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Posted by ブクログ 2012年01月11日
著者の様々な経験を通して、ビジネスに対する心構えや姿勢について言及された著書。
昨今、巷に溢れる「すべき」本のようなビジネス書とは一線をかくし、ハイレベルな視点からビジネスに取り組む際のマインドセットについて論じられている。著者の具体的経験の裏付けと共に、説明されているため、非常に分かりやすい。
...続きを読む
就活を控えている新卒学生だけでなく、広くビジネスパーソンに薦めたい一冊。
Posted by ブクログ 2011年10月03日
最高におもしろかった。また読もう。
全力で生きた方が楽しいと思える一冊。
藤井さんの努力や試行錯誤を同じ程度、自分ができるようにならなければ。
個別解を全力で求めていきたい。
Posted by ブクログ 2011年06月20日
外資系日本法人社長を歴任した日本人による日本人への提言。キーワードは「正解への呪縛」からの解放。日本人は、正解にいかに早くたどりつくかについて義務教育で教え込まれる。ゆえに、正解が分かる時(例えば、高度経済成長期)には力を発揮できるが、選択肢のどれもがメリデメを抱えているような時は判断ができない。正...続きを読む解への固執から判断することすらしない。この思考の弊害が最も出ているのが、日本人の英語能力で、英語など習うより慣れよなのに、日本人は間違いを恐れ、能力向上の機会を逃している。
何事も正確に、時間通りに行う能力については日本人は世界一であるが、それを上手く生かすための判断をし、リードする能力を有した日本のリーダーがおらず、世界一の能力を生かせなくなってきている。加えて、日本のリーダーが英語も話せないようじゃ、今後、世界から素通りされる存在になってしまう。
今後、日本が発展するためには、「正解への呪縛」から解き放たれ、自分なりの「個別解」を見つける努力をし、そのような能力を身に付けた人材を増やしていく必要がある。
Posted by ブクログ 2010年08月30日
◆概要
東大法学部から、三菱商事の内定をとりながらも当時日本では無名のコンサルティング会社マッキンゼーに飛び込んだ著者。その後ハーバード大学でMBAを取得し、様々な会社で社長として活躍。この本では、世界中の一流のビジネスパーソンに接する中で、見えてきた日本人の課題、日本人が今後進むべき方向性を明確...続きを読むに記しています。
◆仕事に活かせる点
・新しいことを素早く学ぶ勉強法(第4章より)
以下の4点を押さえることで、著者は様々な会社の社長として半年で、業界・会社のことを深く理解していたようです。
●「コンテキスト」
→物事の背景
●「ドライバー」
→牽引車(物事の流れを根本的に支えたり、変えている力)
●「トライアンギュレート」
→三角測量する
(賛成、反対、中立の三つで、事象を立体的にとらえる)
●「トレードオフ」
→トレードオフになっている部分を分析
(98頁)
・個別解の発見こそが教育の真の目的(第9章より)
「誰にもこの世に生を受けてきた理由がある。その理由を、早く発見した人間が人生の勝者」
「常にその理由を追いかけている、エネルギー自体が幸せの源泉」(223頁)
★自分の本質を考え、そこに全エネルギーを注げるか、
人生で大切なことは意外とシンプルです。
目の前の仕事の先にある自分のビジョン方向性を考えることが必要だと思いました。
(のぐ)
Posted by ブクログ 2010年02月01日
読むべきタイミングがドンピシャ。就活中にこれを読めて本当によかった。
受動的ではなく、能動的(主体的)な「選択」をすることは、自分のエネルギーなる。これ重要。
受動的な選択の先には、責任転嫁をしようとする弱い自分が出てくるため、答えのない人生の岐路では必ず能動的に決断すること。つまり、自分で導き出し...続きを読むた「個別解」を信じて選択すること。
自分自身で出した「個別解」に従うからには、誰のせいにもすることができないし、あらゆる困難にぶつかってもその選択が自分に力を与えてくれる。
いやはや目が覚めましたよ。藤井さん。
Posted by ブクログ 2009年12月26日
東大法学部卒マッキンゼー入社、ハーバードMBA、ウォール街、SAPジャパン社長、ルイ・ヴィトン・ジャパン社長、という輝かしい経歴の著者が語る自伝と、日本と世界、です。
1章から6章までが自身の経歴をほぼ時系列で振り返る形になっています。マッキンゼーに入社を決めるくだりから他の人と違ってます。自分...続きを読むの学生時代や入社後の新米社員時代のことを振り返って、その発想の違いに甘かったと後悔。現在において過去の自分を位置付けるというところで多少の脚色はあるのかもしれませんが、考えと行動は立派です。
7章以降は少し色合いが変わって、日本人が最近世界で成功できていないということについて語っています。さんざん外資系企業に勤められていながら、真剣に日本の行く末を気にしています。指摘される、正解への呪縛や、英語力の弱さから来るグローバル市場での劣位については、なるほどと納得させられます。。
著者の言いたかったところは、もしかしたら後半の7章以降の部分なのかもしれませが、前半の伝記の部分の方が興味深い内容でした。
Posted by ブクログ 2019年05月04日
・1985年から1995年くらいまで、日本は世界のGDPの15〜18%を占めていたが
2006年に10%を切った。
・日本の消費者は、非常に発達しており、海外資本の会社が入ってきても
日本人特有の質の高いサービスは、日本企業でしかこたえられない。
・英語は、世界を相手に仕事をするためのプ...続きを読むラットフォーム
なくてはならない。
しかし、日本に住んでいると、生活・仕事レベルでその実感がわかない。
・前半の著者の経歴っぽい、ところは飛ばし読み
Posted by ブクログ 2018年10月08日
東大卒、マッキンゼー、ハーバードMBAの経歴は否が応でも、エリートの自慢話といった穿った見方をされてしまうであろう。実際、キャリアに関する最初の章は、本人は意図していないかもしれないが、そのように感じてしまう。しかし、やはりというか、華麗なキャリアの中で確固たる実績を積んできている著者である。読み進...続きを読むむにつれて、彼の経験談や知見の奥深さに感銘を受けるのである。日本人として、グローバルな環境でどう戦っていけばよいのかといったトピックは大いに参考になる。
メモ
- ミシュランのガイドは決して答えを提示しているのではなく、あくまでも意見である。それを、あそこが入っていないなどと批判する日本人は論点がずれている。
- 抗菌グッズと携帯メールの本質的な意味合いは一緒。自分の都合で意思を表明出来る、携帯メール。相手の都合は考えなくてもいいという便利がある反面、五感を使って相手の状況や気持ちを想像する能力を剥奪してしまう。ホリエモンが胡散臭く見えて、受け入れられなかったのは、わかってもらえなければ別にいいですよ、という一方的なコミュニケーションだったからだという指摘には膝を打ってしまった。 一方、抗菌グッズは、雑菌を排除することで、リスクを取らない、また多様性を排除するという精神構造にもつながりかねないという訳だ。
Posted by ブクログ 2012年07月08日
・新しいことを学ぶ勉強法
「コンテキスト」=物語の背景、大きな流れを理解する。
「ドライバー」=牽引車、SAPのビジネスでは「業務標準化」「全体最適」
「トライアンギュレート」=三角観測する。ある意見に賛成、反対、中立の立場で事象を立体的に捉える。
「トレードオフ」=「トレードオフ」になっているポイ...続きを読むントを早く分析する力は重要、日本の教育はトレードオフの概念を重視せず、一つの正解ばかりつめこもうとするので、トレードオフ点を見極めるバランス感覚はおろそかになる。
・問題自体を定義し、リスクを恐れない骨太な人材育成が急務。
・「個別解」の発見こそが教育の真の目的
・日本は八百万の神の国であり、どんなものにも魂が宿っていると考えるので、日本人は心をこめて対応する。結果的にオペレーション・エクセレンスの国となる。
Posted by ブクログ 2012年01月15日
自分のキャリアを考えるうえで刺激になる本だ。コンサルティング、投資銀行、ベンチャー企業をキャリアに考えている人やMBAに興味のある人にはその内情に簡単に触れられているのでイメージが湧くだろう。全体を通して経験者の視点で語られている。単なる自伝・自慢話ととらえるか、自分のキャリア形成や1つのロールモデ...続きを読むルとして参考にするかは読者次第。著者のこれまでの海外でのキャリア経験をもとに、日本人、日本の企業やビジネスマンの良さと改善点、米国流の弱点や問題点を指摘している点も参考になる。
Posted by ブクログ 2011年11月15日
この人の経験の自伝…ではないけど経験をもとに色々言おうとしてる本。
非常に参考にはなるし、こうあれたらいいなぁとは思うけれども、そんな簡単にいくかよ、とも思ってしまう。
就活の時点でああいう行動ができてしまうのは、やはり天才だったのだろうなぁと思う。
通り一遍の「若者はこうあるべし!」的な老害本と...続きを読むは一線を画す内容だと思うので、読んでみるといいかもしれない。が、そうであっても最後のメッセージが「海外を見てこよう!」という極普通のものであったのには驚いた。やっぱそれは大事なことなんだろうなと思った。
Posted by ブクログ 2011年10月07日
藤井氏のこれまでの実体験からくる言葉に強い説得力を感じる。
また、読み終えた後に、同氏の得た心境に自分も達せるようになりたいという衝動にかられた。
自分自身の個別解を求めて、実体験を通してあらゆる可能性を探り、そのプロセスを楽しむことができる。そんなタフな人間になりたい。まずは行動あるべし!!
Posted by ブクログ 2019年02月04日
以下、引用メモ
コンテキスト、ドライバー、トライアンギュレート、トレードオフ
あらゆる産業の中で、日本が世界で最大の市場になっているのは高級ブランド業界だけであると言っても過言ではない。
欧米の巨大企業が土着の企業にことごとく負けているのは、唯一日本市場だけである。
エクイティ資本とデジタ...続きを読むル化
日本の企業には、悪気もなく「日本のよさを世界に」とか、「日本らしさが我が社の誇り」と言っているのが多いが、それだと日本に悪い感情を抱いている人たちは集まってこない。
トライアンギュレーションのすすめ
Posted by ブクログ 2016年10月10日
常に時代の一歩先を歩んできた藤井氏のキャリアをなぞることは、大変勉強になります。
特に、「正解への呪縛」が根強い日本社会という指摘は、目から鱗が落ちる思いでした。
若いビジネスマンや学生が読むべき本だと思います。
Posted by ブクログ 2011年02月20日
◎勉強法
コンテキスト -物事の背景
ドライバー -物事の流れを根本的に支えたり変えている力
トライアンギュレート -三角推量で事象を立体的に捉える
トレードオフ -誰が見ても優位な選択肢が存在するときは、意思決定者は不要。
◎名古屋化する日本
近年世界のGDPに占める日本の割合は、10%。国内...続きを読むでは名古屋に値する。
名古屋は大きすぎも小さすぎもなく、「こじんまりまとまった市場」と見られ、中にいる人たちにとっては居心地のよい市場だが、東京・大阪間の出張では素通りされてしまう。
世界の中の日本の位置づけに似ており、面白くない市場に成り下がっている。
◎日本人の持つガバナンス変化へのアレルギー
自民党というガバナンスの中での戦いの結果、総理総裁は選出されるプロセスが戦後の大半を占めていた。ガバナンスを変えることなく行った変革は、人選が変わると簡単にゆり戻しも起こる。
アメリカを見ると、オバマ対マケインの戦いでは、政策的には昔の候補者ほどの違いはなく、民主党か共和党のガバナンス選択でもあった。アメリカ国民にとっては、政権担当能力自体は問題にならない。
ところが、日本では「政権担当能力がない、責任政党ではない」との批判を行う。
政権担当能力はなるが、、政策の違う現実的な選択肢を与えられるのが、本当の変革を生む仕組みであろう。
親会社は独立したままなのに、子会社レベルで大きな事業統合を行っている場合が多い。すぐに統合せず、その下で昔の会社が昔どおりの名前で商売をやっている携帯は日本独特。
◎この日本人のガバナンス変化へのアレルギーは私生活にも現れる。日本の離婚率は長年先進国の中では低かった。結婚というフレームワークをできるだけいじらずに、解決しようとするからだと思う。
◎下位企業は価格を下げてビジネスを確保しようとする。それよりも、回帰行は大手に吸収されて、規模のある企業の下で強みを活かすべき。ガバナンス自体を死守するために問題を先送りにし体力を消耗するのは、不良債権処理のスピードを見誤ったおかげで、結局市場から退出したり、吸収合併された銀行の末路を見れば分かる。
◎日本人の確認作業のしつこさは世界でも異様。これは日本人の深層心理に「間違いたくない」という、マイルドな強迫観念があるからではないか。
◎英語力の弱さは今後致命的になる
Posted by ブクログ 2010年09月12日
米MBA、ウォール街、シリコンバレー、外資日本法人を歴任した著者が、海外での日本人のプレゼンス低下に対する問題意識を記す。
【あらすじ】
1~7章
筆者のマッキンゼー、ハーバードMBA、ファーストボストン、ケイデンス、SAP、ルイヴィトンでの出来事について。
8~9章
日本人の世界でのプレゼンス...続きを読む低下に関する問題意識、その解決の道筋について。
【感想】
様々な視点から日本という国をみてきた著者の持つ問題意識を共有できたことは、海外でのキャリアを志向する自分にとって非常に有益だった。
重要だと思ったこと、同意したことは下記。
・「グローバルマインド」とは、魔法の杖のような「正解」を求めるのではなく、「個別解」を探求し、それをある意味「正解」に結びつけるための、実行力やリスクテイクをしていくこと。
・世界の最大公約数が欧米式に収斂されていく中で、日本が将来アジアでリーダーシップを取るためには、あらためてoperational excelence を構想力に発展させる。
・金融資本主義をむやみやたらと否定するのではなく、「資本の論理」の功罪を咀嚼し、再度日本社会に活力をもたらすこと。
個人的にも著者と同様に、日本人の国際的プレゼンスを高めるようなキャリアを歩みたいという思いを強くした。
ただし、著者の産業に関する議論(「縦型」、「横型」)は、いまいち「?」。又、若干MBAについては、若干のバイアスもあるので、鵜呑みしてはいけないかもと思ったり。
最後に、このような問題に対してどのようにアクションをすべきか。この点について、筆者の考え方を聞いてみたかった。
ただ、それこそ「正解」を求める日本人の悪い傾向なのかもしれないが。。。(苦笑)
【メモ】
・自らのガバナンスを変える
・正解が存在しない→問題から定義
・トライアンギュレート→賛成、反対、中立 三社の立場から見ること
・ストーリー性のある本物志向
Posted by ブクログ 2010年01月04日
マッキンゼーから外資系企業の社長を歴任した
プロフェッショナルビジネスマンのビジネス論。
著者のスペックの高さに圧倒される感はあるものの、
仕事に対する真剣な姿勢とあくなき挑戦、自己の能力を信じて
自己の限界を拡張する姿勢など、ビジネスマンとして素直に
尊敬できるものである。
グローバルで活躍す...続きを読むるためのスキル、考え方について
真剣に考えるきっかけを与えてくれ、日々の業務により真剣に
取り組んで自己を向上させよう、というモチベーションを与えて
もらった。
Posted by ブクログ 2009年12月14日
マッキンゼー日本法人に初めて新卒で入社し、
その後シリコンバレーに行ったり、
SAPジャパンやルイヴィトンジャパンの社長を歴任した方の本。
日本やべーぜっていう本です。
それなりの説得力はあるかと思うので、
一読してみてもよいかと思います。
Posted by ブクログ 2021年08月29日
グローバルな考え方はかなり共感できた。自分ももっともっと挑戦していかないといけないと感じた。やっぱり英語を使う機会がかなり減っているから自主的にその機会を作りたい。仕事でも英語を使える機会を増やすためにいろいろ考えてやってみよう。
Posted by ブクログ 2019年01月03日
前半はご自分の経歴に沿った経験を書いているが、後半は今後グローバルに仕事がしたい人の必要なことが明記されています。 高校生など若者でこれから世界にチャレンジしたいという人にぜひ読んでもらいたい本です。 もちろんそのような子供に育てたいお母様にも必見です。
Posted by ブクログ 2013年05月20日
今の自分はこの本を読めるだけのレベルに達していないのか、正直この本を楽しめなかった。グローバルマインドをもて、ということなのだろうけど、今の私にはそのマインドがないということだろう。一定のマインドをもった方なら、共感しながら読めるはずです。
Posted by ブクログ 2012年08月19日
モチベーションアップ本。
全体を通してまあまあ良い内容だったが、
よく耳にする内容。
確認のための一冊。
自分の頭に入れておきたいことは下記。
・「個別解」の発見こそが教育の真の目的
・「ディフェンシブ(被害妄想)」な態度の問題
・「抗菌」よりも「免疫力」
Posted by ブクログ 2011年05月24日
藤井氏のすごさはいろいろと伝わってくる。乗り越える課題とか持っているすきるとか、選択してきたこととか(あえてメジャーどころには行かず、当時あんまり知られてなかったコンサルを選ぶとか、その選ぶ過程とか)。たいしたものだと思うしすばらしいとは思うけど、凡人の自分にはまねできない&共感できないで、自分的に...続きを読むは参考にはならなかったかな。後から思い出してコンだけ書けるってことはいい本なんだと思うけど。
Posted by ブクログ 2011年02月10日
人に言われたことばかりしていることが、その人の可能性というものをどれだけ狭めているかという感想を率直にもった。マッキンゼー、ハーバード、ファースト・ボストンといった名が並び、今でこそ輝かしい道のりを歩いてきたように思えるが、1980~90年代、日本がバブルに沸いていた中にあっては相当異質で偏屈に思わ...続きを読むれても仕方がない。しかしながら、長い目で見たときにはそれが自分の糧にもなるし、ましてや5年後10年後に日本が、世界がどうなっているのかということすらわからない。そんな状況にあっては、信じられるのは自分の直感以外において他にないといえる。自分が信じた道を責任もってやりぬいた先には、おそらくまた違った世界が広がっている。まずは飛び込む勇気を持ってみよう。若いうちの苦労は、きっとあなたの将来を支えてくれる力になる。
Posted by ブクログ 2010年09月25日
日本の企業には、悪気もなく「日本のよさを世界に」とか、「日本らしさが我が社の誇り」と言っているのが多いが、それだと日本に悪い感情を抱いている人た ちは集まってこない。逆に、日本のよいところである「顧客志向」や「品質へのこだわり」を前面に出すと、万人向けのメッセージがグローバルに響くのであ る。このよ...続きを読むうにグローバルにメッセージを発信するには、特定国に属さない「普遍的価値」をアピールする必要があるのだ。