感情タグBEST3
Posted by ブクログ
息子がテロリストに志願した。 主人公は公安で働く思想犯を追う刑事だ。
家庭を顧みず、日々国家の為に忙しくしている主人公は何も知らない。
大どんでん返しをくらって思うのは、妻の「息子の意思を継ぐ」という言葉は全て知っていたのではないかと。 家庭を守る妻と仕事にだけ励む夫婦の対比。 彼女は子どもの為にスケープゴートを買って出たのではないだろうか。
きっとそれすらも幣原は気付いていない。
Posted by ブクログ
テロリストの家っていうタイトルやから、何か武闘派の家で、バンバンやるのかと思ってたけど、違ってた…(^^;;
公安刑事のエリートの息子が、テロリスト志願!
その前に、テロ事件があり、非難轟々!
公安って、国をテロとかの思想犯から守る組織やのに、実の息子に、こんなんやられるとツラい…
でも、エリートかもしれんけど、仕事ばっかで、家庭を一切顧みず!でやって来た人間に「何で!そんな事したんや!」って責める資格があるかと言われれば…
家庭で孤立、仕事場でも孤立というツラい立場に陥るけど、まぁ、自業自得かもな…
「男は仕事や!」って時代でもないし、そんな時代やったとしても、あかんと思う。
更に、その息子が殺され…
でも、はじめて、これで自身を見つめ直す…かなり遅いけどね。
自身の息子が、テロリスト志願で非難轟々で、更に殺されたら、どうなるか想像できんけど、少なくとも「目には目を」モードには突入するやろな…
ただ、私の場合、会社とか当てにしてないから、忠誠を尽くすとかはないので、その立場はどうでも良いので、このエリートさんよりは、家庭寄りかも?
そうは言っても、息子が居なくなって、元の家庭に戻れるのか…
相変わらずの大どんでん返しが、キツい…
もう、どうしてええか分からん…
最後まで面白かった〜
これもシリーズ化したらええのに…
この作品、12ヶ月連続刊行企画の第8弾らしい。
中山七里さん、どんだけ描くの速いねん!
ほんまにびっくりする〜
中山七里さん、きっと寝てない?
いや、2、3人おるのかもしれん…
Posted by ブクログ
息子の行く末にはかなり驚いた。
派手なトリックはないが、ちょっとしたボタンのかけ違いが多くの謎を呼び、解決の糸口はすぐそばにあった。
家族同士の印象はどこから見るかでガラリと印象を変える。
父からすれば、自分は子供たちを立派に育て、稼ぎ頭として機能し、どんなに帰りが遅くとも朝食を家族と共にし、十分に家庭に貢献しているつもりだった。
しかし家族からすれば、そんな父は養ってくれているだけの同居人であり、信頼も親密さも築かれていなかった。
だからこそ第1の事件で父から見た家族は見知らぬ誰かに変わってしまった。情けないねー。
仕事上はプロフェッショナルになれても、家庭のプロフェッショナルになるのは難しい。
仕事ではあれだけ冷静と秩序を重んじるくせに、家庭では秒速で手を上げるのも恥ずかしい。
結局、本当の家族として絆を築けていた母妹祖母は兄の真実を知っていた。どんな捜査よりもずっと確かな結論が初めから出ていた。
妹はこの先の長い人生でどれだけ苦しむのだろうか。大好きな兄を死に追いやったのだから。
Posted by ブクログ
警察の中でも公安って強い、恐い、イメージが本やドラマからできていたけれど、そこを上回って恐ろしさを感じた。
暗くダークで気が重くなるようなストーリー。でも展開が気になってページをめくるのが止められない。
Posted by ブクログ
公安のエリート刑事の幣原は突然、息子がテロリストに志願したことで、刑事または家族としての姿が一変することになる。
組織の非常さ。
幣原の公安に対する忠誠心と家族との関係に揺れる葛藤。
マスコミやSNSの被疑者に対する苛烈な取材や度を超えた非難。
特にSNSの情報源や一時の感情、日頃の鬱憤を晴らすかのような理不尽な姿には、考えさせられるものがありました。
前半は淡々とストーリーが続きますが、中盤からある人物の死によって様相が一変に変わりだし、話が加速する。
最後の幣原の家族への態度は、組織という枠組みの歯車からひとりの意思を持った人間となることで、少しずつ家族が再生していく物語だと勝手に解釈しました。
Posted by ブクログ
さすが中山七里作品、物語の前半と後半で、読者が受ける印象が全く違うものになった。
中盤からは意外な展開が続き、最後には全体をひっくり返してしまうような強烈なパンチがお見舞いされる。
期せずして、家族の絆について考えさせられる作品となった。
Posted by ブクログ
「公安の刑事の息子がテロリスト」
この設定だけで、もう面白いじゃん!と。
結論、まぁ面白かったです。
途中までは面白くてドンドン読んでしまったんだけど…最後の(いわゆるどんでん返し部分?)が…なんかちょっと。うーん。設定としては悪くない、悪くないはずなんだけど、なんとなく取って付けた感というか、拍子抜けしてしまったのはなぜなんだろう。
あとは、中山七里がよく描くい「踊らされる集団への皮肉」がこちらの作品にも随所に散りばめられてて、あー中山七里の作品だなぁって思いました。(何作も読んでるのもあって、あーまたこの話かぁ…もういいよーお腹いっぱい…って、時になっちゃうのよね)