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クロハシリーズ第2弾。動画サイトに虐殺シーンが連続して投稿され、クロハが捜査することになるが、フェイクではなく実際に行われたことが判明する。その一方で、立てこもり事件が起こり、バディになった警官が発砲して被疑者は死亡し、マスコミの批判を受けて二人は苦しむことになる。クロハは、死んだ姉の子どもの養育権を巡って、姉の離婚した元夫と対峙することにもなる。さらに、人気の仮想空間がRMT(リアルマネートレーディング)の脅威に晒され、クロハもそれに関わっていく。クロハは優秀な警察官なのだが、決してスーパーマンではなく、繊細な神経を持った現実味のある人物として描かれ、いくつもの事案に翻弄されるが、諦めずに戦っていく。殺し屋のサイや連続殺人の犯人の人物も印象深く描かれていて、実に読ませる。後半の盛り上がりも圧倒的だ。
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「エコイック・メモリ」(結城充考)を読んだ。
これは見事!
独特の色合いの緊迫感と疾走するストーリーとクロハユウのキャラクターがガチっと嵌って頁を繰る手が止まらない。
結城充考は読者を惹きつける術をよーくわかっていらっしゃる。
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クロハシリーズの第二作目。読み終え、期待どおりの興奮を感じている。作品中のリアルと仮想空間の間に既に違和感はない。リアルと仮想空間での出来事や登場人物が絡みあっている。クロハとアイの未来に少しでも明るい陽がさすことを祈らざるを得ない。
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シリーズ2作目も面白かったです。
硬質で薄暗くて好きな空気です。
冷たいようで暖かさもあるクロハの美しさも良いです。孤高。
今回も犯人の殺し方は残酷で、様々な業界を巻き込んでいくのですが、ひとつひとつ丁寧に関わりを探っていく執念がすごい。
遣る瀬ない別れもあり、ラストは切ないです。
クロハの新しい一歩。これで本当に独り。
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シリーズ第1弾「プラ・バロック」でたった一人の姉を失ったクロハ。
彼女にとって姉はただ一人の理解者であり、自分を偽らずにいられる相手だった。
そして、姉が遺していった忘れ形見のアイは、クロハが生きる理由となった。
動画サイトにUPされた「回線上の死」と名付けられた複数の映像。
殺害される映像は果たして偽物なのか現実のものなのか、警察も判断できずにいた。
娯楽用途に流通させる目的で行われた実際の殺人の様子を撮影した映像は「スナッフ映像」というらしい。
ずいぶん前に「タフ」という映画を見たことがある。
見知らぬ者同士が殺しあう映像が作品の中で大きな役割を果たしていた。
「エコイック・メモリ」でも同様に、次々とUPされる動画が、物語の中で重要なキーアイテムとなる。
不自然に差し込まれた音声に気付いたクロハ。
やがて発見される土に埋められた複数の死体。
まるで試されるかのように変化していく殺害方法。エスカレートする残虐さ。
何かを隠すために上から別のものをかぶせるか。
それともまったく消去してしまうか。
音声に隠された犯人の周到さと、自己満足の歪んだ正義。
犯人を追う警察と復讐者の影。
スピード感のある展開で飽きさせない。
私生活では義兄との間にアイをめぐる争いが起こり、捜査の合間を縫って調停に足を運ぶクロハ。
孤独なクロハにとっては特別な存在のアイだったが、クロハが最後にした決断はやはり彼女らしいものだった。
独特の着眼点を持ち、猟犬のような犯罪への嗅覚を持っているかのようなクロハ。
次回作があるならばぜひ読んでみたい。
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動画投稿サイトにあがった殺人の映像。本物かいたずらかも分からない。主人公が期限付きの捜査を命じられる。
今回も面白かったです。分厚い本でしたが一気読みでした。プラ・バロックよりも裏社会の存在が大きく、前作とはまた別の悪意がありました。クロハシリーズは暗い雰囲気で犯人がサイコパスっぽいのが多いのでしょうか。
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結城さんの2冊目。
いいね!!!!!!
インプリンティング だっけ?
刷り込み現象・・・・。
警察小説にのめり込むきっかけとなったのが誉田哲也だったためか、「芯の強い女刑事」ものが、最高に好き。
本作も。
これでもか、と追い込まれる絶望的な状況に敢然と立ち向かう姿が、見ていて気持ちが良い。それでいて、主人公が感じるであろう恐怖や人間的な弱さもしっかり描かれているのでリアリティがあってよい。
個性ある脇役たちも魅力的だし、続編にも期待。
★4つ、8ポイント半。
2016.06.30.新。
※近未来感のあふれる世界観なのに、コートを「外套」と・・・・昭和初期か!?!
※「キリ」の正体は???
※「ミハラ」が、実は悪い人間ではなかったという点が、、、、、、辛いね。
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しまった、2作目を先に読んでしまった。
最初は取っつき難かったけど、だんだん面白くなりました。読後感も悪くない。ただ、誉田哲也っぽいなあ。
でも、順番逆になったけど、1作目も読んでみようと思わせました。
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女刑事クロハシリーズの第二弾。
前作にも増して猟奇的な殺人事件「回線上の死」
殺害過程を録画し動画サイトに投稿する。犯人の目的は。
被害者の繋がりは。動機はなんなのか。
結論から言うと、動機も犯人も至る過程も納得できなかった。
最後の対決シーンは一作目のほうが完成度は高い気がする。
それでも、姉の子供「アイ」については本作のほうがすごく好き。
クロハが自暴自棄になったりしないのは「アイ」がいるからだと思う。
ただ残念だと思ったのは、アサクラにもう少し重きを置いてほしかった。
クロハの中でもアサクラが与えた影響は大きかったと思うので。
電脳世界でのつながりが今回はあまり出てこなかったが。
「アイ」と同様、クロハの一面を表す手段として描き続けてほしい。
作者の人物描写の濃淡が故意なのか、そういうものなのか分かりづらい。
突然ズームアップしたりフェードアウトするので、キャラが把握しづらい。
それでも引き込まれてしまうのは世界観とクロハのキャラなのか。
美人でも何でもいいけど、悩みながら成長していくという展開がよい。
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前作はだいぶ前に読んだので、詳細は忘れましたが、並行する現実と仮想世界の交差する感じや浮遊感が好きでした。今思えば、鮮やかなアゲハとそうではないクロハの対比が、現実と仮想世界の人のありようや罪のありようを表現していたのかしら。
今回は警察ものとしてはもちろんですが、クロハの物語として面白かったと思います。とはいえもう少し、アゲハも見たかった。
サイは悪として結構好きです。
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若い女性機動捜査隊員・クロハこと黒葉佑の話、シリーズ第二弾。538ページ、長かった。前半はなかなか進みません。400ページを過ぎてから、ようやくスピードアップ。前作と同じく、仮想空間やらが出てきて、何か不思議感覚あり。しかし、若い女性警察官がたった一人で修羅場に乗り込むのって、アリなのかな。甥っ子・アイとはこれで決着?
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前作同様にせっかくいい内容の事件(題材として)が起こり、どんな結末かと期待が膨らむも、無駄に長いうちに曖昧な感じに。 片仮名表記のせい?たまに出てくる人物が「あれ、誰やったっけ?」、やはりキャラは漢字の方が覚え易い。
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『プラ・バロック』の続編。
たぶん、陰鬱とした雰囲気が、この小説の売りなんですね。
「面白い?」と聞かれれば、「あんまり」と答えるだろうし、「面白くないの?」と聞かれれば、「そうでもない」と答えます。
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「プラ・バロック」を購入し読み終わった勢いでエコイック・メモリも読み終わりました。
事件の展開としてはプラ・バロックのほうが好きなんですが、クロハという登場人物の人間味が出ているのはエコイック・メモリのほうかな、と思います。
全てがまるっとうまくいくわけではなく、交通課の今回初登場の人物との関係、言葉ひとつで崩れそうになる危うさなどとてもいいと思います。このシリーズこれで終わりなのでしょうか……?もしまだあるなら追いかけたいところです。
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1502 クロハ刑事シリーズ2作目。ネット上の殺人動画から始まるが一作目同様に常に暗く、また天気悪い。主役への風当たりも強く、どこに向かうのか逆に気になる作品。一作目の方がスピード感もあって面白かったかな。
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ちょっと冗長すぎたかな、とは思う。ミステリーでありながら事件の真相そのものではなく主人公の心の動きや救いのようなものを描こうとした結果なのかもしれない。
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プラ・バロックと比べて中身が薄かったかなと感じます。
仮想空間の使い方が前作に比べ少しもったいなかったというのが個人の印象です。
しかしそれでも、アイに対する苦悩など人間らしい面ではこちらのほうが上であるというのも正直な感想です。
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「プラ・バロック」が気に入りこの本を読んでみたが、前作は超えられなかった感じがする。
話しの最後の方が多少荒く纏められていて、前半の文章の緻密さがない。また"サイ"と言う人物の設定に違和感も感じた。
何となくダークなストーリーの進め方は前作と同じだが、クライマックスへ向けての緻密さとスリリング感が物足りない。
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陰惨なストーリーと魅力的な謎は興味をそそられましたが、ネット云々が事件の本筋と絡んでいないので、本書のウリである「仮想空間」が巧く活かされていない気がしました。真犯人の動機も納得できませんし、それに肩入れするクロハの動機もイマイチよく解らなかったです。
また、クロハの成長のなさというか、危機感のなさにガッカリしました。色んな面で消化不良でした。
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前作「プラ・バロック」が面白かったので読んだ。
色々絡み過ぎていて、面倒に感じてしまった。少なくとも一気に読み通したくなる面白さではなかった。
あっちとこっちがつながる感じ、は確かにこういう小説の醍醐味だけれど。
こう言いつつ、続きが出たら読むでしょう。
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4月-5。3.0点。
プラ・バロック続編。動画投稿サイトにアップされた、殺人の動画。
3件アップされ、捜査。撮影場所・アップ場所を中心に捜査。
まあまあかな。ちょっと読み辛い感あり。
主人公の心情に関する記述が、多い気がする。
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「プラ・~」に続く第二弾…ヒタヒタ進む無機質で冷たい文体は相変わらず。暗さの黒色の中、モニタ映像・仮想空間などの唯一の照度と、残虐な殺人現場の赤色しか浮かび上がらせない。捜査の難航・緊迫ぶりや苦悩の心中を多種の霧と雨模様に表し、読む側まで苦々しくさせる。私生活と職務上、逃げられない呪縛のヒロイン:女性刑事クロハの孤独感、高潔さ、反する脆さと終盤のプラスチックでできた怪物との対決は圧巻。
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小説全体の印象が、なにか灰色な印象を受ける。今回はネットの世界も灰色。
ハードボイルドな感じが好き。クロハのゆらぎ加減でストーリーに引き込まれた気がする。ラストシーンも良い。
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これ、前作でも思ったのですが、登場人物の名前、ふつうに漢字の表記じゃだめなのかなあ…。
主人公のクロハあたりはともかく(慣れた)、「アサクラ」「タケダ」となると違和感があって、文章はけっして読みにくくないのに、引っかかってしまう。
若干サイバー感強めってだけで、とくに非現実世界の話ってわけでもないし。
面白いのに惜しい。
っていうか、尻上がりに面白くなる感じでした(著者が、最初はエンジンかからなかったのが、徐々に書き慣れてきた印象)。
しかし、思いっきり読む人を選ぶ本ではある(電脳知識ゼロの母には勧められません)。
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シリーズ第二作。起承転までは良かったが、結が少し乱暴。今シリーズはストロベリーナイトと似てるという評価もあるみたいですが、比較するとこちらの方が暗いです。個性の強い脇役をたくさん登場させているわりに、感情移入が出来ない。次回作に期待です。
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楽しく読めた。面白いストーリーを書く人ですね。風景描写が少し過剰と思えてもどかしい時もあったりしますが、世界に引き込む作者の手法なんでしょう。
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前作より断然テンポ感、表現力が上がっている。主人公も極端に超越したようなスーパーヒロイン感がないところがよい。ただ、人物によってはあまり深く描ききれてないところがあったり、散々モンスター感を出していたキャラがあっけなかったりとちょっと物足りなかったところもある。特に、途中はテンポ感あったのに、最後のほう急に話をまとめていこうとしてわかりにくくなったのと、全体的に物事の描写が細かい割には頭に絵が浮かびにくいのが気になった。あと、若干都合の良さ感が見え隠れする(そんなうまく手がかりってみつかるものなの?的なこととか)のがちょっと残念。でも、次回作が出たら・・・一応読むかな。
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事件的には現代的で、残虐性に躊躇もない描写で、本当に嫌になるし、怖くなるのだけど、余計な話が絡み過ぎな気がする。時々飽きるのは、たぶんそのせい。