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匿名
ずっと読んでいたい
なろうに投稿された時から大好きなお話。
書籍化にあたり大幅に加筆されていてとても嬉しかったです。
なろう版ではあっさりと迎えた12月に、本編ではみんながオリヴィアとどういう関係性なのか、どういう目で彼女をみているのかがよく伝わるエピソードが追加されていて、より世界観が広がりました。
筆者コメントの最後にオリヴィアの手紙を読ませてもらうこともできて、その内容にも泣けました。
愛おしいと言うしかない愛の物語
三代前の正妻の呪い半端ない!と思って読んでましたが、オリヴィアの言う通り三代前の当主が一番悪い。
現当主クラースの一目惚れ状態は使用人たちの思惑通り(笑)。誠実な彼は、オリヴィアを巻き込みたくなくて抗うが思いが募っていくのがよくわかる。オリヴィアも現状打開のためとはいえ、どうせなら楽しく過ごそうと悟ったように暮らす。そしてクラースを愛していく。
それぞれの愛があって思いあって、亡くなった方たちにも愛があって、その方達への思いもあって、物語はハッピーエンドになる。
悪いのは相手を思いやれず自分の思いだけを貫いた人。行った行為で悪女と罵られ続けた正妻さんも解き放たれて良かった。