感情タグBEST3
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四季を通じての主人公と『神さま』と呼ばれるクラスメイトをメインとしたストーリー。
裏表紙のあらすじや帯を見て、一話目はこんなかわいらしい話?と思ったら...
だんだんと話が重くなってきます...
『神さま』の推理は楽しめる部分でもありました。
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僕が頼りにしてしまうのは、みんなから「神さま」と呼ばれている水谷くんだ。
桜漬けの瓶を僕の不注意で落としてしまい、楽しみにしている祖父にどう取り繕うかと相談したのは、水谷くんで…。
この第一話から気になる謎解きだと読み進めていくと第二話からは、転校して行った川上さんの少し重い話になり、第三話、第四話といろいろな出来事を挟みながらも川上さんのことにも繋がる連作短篇になっている。
小学生らしからぬ水谷くんの洞察力に驚く。
それだけではなく人の感情も読みとることができ、どのようにすれば良いのかを瞬時に判断している。
小学五年生なのにとても冷静でもあり、軽い謎解きと思えない。
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第1話「春の作り方」
第2話「夏の「自由」研究」
第3話「作戦会議は秋の秘密」
第4話「冬に真実は伝えない」
エピローグ 春休みの答え合わせ
小学5年生の「僕」が
神様のように頼っている「水谷くん」に
助けてもらう連作短編集
↓↓ネタバレ
猫が!酷い目に!遭います!
序盤がほんわかしたお話だから
油断していると後半どんどん物騒になっていきます。
人死はないけれど。
おぼあさんは最初から亡くなってはいる。
作り方を覚えていることを
しみじみされて良かったな、と思う。
最後、水谷くんと距離を置くことを決めた僕。
これからどうなるんだろう?
助けての秘密は明かされる時がくるのだろうか。
初回限定でwebでおまけが読めたらしいから、
そこで触れられてたかも?(憶測)
追記:
親に守られて当然の子、と、
その親から危害を被る子との格差が浮き彫りになる
物語、でした。
主人公が前者で、川上さんは後者。
水谷くんはどちらがわなのだろう。
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帯にひかれて購入。
したが、想像とは違う内容だった。
コナンのような、頭の切れる友人をもつ子が主人公。
子供の、人間の思考回路がわかりやすく丁寧に描かれているので、すごく納得できるし、共感できるところがとてもよかった。
子供だっていろいろ考えている。大人の言ってることも感覚としてかもしれないけど理解しているし、大人よりも空気を読んでいる。だから、子供だと侮って無下に扱ってはいけない。大人の手助けは必要だけど、一人の人間としてなるべく対等に接したい。
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僕の神様、って何だろうと気になって読み始めた本。
小学5年生の僕とクラスメイトで悩みや相談事を何でも解決してくれる水谷くんのお話。水谷くんはその推理力から、みんなから神様と呼ばれている。早速タイトルの理由がわかった。
僕と水谷くんが直面する事件?は、春に僕の祖母が作っていた桜漬けの瓶を割ってしまったことから始まり、夏に同級生の川上さんが受けている虐待、秋には運動会の騎馬戦、冬には呪いの本と一年を通した話になっている。
それぞれの謎解きはなるほどなぁという感じだし、それぞれの話が短編のようで読みやすい。んだけど!個人的に心にグッと残るものが少なかったかな。読みやすいし面白い作品ではあるんだけど、心に残る何かがあるかというと…という感じ。
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タイトルで気になって読んでみた。
何でも解決できる少年、水谷くんのおはなし。最初は小学生らしい、『桜の塩漬けこぼしちゃった!たすけて水谷くん!』という感じからはじまるのだが、だんだん虐待を受けている女の子の話になっていき、雲行きが怪しくなっていく…………。
最初からは想像できない重めのお話。ミステリかというと、どうかな……という感じなので、ミステリを期待するならあんまりおすすめできないかも。
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芦沢央さんの作品は何冊か読んでいて新しく文庫化されていたので手に取りました。
主人公は小学生の僕。
「知ってる?川上さん、父親に殺されたらしいよ」
僕の小学校で広まった噂。川上さんは虐待を受けていた。転校してしまった彼女は死んでしまった。
しかも彼女の怨念が図書室の「呪いの本」にこめられたという怪談にまで発展する。
僕やクラスメイトが「神様」と尊敬する水谷くんと一緒に噂の真相と呪いの正体に迫る。
小学生の目線で進む物語は読みやすくて僕と水谷くんのやりとりが面白い。連作短編集で日常で起きる小さな謎から川上さんの噂まで少し重い内容もあります。
僕や水谷くんのような小学生が今現実にもいるのかなと思いながら楽しく読めました。
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芦沢央さん初読みの『僕の神さま』の概要と感想になります。
概要です。
小学五年の僕は「神さま」と一緒に学校生活を送っている。何でも謎を解いてしまう神さまのような存在、そう水谷くんだ。
水谷くんと僕が遭遇した謎に、水谷くんは鼻の下を擦りながら冷静に情報を分析して明快に解く姿は、僕にとって名探偵より神さまと思える神々しさがあった。そうだ、水谷くんは神さまなんだ。そうでなくてはならないんだ…。
感想です。
芦沢央さん作品はネットや書評動画で見聞きする限り、イヤミス系が多いのかなと思っていましたが、本作は日常の謎を解いていく連作短編集で読みやすかった印象を持ちました。ゾワッとするホラーミステリではなく、ちょっとだけ色合いが変わるミステリですので、芦沢央さん未読の方は初読みしやすい作品かもですね♪
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神さまと呼ばれてみんなから頼りにされている水谷くん。主人公は彼に憧れる男の子。小学生のほんわか謎解きものかと思って読んでいたら急にきな臭くなって、やっぱり芦沢央だなという感じだった。
この後主人公の気持ちが楽になるような後日譚が読みたいなぁ。
Posted by ブクログ
小学生のほんわか謎解きものかと思えば、しっかり芦沢さんのテイストが含まれていて、スッキリはしないけどゾクっとする感覚がありました。しかし個人的には、小学生を題材にしたこともあって、ゾクゾク感があまり足りなかったのかなとも…
物語は小学生である主人公の僕が、得意の小学生でなんでも問題を解決する「水沢くん」と出会い、身の回りの謎を2人で解いていくという物語。
帯コメでは「ホームズに出会ってしまったワトソンの物語」という触れ込みがありましたが、読み始めるまではいまいちピンとこない感じがありました。というのも、僕の認識では、こういう探偵シリーズはワトソンがホームズに相談してホームズが解決という構造であると思っていたので、「出会ってしまった」の部分がどうにも腑に落ちない感じがあったからです。
しかし、本作を通して読むと納得のフレーズだなと思うとともに、そこまでの道のりの描き方が後ろくらさがあってどうにも芦沢さんだなぁと。あくまでホームズはホームズでなければならない、そのためのワトソンという構図はとても新鮮だったように思います