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短い期間で角田光代さんを読みました。短編集ですね、今回のは玉手箱の様な中身がなんであるのか ですね。母の遺言なんかリアルで現実的で遺産相続の現場で お母さんが死んですぐの、ホントこんなのあるから、うちもこんなのなるんだろうなと身につまされるって事。借金を財産分与で賄うとか兄のヒゲタ人間とか生々しいです。福袋の兄に殺された母親もリアルで、可哀想。一言言ってやろうと大阪に行く=福袋の例えが思い浮かぶ、成果ありですね。離婚する旦那の同窓会に出るとか奇抜だが、どこかでブレーキを踏むのも角田さんでした。
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どこにでもいるような人たちの 特別な話
人はだれでも 福袋を持たされている。
「福袋」は泣きそうになった。
角田さんらしい本でした。
やっぱり すきだなぁ~角田さん
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初めて角田光代さんの短編を読んだケド、どれも全体的に私の好みでした。人は生まれながらに福袋を掴まされてるのかもしれない、なんかすごい発想。突飛な話がなかった分余計に「あるある」とか思っちゃったのかも。とにかくおもしろかった。
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8つの物語から成る短編集。一つの物語の文量がちょうどよく、隙間時間で心地良く読むことが出来た。
角田さんの作品は初めてだが、場面は日常によくありそうなものだけど表現がすごい。
印象に残った表現メモ
・白っていうより銀
赤ちゃんの純白さの表現が素敵。赤ちゃんの瞳は「白っていうより銀」で「ビー玉のように澄んでいる」
・福袋
人生を福袋に例えた表現が素敵。
ひょっとしたら私たちはだれも、福袋を持たされてこの世に出てくるのではないか。福袋には、生まれ落ちて以降味わうことになる全てが入っている。希望も絶望も、よろこびも苦悩も、笑い声もおさえた泣き声も、愛する気持ちも憎む気持ちもぜんぶ入っている。
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短編8つ
角田光代が書く話の中に
現実が非現実に見えたり、想像の方がリアルだったり
する場面があるが、
何がその違いを作っているのか、
もう一回くらい読まないと、、かな?
私たちは日常を味わうことしかできない
あとがきより
←引っかかった
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どれも何かしら得体の知れない何かをふいに得てしまって、さてそれはなんでしょうかという短編集。
色んな種類の福袋だけどどれも「各々もらってよかったなと思えるようなものなのか」といわれると素直に はい とは言い難い。35点くらいの福袋。お話自体はどれもスルッと読める。
三十路突入した女性は読むべきだな。ディティールを味わいやすい気がします。
しかしちょっとさ、解説まで読み終わってから「この解説って誰が書いてんだろうか」と思って振り返ってみたら栗田有起だね!?!?卵町の!!!ヒャーー、この福袋いいモン入ってんじゃん。
※蛇足ですが「卵町」は栗田有起が書いた小説でホスピスが存在するためだけに出来たよそよそしく清潔な町で、主人公はそこで名前しか知らない人を探しながら亡き母を知ったり細々と人の温かみに触れるお話です。梨木香歩好きな人はきっと好きです。是非。
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読み終わりました!
最後。。これで終わり??というお話が幾つかあったけど、
楽しめました(^^)♪
「箱おばさん」「カリソメ」好きなお話だな。。
あと赤ちゃんとの出会いのお話も良かった…
長く預けっぱなしはよくないけど、預けられた後の
登場人物の二人が、赤ちゃんの接し方に和んだ(〃ω〃)
このきっかけで別れなければいいなと思っていました。。
この小説の表紙!かわいいですよね♡
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久しぶりの角田先生の本!!短編集ですが、内容も相変わらず軽快かつ奇妙で楽しかったですね。短編の時、時々ラストに不満が残るのですが、これは比較的それがなかったです。
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7人に届いた福袋のお話(袋状じゃないものも多いですが…)
“母の遺言”の兄弟姉妹に対する感覚がとてもリアルで
一番頑張ったという母の褒め言葉が欲しかった姉に
やるせなさとうんざり感を覚えるところがとても好きです
他人ならまあいいかと思えるところも兄弟姉妹という
特別な関係の中ではいちいち気に障るという心理を
リアリティを持って書いてくれているところが素敵でした
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「日常のなかの非日常」になりそうでならない風景の切り抜き集。そのあたりのさじ加減が絶妙で、なんともいえない現実感を漂わせている。「だからなんなの」とか「その後どうなったの」というのが気になる人には不向きかも。
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短編で読むと何を伝えたいのかが分からなかったけど、全部読み終えると、友達でも恋人でも家族でも自分自身でも、知っていると思っている部分はほんの一部部分で、何が本当なのか知らないことが多いのだろう。犬での、彼女の執拗に犬を見に行く行動、彼の犬が逃げた後のざまあみろの感情、どちらかというと彼の感情の方に共感できるのだが、対象が犬でなければ執着することが今後あるかもしれない。人は皆福袋を持って生まれている、その中身が良いのか悪いのか関係なしに、中身に自分をフィットさせにいっている。できれば良いものが入っていて欲しいけど、そうでない時にどう受け止めたら良いんだろうな。
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当たりもあればハズレもあり。自分の人生のブラックボックスを思わず開けてしまった人々を描く、八つの短編小説集。
人は起きてから寝るまでに、九千回の選択をするという。そんな諸々の選択肢の中で、人生を決定的に左右するチョイスが起こったらという、一種のifモノ。角田さんらしい設定と登場人物たちが、いかにもの行動をとるのが面白い。
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特別すごい訳ではないけれど、どこかひっかかる日常の短編集。色んな立場の人が登場するので、どこかしら共感するところはあると思う。オチが割とあっけないというか、え?!それだけ?!みたいなものばかりなんだけど、それがまた日常なんだろうなぁと思わされる。でも、それだから福袋っていう題名の短編集なのか!と気づいた時は、やられた〜という気持ちになったけどね。
個人的には、母親が亡くなった後の相続で揉める兄弟の話が面白かった。今まで読んだ小説には、あまり出くわさない場面だったからかもしれない。
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*私たちはだれも、中身のわからない福袋を持たされて、この世に生まれてくるのかもしれない…見知らぬ客から段ボール箱を預ったバイト店員。はたしてその中身とは?家を出ていった夫の同窓会に、代理出席した離婚間近の妻。そこで知った夫の過去とは!?自分の心や人生の“ブラックボックス”を思わず開けてしまった人々を描く、八つの連作小説集*
結論ではなく、その過程のもどかしさや諦観の念を噛みしめるような作風。緻密な心理描写が素晴らしいとは思うけど…ふわりと胸をかすめるものの、霞のような読後感。
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私たちはだれも、中身のわからない福袋を持たされて、この世に生まれてくるのかもしれない…。謎で不可解な届け物や依頼、同僚、夫など身近な人の不可解さに出くわす8つの連作小説集。
連作小説集とあるから連作短編集かと思ったら、そうではなかった。どの短編もどこか消化不良で、総じて物足りなかった。
(C)
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人生において、「何か」を開けてしまった人々を描いた短編集。
全体的にちょっぴり暗めのイメージ。
これまで読んだ角田光代さんの小説は、切ない中にも希望を感じさせてくれるものが多かった。
そういう読後感を予想していたので、あれ?と思ってしまいました。
角田光代さんらしく、人々の心情がリアルで胸に迫ってくる切なさはある。
特に「白っていうより銀」は静かに哀しくてどこか痛くて、心に残る物語。
けれど個人的にはもう少し、希望を感じさせてくれる小説のほうが好きです。
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短編集。
どのお話しも話しの終わりはどうなるのだろう?とわくわくした期待感と裏腹に、「え?これで終わり?」が繰り返され、ちょっとがっかりした。
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エルの物語
「太陽と毒グモ」「福袋」、角田さんのカバーは目を引くものが多いです。開けてビックリ…という何ともない短編集ですが、表題作ではプラトンの「エルの物語」を思い出してしまいました。
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新年と言えば福袋!これはさぞかし明るく楽しい小説に違いない!と思って手に取ったら、全然そんなことなくって・・・
全部で8編からなる短編集である。「イギー・ポップを聴いていますか」なんていうそそられるタイトルもあったりして、思わず読む前なのであるが、「もちろん聴いてるよ!」と言いたくなったりして。どの話も日常の中の非日常が描かれているのだけれども、その非日常によって各編の主人公にもたらされた内面の変化というものがちょっと怖かったりする。普段はわからないけれども、そこにもここにも周りに普通に潜んでいるような怖さである。
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2011年06月 02/033
「八日目の蝉」で読んでみて、気になったので読んでみました。
短編が8つの連作小説。
「福袋」とタイトルにあるように袋というか、中に何が入っているかわからないものに接した、開けた人たちのエピソードでした。
「イギーポップを聴いていますか」「白っていうより銀」の二つがスキでした。
秘すれば花とか、知らぬが仏とかいろいろあるよな、と当たり障りのない感想を持ちました。
Posted by ブクログ
あんまりパッとせんかったっすね…。
【箱おばさん】と【白っていうより銀】は好き。
p.10「やばい人がそうするように、まっすぐ、迷いなく私の元に歩いてきた。」
これは分かる。やばそうオーラの察知が遅くて逃げられないこと多し。
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角田光代さんは好きで(全部はまだ読んでないけど)本屋さんで
見かけたら買って読みますが、今回のは…
何か全体的に暗めだったな…私のとらえ方がそうだっただけかな?
ある意味日常にありえそうな話だから
受け入れたくないだけなのかもしれないけど