【感想・ネタバレ】父親の品格のレビュー

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Posted by ブクログ

父親という立場から、どう育児に向き合うべきかを説いた一冊。

「地震、カミナリ、火事、オヤジ」。オヤジは昔は怖い、絶対的な存在だった。時代も変わり、今は「友達親子」が増えている。子供に寄り添うことは大事ではあるが、やはり親と子は慣れ合い関係になってはならない。フレンドリーにはなっても、フレンドではない。親として、駄目なことは駄目だと、しっかりと伝えなければならない。子供は、好むと好まざると、親の背中を見て育ち、親に似て行くもの。子供にこうなって欲しいと願う姿があるのなら、親がそのような姿になれるように努力すればよい。親が凛としていれば、子供も凛として育つ。

ってのが、主な話かな。凄い共感できる話がいっぱいでした。「しめるところはしめる」メリハリをしっかりつけること。相手のことを思って叱るのと、自分の感情で怒るのは似て非なるものであること。この2点を特にしっかり覚えておこう。

以下、参考になった点、引用、自己解釈含む。

・与えすぎ禁止。なんでも与えられてしまうと、自分は王様だと勘違いしてしまう。ロクナ大人にならない。どうしたら手に入るのかを子供に考えさせる。

・日本は恵まれすぎた国であることを教える。その為には、敢えて貧しい想いをさせることも大事。

・誰かが教育してくれる。どこかに正しい教育方法がある、そんな勘違いしている親が多い。自分の子供の教育は、言うまでもなく、親の責任。教育方法に正解など無い。自分が正しいと思うことを、信念を持って伝えていくべき。

・子供の意見を尊重するという言葉を隠れ蓑にして、親としての教育義務を放棄してないか?駄目なものについては、有無も言わせない迫力を持って駄目だと言わねばならない。

・子供の頃に「父親はすごい」と思った想いでは色あせない。どんな大人であれ、子供に比べれば勝っているもの。その差を存分に見せつけて、尊敬を勝ち取れ。子供相手に本気を見せるのを恥ずかしがってはならない。

・父親と母親が仲良しで同じ考え方なのは、考えよう。様々な人がいて、様々な考え方があるということを、子供ながらに感じる機会を失うことにもなる。父さんはこう思う、母さんはこう思う、お前はどうだ?敢えて、違う意見が出ている中で、子供に意見を聞くのも、よい刺激となろう。

・家族内ルールを作る。子供も一緒にルール作りに参加させる。作ったルールーは徹底して守る。徹底されたルールがあってこそ、子供は規律を学ぶ。親が率先してルールを破っておきながら、子供にだけルールを課すことのないように。

・いま一番こまっていることはなんですか?困っていても困ってなくても、この一言を投げかけておく。いざとなったら話をいつでも聞くという、日頃からの雰囲気作りが、いざというときのセーフティーネットになる。

・褒美をもらいたいための努力は、自発的な努力ではないから、長続きしない。つまらないと思っているものに力が入るはずがない。つまらないものの中に、面白さをどう見出すか。ここに焦点をあてるべき。

・一人の命は、多くの人に分配された命である。お前の命はお前だけのものではない。お父さんにも、お母さんにも分配されているものだ。決して粗末にしてはならない。

・禁止語ばかりで育ててはならない。禁止語が多いと、消極的に物事を考える癖がついてしまう。

・忍耐は仕事をささえる一種の資本である。

・有形の資産より、無形の資産をいっぱい残してやりたい。

・大丈夫や、足したら5になる。人生は総合力。

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2014年07月10日

Posted by ブクログ

当たり前なこと、なのに何故か懐かしく感じること。現代社会の子育て環境はずいぶんと毒されていると感じてしまう。
単純に昔は良かったぞと語るだけのレベルが低い内容の話では終わりません。
この本に紹介されている内容は是非、父親となる人には実践するべきだし友達親子の時代はいい加減幕を閉じてもらいたい。
読みやすいし非常にオススメしたい良書です。

それと読んで早速、父親の指針を示して行こうと思い立ったのならばパートナーである母親にも一読もしくは「これからはこうして行きたい」と説明した方がいいでしょう。
家庭に父親と言う柱を建てるのだからそれは「共通の生活」から「共同の生活」
になる。
細かいニュアンスを見ればアクの強い面もありますがほぼ全面的に同意出来るし少しずつでもこんな家庭を取り戻せたら嬉しいし歪んだ現代教育も改善されたら日本も復活すると思う。

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2011年12月23日

Posted by ブクログ

古き良き父親像と父親論。個人的にはこのような父親は良いと思うが、父親たるものこうすべしということに正解も失敗もないし、それを知っていたとしても自分のできるようにしか出来ない。せめて自分が社会で知ったことは伝えたい、自分がかくありたいと思うことは要求したい、それで良いのではないか。父親でいられるのもチビたちのおかげといもいえる。いずれにせよ、親子とは不思議なものである。

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2011年06月20日

Posted by ブクログ

実際、我が家にはできないけど、本書で紹介されているのが理想の親子関係なのだと思う。
子どもの人格を尊重する事自体は良い事なのかもしれないが、親子が友達関係のようになり、親と同等の立場に立つ、チビ王様みたいな子ども達が増えていることは確かなのである。
必要なのはベビーシッターではなく、父親役と、母親役をする人なのだ。
愛情と信頼で結ばれている上下関係を作れるよう頑張りたい。

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2009年10月07日

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