【感想・ネタバレ】ちいさなカフカのレビュー

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Posted by ブクログ

著者の池内紀さんがあちこちに書散らしたものを蒐集し一冊にまとめたものらしい。
カフカが恋人に宛てた手紙、散歩してまわったプラハの町並み、複雑な言語感覚、小役人として属した官僚機構、19世紀から20世紀にかけてのヨーロッパ、ユダヤ人、宮沢賢治との共通点…。
「この十年あまりにいろんな場で発表したものから十編を選んだ」だけあって、テーマは多岐にわたり、そのとりとめのなさがいい。
作品を通して想像するカフカは「暗い」「気難しい」というイメージだが、ここに現れるカフカはまた少し違う。
いろんな「ちいさなカフカ」に出会えた気がする。
カフカを読んだことのある人にも、これから読もうかという人にもお勧めの一冊。

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2012年11月12日

Posted by ブクログ

カフカに関して、その作品や遺された手紙、知人の記憶などちょっとした手がかりから、分かりやすく道案内してくれる一冊。
カフカがより身近に感じられ、作品の理解をより深めるにも最適な一冊です。
最初の「手紙の行方」には、裏に潜む悲しい犠牲もちらついて、ひどく胸が痛みました。
久しぶりに作品の再読をしたくなりました。

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2014年11月29日

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