【感想・ネタバレ】本当の仏教を学ぶ一日講座 ゴータマは、いかにしてブッダとなったのかのレビュー

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Posted by ブクログ

釈迦の仏教の本質は、信仰ではなく、自己鍛錬にあります。
生きることの苦悩と向き合い、自己の改良を説くのがブッダ本来の教えです。
この釈迦の仏教を、ブッダ誕生以前のインド社会の構造、ブッダの生涯、弟子との逸話、サンガの生活規則など6つのテーマから解説します。
著者は原始仏教の世界的権威佐々木閑先生。
とても分かりやすく、しかも深いところまで解説されています。
仏教を知るための入門書に最適です。

「頭髪が白くなることで長老になるのではない。ただ年をとっただけの人は「むなしい老人といわれる」(ダンマパダ260)
手厳しい言葉です。しかし本当のことです。年寄りだからまわりが大事に扱ってくれる、年寄りだから尊敬されるのは当たり前などと考えてはいけません。 ー 188ページ

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2020年11月27日

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ブッダの一生というのは歴史や漫画で読んで知っているつもりだったが、実際どういう教えが人を引きつけたのか、いま自分の周りにある仏教とどうつながっているのか知らないことだらけだった。他の宗教と違って、全く排他的でないところ、自分を拠り所とせよという教えが基本にあるところに魅力を再発見できた。

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2019年01月01日

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[仏の初めに]日本で一般的に浸透している大乗仏教とは異なる原始仏教。その歴史から教えまでを語った一日講座の内容を書き起こした作品です。著者は、花園大学文学部国際禅学科で教授を歴任される佐々木閑。


仏教に関しての本はほとんど読んだことがなかったのですが、そんな「仏教初心者」の評者にうってつけの本でした。語り形式でコンパクトに原子仏教のあり方が幅広くまとめられていることもあり、まずはするりと仏教の門をくぐってみたい方にオススメです。


どの内容も興味深かったのですが、著者が特に力を注いでいる、原子仏教から大乗仏教までの派生の流れを解説した章は本書の白眉かと。仏教の教えをどのように運営していったかという点について、本書から得られるものは非常に大きかったです。

〜何があってもとにかく、一般社会に完全に依存して生きる、これが仏教の鉄則中の鉄則です。〜

この本を紹介してくれたMさん(ありがとうございました!!)には仏教的な何かをお贈りします☆5つ

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2016年01月22日

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仏教の基本的な知識が平易に書いてあり、理解しやすくためになった。ブッダや弟子たちのエピソードも面白かった。
原始仏教はあまり「宗教」という感じがしない。何かに救ってもらうのではなくて、自分で自分を救うことが大切と説く。
もっと仏教のことが知りたくなった。他の本も読んでみたい。

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2013年07月02日

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講座形式でブッダの生涯、仏教の基本を説明。初学者にもわかりやすく書かれている。ただ仏教分裂のところは著者の自己研究でディープな内容に。

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2024年01月15日

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本著は、お釈迦様の生涯や仏教の歴史、時代背景、仏教の教えなど、仏教とは何かについて、とてもわかりやすく書かれた本です。
ぜひぜひ読んでみてください。

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2023年07月31日

Posted by ブクログ

他の世界宗教入門の様な本を読んできた中で自分の思想に一番合っていそうなのが原始仏教だという話を友人にした所、こちらの本をおすすめされる

なるほどわかりやすく原始仏教、つまりはお釈迦さまがどういう事をなさったのかがとてもわかりやすく知れた気がする

原始仏教を自身の軸にしてる人との付き合いが一番気楽だろうなぁ

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2022年10月02日

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当時の時代背景から、ブッダがなぜ出家して悟りを開くにいたったのか、分かりわすく書いてある。ブッダに興味が湧いたら読んでみるといいと思う。

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2021年08月01日

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佐々木先生の本は初期仏教を学ぶのはいいなと感じたので続けて.
先日、佐々木先生を絶賛する人とお話をする機会があった。以前からうっすら感じていた「佐々木先生は大乗仏教に愛がないのではないか」という疑念をぶつけてみた。佐々木先生は真宗の僧侶であるし愛情がないわけではない。著書にもそのあたりのことが出てくる本もある!といわれていたのだが、これがまさにその本だった。
佐々木先生は、大乗仏教と分けて小乗仏教ではなく「釈迦の仏教」という言葉で説明される。この本は一日で学ぶという仮定の一日講座を想定していて6時限単位になっている。
ただ「こういわれています」という事実に基づいた内容だけでなく、当時の人々や世界観をイメージしていきいきしたお話で語られる。そして最後には釈尊の教えを伝え知る人が今ここにもいることを喜んでいる。
基本的な初期仏教と大乗仏教の違い、どのようにして大乗仏教が発生したのか、釈尊が求めたものなど、時系列で書いてあってとてもいいと思う。前に読んだ『100分de名著 大乗仏教』『100分de名著 ブッダ最期のことば』のさらに全体を描いたもの。
地味に佐々木先生の著書は追っていこうと思う。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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2021年05月18日

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・とても分かりやすく解説している本です。初心者におすすめです。

 佐々木閑さんは冒頭「まずは、仏教が生まれる前のインドがどのような状況であったかを知っていただいて、お釈迦様はなぜその時に仏教をつくらなければいけないと考えたのか、それを理解していただかなければなりません」と書いています。

 そう考えると、釈尊は決して自分の苦を乗越えるためではなく、社会から苦を無くしたいと思って出家されたのかもしれません。釈迦族が滅ぼされる時も決して闘おうとはせず、自ら到達した諸行無常の境地を貫いた釈尊にも、強い怒りや深い悲しみに襲われることがあったと思います。

 現代の日本において、仏教というと、どうしても葬式というイメージですが、お釈迦さまの教えは、いまという時代にこそ蘇って欲しい。

 信仰が生まれる背景には、支配者側の都合や被支配者側の苦悩があるんですよね。変遷の歴史を学ぶことは、大切ですね。

 生老病死を乗り越えるためには、自分への執着を捨て去る必要があるということは理解できますけど、日本では、托鉢だけでは生きて行けないですよね。

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2020年04月29日

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仏教入門(高崎直道)は敷居が高く挫折し、その後2冊ほどトライし、失望したが、これはまさに「入門」。平易だが、仏教の歴史、教えを概略を理解するには格好の本である。

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2015年08月28日

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現在の日本の大乗仏教とはちがう、御釈迦様が説かれたオリジナルの仏教とはなにか、に迫っています。
もちろん、オリジナルかどうかに拘るのはナンセンスだし、その時代に生き残っている教えが、真に必要とされている教えです。
オリジナルを学ぶことは、そのエッセンスが何かを突き詰めるために必要なのでしょう。

のうえで、仏教は実践の宗教である、ことを再認識することができればいいのだと思います。

それにしても、知れば知るほど、シッダールタは厨二病を拗らせちゃったことがよくわかります。(しかも29歳をピークに)
現代息づく厨二の教え。

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2014年10月04日

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はっきりと知らなかったのだが、お釈迦様は過去に確かに実在していた人物なのだそうだ。本名はゴータマ・シッダッタ。「ブッダ」とは本来は悟りに到達した人一般を指す名詞だが、その人らの中でも一番有名になったためゴータマ個人を指すようになった。『ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか』の意味するところは、ゴータマという個人がいかにして悟りを開いたのか、そしてその教えがいかにして2500年も存続する宗教になりえたのか、ということ。原始仏教が成立した背景と広まった理由の他に、大乗仏教が派生し広く認められた背景についても著者の研究に基づいてやや詳しく述べられていて、これが本書の特色かもしれない。

何も知らずに読んだヘッセの『シッダールタ』に感激して、それが個人的に仏教に興味を持った最初のきっかけでもあるのだが、あれはブッダの生涯をかなり参考にしていることを本書でいまさら知った。(といっても細部はかなり違うのだが。)
一番驚いたのは、輪廻という考え方や瞑想という手法が仏教以前に存在していたということだ。もともとインド文化として当たり前にあったらしい。宗教と文化の切っても切り離せない関係性をここに見たように思う。

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2016年12月02日

Posted by ブクログ

四諦八正道や十二縁起、三宝印など、基礎的なことについてあらためて理解を深めたいと思っていたのだが、結論から言うとその欲求は満たされなかった。
部派仏教と大乗仏教の話については筆者の専門分野なので詳しい。
釈尊が素晴しい人物と崇めるような態度で語られるところに、既にそれは筆者自身が素晴らしい言うところの釈尊の遺言、自灯明法灯明に反すると思うのだが、一般的にそこまで自覚する必要は無いんだろう。

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2016年11月11日

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