが歌人、といった印象だけど、どの歌に対する読み方も決して偉そうではなく、まさに"熱く優しい視線"を注ぎながら解説してくれる。
 内容は短歌の概論、短歌の歴史、今、そしてこれからについてだけど、短歌...続きを読むにほとんど触れ合ってこなかった私には難しいところもあった。でも、この本をきっかけに短歌を読みたいと思えただけでも、私には大収穫。また再度読み返したい。

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Posted by ブクログ 2015年02月09日

あまりにもいろいろ考えて、ウンウン唸ったあげく、感想がまとまらなかったので、ずっと放置してきた。読み返してもうまく言葉にならないので、しばらくこのままにしよう。未レビューが1件という表示が何となく気になるので、とりあえずこれを感想ということに。

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Posted by ブクログ 2014年01月25日

歌人、穂村弘さんの短歌論。

隙間時間に、穂村弘さんのご本を何か一冊買い求めようと本屋に立ち寄り、背表紙を見比べて最初の数ページを読んで、このご本に決めた。

与謝野晶子の時代から現代の短歌まで、彼自身の心に強く残っているものを挙げながら、感想や比較など様々な切り口で語られている。

後半になるにつ...続きを読むれてやや込み入った内容と文章になってはいるが、全体的にはエッセイのように軽妙な文なので、短歌に興味がある人にもない人にも、読みやすい一冊になっていると感じた。

歌人が他者の歌をどう評価しているのか、歌を詠む際のコツが書かれている部分が興味深かった。

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Posted by ブクログ 2013年01月21日

平成の歌人をとりあげ、紹介している。

今橋愛と俵万智と与謝野晶子の比較も興味深い。

短歌は庶民のもので、詩は宇宙人のものらしい。

ことばを軽くにぎること、小さな些細なことが創作物に現実感をあたえること。表現の参考になった。

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Posted by ブクログ 2012年11月27日

穂村弘の短歌評論。
目からウロコがボロボロ落ちる、そして理由はわからないけどぐっとくるのである。

後半は少々小難しい印象だったが、内容として抜群。
最初から最後まで短歌の話だけれど、表現すること、伝えること、感じること、生きること、あらゆる要素が詰まっている。
心を豊かにしてくれる一冊である。
...続きを読むの一回性というのがこの本に限らず、貫くキーワードな気がした。

やっぱりほむほむ天才。

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Posted by ブクログ 2012年11月18日

穂村さんの短歌の評論をまとめたもの。つまりは短歌の評論集なのであるが、現代における「創作」の表現評論として読んでもとても面白かった。
「一人称の文芸」である短歌の特異さ、およびその<詠み>と<読み>について、穂村さんはじっくりと、しかし鋭く評論を重ねていく。

特に、現代の若い世代=現時点で30代以...続きを読む下? くらいの歌人の歌への評論は、その身体感覚……というか、世界認識感覚、を見事に言い表していると感じた。

私は現在24歳である。つまりはこの本で言われる現代の若い世代と同年代だ。しかし、この評論集に引用された「棒立ちの感情」の歌たちを読むと、そのあまりの絶望感に、私もぞっとしてしまった。

あの青い電車にもしもぶつかればはね飛ばされたりするんだろうな   永井祐
たすけて枝毛姉さんたすけて西川毛布のタグたすけて夜中になで回す顔   飯田有子
牛乳のパックの口を開けたもう死んでもいいというくらい完璧に   中澤系

どうしてこんなにさびしいのだろう。それに増して、どうしてこれらの歌をこんなにも「怖い」と思うのだろう。

これらの歌に共通する感覚を、穂村さんは
「「うた」としての過剰な棒立ち感」
「自己意識そのもののフラット化」
「「今」を生き延びるための武装解除」
などと言った言葉で読み解いていく。ああ、そうなのかぁ、というよりは、ああ、そうなんですそうなんです、と思ったあたり、私も「彼ら」と同じなのかなぁ、とも思う。

そしてこの評論集を読んでもう一つ強く感じたことは、短歌という文芸における「戦後」というものの大きさ、である。
短歌を読む際、私はいわゆる戦争(あるいは「戦後」)を読んだ「戦争短歌」について全く感想が書けず、むしろ書きたくないとさえ思ってしまうことにひどい戸惑いを覚えていた。それはさらに短歌や短歌の評論集を読むうちに、短歌が持つ文芸としての特異性(「一人称の文芸」というのはとてもしっくりきた)に関係があるからなのか、な? という考えがけっこう納得できたので、ちょっと落ち着いたのだが、それだけではないみたいだな、と穂村さんの評を読んで思った。
それは<背景>なのかな、と私は思っていたのだ。つまり、短歌とそれを読む歌人にとって、戦争(あるいは戦後)というのは、その人のバックボーンになっているものなのかな、と。
しかしどうも、違ったようだ、と私は思ったのである。どうやら戦争というのは、そして戦後というのは、<時間>のことらしいのである。

その時代を生きた、のではなく、その<時間>を生きた、ということが、私にはわからない。それが個人にとって、その時のその人そのものであったということが、わからない。その重さが、真実味が、わからない。
だから私はこれからも、戦争および戦後短歌に、戸惑い続けるんだろうなぁ、と思う。

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Posted by ブクログ 2012年01月05日

ダ・ヴィンチの「短歌をください」がだいすきなのに
穂村さんがいままで歌人の仕事ちゃんとしてる本はじめて読んだ
おもしろいおじさんだと思ったらむずかしいことばつかってなんてなんだかへんなかんじ~ってのが第一印象(←超失礼´▽`;)

短歌はみてるのはすきだけど自分じゃあ詠めないな~
なんか作曲とかと似...続きを読むてる気がする ちなみにわたしは作曲が全くできません というどうでもいい情報
センスというか短歌のための回路が一部のひとにしかないんだろうなって感じちゃう 
57577のあいだにいかに濃縮したことばをつめこむかとか
そのことばにしたって原稿用紙に意味全部書いてもおんなじ意味になるかっていうとそうでもないし
やっぱりセンスだよねー
音がぽんぽんなるのも楽しい!

なかの難しい言葉はひとつもおぼえられなかったけど
もう1回ゆっくり読めばわかるかな~

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Posted by ブクログ 2011年06月25日

難しい部分もあるが全体的には面白かった。いかに自分が短歌の世界に疎いかを痛感。引用されている歌人のほとんどが知らない名前。まあ「サラダ記念日」(俵万智)から一気に「渡辺のわたし」(斉藤斎藤)に跳んだ空白の20年間は如何ともしがたいか。

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Posted by ブクログ 2011年03月03日

短歌って面白い、と素直に思わせてくれる。引用している歌も素敵だし、各章で重複しているのがむしろいろいろな視点からの楽しみ方に気付かせてくれてよかった。

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Posted by ブクログ 2024年02月17日

短歌、なんとなく読んでなんとなく良いなと思うものもあるけど、ここまで深く読むことができるのか。
穂村弘さんはエッセイが抜群に面白いちょっと変な人という印象なのに、めちゃくちゃ真剣に、とんでもなく深く短歌について思考を巡らせていて、歌人とはすごいもんだなと思った。

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Posted by ブクログ 2019年12月15日

少し前に、なにやら短歌ブームが来ている、と何かの番組で言っていたような気がする。そんなことを短歌にするの?という歌があったりして、短歌って結構自由なんだな、なんて思った。
解説がないと、なんの歌なのかわからないものがほとんどだけど、もっと短歌にふれていけば、スッと感じるものがあるのかなぁ。

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Posted by ブクログ 2012年01月22日

穂村さんの短歌論。超日常感覚による日常の切り取り、リアリティを歌うということ、酸欠状態。面白く読めた。与謝野晶子と斎藤茂吉を読んで見たくなった。(2012/1/22)

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