【感想・ネタバレ】なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルは釣り。
『金持ち父さん貧乏父さん』や『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』と同じ。
ゴッホとピカソはほとんど出てこない笑

これまでは商品と貨幣を交換することで経済が成り立っていた(貨幣経済)が、今後、信用経済の時代に変わっていく。
これは、インターネット・SNS・AIによって、個人が自由にかつ容易に情報を発信したりコミュニティを作れるようになった影響が大きい。
Instagram、Twitterのフォロワー数に応じて価格が決まる美容サービスや、自身の時価総額に応じて仮想通貨でシェア・トレードできるサービス(VALU)がすでに出ているが、今後さらに人の価値によって財・サービスの授受が行われるようになっていく。
信用経済は将来的に貨幣経済に置き換わるかもしれない(なくなることはないと思う)。

要は、ルーチンワークを真面目にこなす人よりも好きなことをとことん突き詰めるクリエイティブな人のほうが評価されるようになるってこと。

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2018年10月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ピカソは、自分の名声をいかに上げるのか、のみならず、それをどうやって、より多くのお金に換えるか、という点についても熟知していたのだろう。これは現代の金融でいえば、信用創造、“キャピタライズ”の考え方である。

この本は、お金をめぐる僕の思索と実践、それからお金の歴史と進化を踏まえて、これからの時代を幸せで自由に生きる方法を伝えたいと願い、書いたものだ。

「世の中で一番うまい飯は、結局のところ、仕事の後のビックマックだよ」

人びとの不安と欲望でお金は育つ

欲望は海水を飲むことと似ている

「世の中には、2通りの生き方がある。ひとつはリスクを取る生き方、もうひとつは、人に従う生き方だ。私はリスクを取る生き方をしてきた」

僕はいわゆるオタク気質で、人とのコミュニケーションが得意なタイプではない。しかし、このときばかりは、最初の会社で得た親友をはじめひとりひとり、これはという友人・知人を口説き落とし、少しずつ仲間を増やし、協力しながら事業をつくり上げていった。

もし、世界に価値を産み出したいなら、価値をお金に換える「バリューtoマネーの世界」で生きていきたいなら、何よりもまずは“好き”を追求しよう。やりたいことがみつからないなら、やるべきことをやろう。

「大事なことは、やりたい仕事と信用だ」

現代人が真に恐れていることは、飢えることではない。存在意義(アイデンティティ)を失うことだ。

いかにみずからが価値を産み出すかを考えて、実行し続けること

偉大なアイデアを実現する手段のひとつとしてお金を位置づけたなら、きっとそのお金は創造につながるものになるだろう。

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2013年03月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルにもなっているゴッホが貧乏でピカソが金持ちかの話が一番インパクトがあった。お金は数あるコミュニケーションツールのひとつであり、これからはお金ではなくクレジットを積むことが重要。クレジットが価値を生み、その価値と別の人の価値を交換するようになれば、究極的にはお金が不要になるというのが著者の主張。いかに自らが価値を産み出すかを考えて実行することが重要という点は同感。

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2014年07月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

経済啓発本であろうが、あまりにもタイトル詐欺だ。もっとピカソとゴッホのこと語れよ。(せめてあとがきとか結論にはピカソとかを再登場させてほしかった。)

おもしろい本でした。お金の価値をバッサリ語っていたし。


物々交換がこれからどうなるかっていうのは、、、主流にはならないだろうけど、やる人はいるのかもね。
やっぱどうしてもネットオークションとかSNSで個人情報明かすのに抵抗ある人いるだろうし。でも、結構そういうのクラスタに物々交換するような人情味ある人間が含まれるんじゃないかな。


こういう経済新書は「結局、歴史は繰り返される」っていうのが分かるよね。景気循環というか、そんな感じのを。

資本主義もそろそろパンクするよねー。近いうちにリセット局面到来かな。

___

p163  科学が、やるべきことではなく、できることを実現してしまうのと同様に、お金の科学、金融工学も、商品化できる者を全て商品化してしまう。


p194  失業率は高い方が正しい。
日本の一般企業の中で付加価値を出している業務は4割もないかもしれない。それ以外の人達は無駄なことや仕事を産むための仕事をしているだけかもしれない。
もはや会社の多くは価値を生み出す経済体ではなく、月30~50万円の年金を支払っている生活保護団体になり下がっているようにも見える。

なのになぜ社会や国はそんな会社組織を必死に守ろうとするのか、ケインズの言う労働・雇用効果を信奉しているからではない、

それは、
「人はみな時間を持て余すのを恐れているからだ。現代人が真に恐れていることは飢えることではない。存在意義を失うことだ。」

  → 生産過剰な先進国では、経済の成功にがむしゃらになっているのに、経済の本質である「資源の最適配分」が崩壊しているということ。
 変に会社への所属にこだわって不必要な仕事ばかり生み出すより、一人一人が価値を生み出せる社会を作る方が健全である。もしその社会が実現できたなら、高い離職率が出る。それはもはや離職率ではなく、労働解放率といえるだろう。
 社会は一人一人の自己実現を目指すなら、労働解放を目指すべきである。ってことがいいたいのね。

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2013年07月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なぜゴッホは金持ちで、ピカソは金持ちであったか、この辺の説明はあまりない。
この内容に関連させて、主に作者のお金の考え方が記されている。

ちなみに、ゴッホがお金について本質を見極め、活用するセンスがあったからということにまとめられる。

この本では、金融の世界に携わってきた作者ならではのお金の価値観が書かれている。シロートの私では、残念ながら1回では深くは理解できなかった。最終的には信用が重要ってことはわかったが。

その中で、世界3層構造、国家、企業、個人間の紐帯とに例えている。
企業が国家から飛び立とうとしていること、SNSが個人間を強固にし国家に相当するものを作り上げるという考えは新鮮で勉強になった。

また、日本人がゴッホに近く、お金に対して無知であることに警鐘を鳴らしている。
お金の5つのステップ、使う、ためる、稼ぐ、殖やす、流すのうち、後者二つができていない。

全体的に新たな視点からの考え方で面白かった。

その他、メモ。
・「心を満たすお金」だけでなく「心をコントロールする意思」との両方がそろって初めて、人は幸せになる。

・金融は数融になる

・世界GDPのトップ100のうち4割以上が企業が占める。ポイントカードは企業通貨である。

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2013年04月07日

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