【感想・ネタバレ】この本を盗む者はのレビュー

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本の町 読長町に住む主人公深冬は、本が大嫌いな高校生。物語の世界に取り込まれた町を取り戻すため、大嫌いな本を開く。ファンタジックな本の世界にのめり込んでしまいました。これもブック・カース?泥棒を捕まえなきゃ、、、

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2024年05月07日

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ネタバレ

説明難しいんだけど、本の呪い(ブック・カース)がテーマのファンタジー。本の蒐集家系で、何十万冊の本が集まる御倉館の継承者、本嫌い高校生の深冬が巻込まれる想像力豊かな物語世界。門戸を閉ざした御倉館から本が盗み出されるとブック・カース発動、その物語世界どおりに、町と町民が変幻、犯人は狐にされ街から逃げ出せず、主人公と謎の少女ましろが追い詰めていく。このルーチンが徐々に物語を動かし、大きな奔流となり語られる真実は何か。深緑さん作品の懐の深さが活かされ素晴らしい。本を読むのが好きな若い人に強くおすすめしたい。

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2024年02月26日

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面白かった。
主人公の性格、最初は可愛げないなと思うのだけど
どうしてそうなったかが分かってくると気にならなくなる。
長さの割に、何だか物足りなくて
もっと読みたかったとなる物語だった。

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2023年09月12日

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めちゃくちゃ面白かったです。
久しぶりに物語(SF)チックなものを読みたいと思っていて、たまたま目に入って購入しました。
現実から離れているからこその面白さと没入感が堪らなかったです。また、本というだけでなく、人間として大事なものに少し気がつけた気がします。
本書にもあるように、本が自分のとこにやってくるということを自ら体感しました。
今後も本を好きでいようと思えた1冊でした。

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2023年09月04日

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深緑さんの本を初めて読んだ。まず、この町、どこにあります?って交番で聞きたい!行ってみたい、本の町!
お店に並ぶ食材や料理はどれも美味しそうで、焼き鳥食べたくなってきたし、本に囲まれて死ねるなら本望だと言いたくなる御倉館にも足を踏み入れてみたい!サンルームなんて憧れるじゃないか。眩しそうだけど。
にもかくにも、ページを繰ればそこには、様々に変化する魅力的な町が広がっている。それくらい没入できる小説でした。
できれば映像化してほしい!

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2023年07月24日

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ずっと好き。
ブックカースの世界、映像化したらどんな風だろと思うけど、本だからこそ表現できるとも思う。
主役のズバズバ言うところと善性が良かった。

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2023年07月08日

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ネタバレ

本を盗んだどろぼうを追いかけ、さまざまな本の世界を冒険するという帯の文を読んで『文学刑事サーズデイ・ネクスト』のような話かと思ったのですが、違いました。
本の世界に入っていくサーズデイ・ネクストが本の世界に入り込んでいくVRの世界だとしたら、こちらは現実世界に本の世界が重なりあうMRのような感じ。
時代といえば時代なのかも。

それにしても、ファンタジーというのは難しいジャンルなんだなあと思う。
現代小説も時代小説も上手い宮部みゆきも、ファンタジー小説となると今一つといつも思ってしまうけど、深緑野分もファンタジーは向かないかも。
書き込みが丁寧過ぎて、読者の側の自由度がないんだなあ。
特に視覚情報が細かいから、角川書店発行ということもあって、メディアミックスを念頭に置いた作品だったのかもしれないなどと、メタ読みまでしてしまう。

そういう外側の事情はさておいて、この作品。
本嫌いの主人公深冬は、膨大な蔵書をもつ家に生まれ、しかも祖母の強い意志で、一家の者以外は本の持出禁止であり、それを破ったものは呪われる…などという突拍子もない事態を日常として過ごしている。

祖母が亡くなり、父が入院した矢先、その呪いが発動した。
本を読むことしかできない叔母のひるねは役に立たず、どこからともなく現れた真白という少女とともに深冬は盗まれた本を探す冒険を繰り返すことになる。
設定は面白かったんだけど、作品ののめり込むほどではなかったのは、作中作があまり魅力的ではなかったから、かな。

真白の正体は、はじめ亡くなった祖母たまきの良心かと思ったんだけど、違ったね。
でも、極端なたまきの性格ではあったけれど、彼女は彼女なりに読書好きであり、しかも娯楽小説ばかりを集めた「御蔵館」であるとすれば、娯楽小説を愛していたのだろうから、だとすると本来人間嫌いではないと思うのよ。
何かで人間という存在にがっかりしたのかもしれないけれど、人間を好きでなければ小説は読めない。
そんなたまきの血を引いたあゆむの娘である深冬を支える真白は、ある意味たまきの良心と言っていいと思う。

で、「この」本を盗む者の話ではないよね。
この「本」を盗む者への呪いの話。

本を読まない人が増えた現在、だけど万引きは増えている。
本屋さんが続けられなくなり閉店するというケースが多々ある現状を、作者は訴えたかったのかもしれない。
そして、読書の世界ってこんなに多種さまざまで、きっとどこかに自分に合った本があるかもよっていう話なのかもしれない。

それはわかるけど、激しく同意するけれど、まずその前に、読みやすくあれ、と思った。

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2024年05月18日

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ネタバレ

この作家さん、いろいろと書き分けられるとは分かってましたが何とこれは思ったよりも
ファンタジー色が強かった。
好き嫌いは分かれるけれど、もっとミステリー寄りだと思ってた、勝手に。

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2024年05月07日

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ファンタジーはそこまで好んで読まないけどこれは引き込まれた。映像が浮かぶような描写。
本好きのための本の本

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2024年03月11日

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ネタバレ

本を題材としたファンタジー小説。全5話の連作短編。普段はあまりファンタジーは読まないこともあり、第1話、第2話あたりはあまり本を繰る手が進まなかった。

読み進めていくと、なぜ本の呪いがかけられているのか、それを解くための方法はなにか、「ひるね」とは何者か、という様々な謎を解く感覚が出てきて、ミステリと同じような感覚で読めるようになった。

本作のコアとなる「本の呪い」は盗んだものにかけられる呪いではあるが、ある意味で「御倉家」にかかってしまった呪いとも言える。本嫌いである主人公・深冬は、物語の世界に入り込んで、呪いを解除しようと奮闘する中で、物語の良さを再確認し、本を好きな気持ちを取り返す。最終話と第一話のつながりを想像させる展開は結構好きだなと思った。

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2023年09月01日

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魔術的現実主義の旗に追われる
固ゆで玉子に閉じ込められる
幻想と蒸気の靄に包まれる
寂しい街に取り残される
真実を知る羽目になる

本を盗むと呪いが動き始める。
へっ? あぁ そういうことか やっとわかったよ

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2023年08月22日

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ネタバレ

初めて読んだ作家さんです。
面白かったのですが、なかなか世界観に入れず文章は難しくないのですが、読むのに時間がかかりました。
たまきばあちゃんの執念凄すぎますね…
結局消えた2人は戻ってきたようですね。
それってつまりどういう事なのでしょう…
最後まで世界観に入れなかったみたいです(笑)

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2023年08月14日

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ネタバレ

主人公が、盗まれた本を巡って、いろんな本の世界を冒険しながら本を盗んだ泥棒を捕まえるお話。
不思議の国のアリスみたいな感じ?と思いながら読み進めていった。
ラストはなかなか意外な感じだったけど、最後、主人公のお父さんがひるねのことを忘れてしまったのが切ない(全部忘れきってしまったわけではないとはいえ)。
最後、書くことによって消えた二人が戻ってくるの、セイバーのラストかそんなんちゃうかったっけ?と少し思った。
できれば消えた二人が親子と一緒に暮らすハッピーエンドになって欲しいけど、現実的にみると厳しいか…?

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2023年07月31日

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本が好きな人ならば、冒頭から心をわしづかみにされるだろう。面白い話が始まる予感でワクワクが止まらない。

読長町の「御倉館」の当主である御倉嘉市。書物の蒐集家であり評論家、しかも街の名士でもあった。跡を継いだ娘のたまきは所蔵本の大量盗難を機に、父とは反対に「御倉館」を閉鎖し、膨大なコレクションを人々から取り上げ、御倉家だけのものにしてしまった。これ以上の本の盗難を恐れたたまきは所蔵する本に「ブックカース」という呪いをかけたのだ。これに巻き込まれてしまった孫娘の深冬は謎の少女と出会い、物語の中に入り込み「ブックカース」と戦い、様々な困難に立ち向かう。

たまきを激怒させた盗難事件の犯人は誰だったのか。
「ブックカース」の呪いとは何なのか。
謎が明かされる最後まで、一気に読みたくなる作品だ。

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2023年07月06日

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ネタバレ

書店などの売り場で、このタイトルの本が置いてあるのは面白かった。そうゆう意味でタイトルのつけ方はユーモアがあり上手いと思う。思わず盗みたくなってくる。(しないが)

内容としては、主人公が現実主義者で、ヤング向けによく登場する「そんなのありえないでしょ!」とファンタジー要素に否定から入るキャラクターなので苦手だった。
章が進むごとに理解が深まって否定は少なくなるが、それでも精神的に幼いなと思ってしまう。

ブック・カース。
盗まれた古書の世界観に入っていき、盗まれた本と盗んだ者を探し出せば元の世界戻れる。
何故か盗む者は毎回狐の姿になっている。
そして世界が変わる時、真白という少女であり犬の姿にも化ける者も助手として現れる。
その各話のあらすじなどはそこだけ異なる文体で書かれたりしており面白かった。



ネタバレ↓



ブック・カースという仕組みを作ったのは本の管理にこだわっていた叔母・たまきが神社で神と約束を交し、ひるねという子を貰ってきたものによる。ひるねは蔵書を眠らず読み続け全て読破し、その後は殆ど寝るようになった。父・あゆむは話を作るのが得意だったため、本が盗まれるとあゆむの作った話のうち、ひるねが選んだ世界(話)に入ることになる。

神とまで契約してこのような仕組みを作ったたまきのきっかけが、祭りの日に数百冊もの本がまとめて盗まれていたことがきっかけ。
祭りの日は屋台が並んで賑わっており、その日の当番だったあゆむも気が散っていた。

主人公が神社に全て保管されているのを発見する。その箱には、寄贈と書いてあった。祭りは亡くなった叔父の誕生日であり、亡くなる前に神社と取り決めしていて、あゆむは当時12歳であり気が散っていたのもあって、運び出しに関して適当に返事をしていて、業者側も12歳だからそこまで厳格に対応しなかったりで把握できなかったのだろう〜という話だった。
ちょっとここは都合が良すぎるが。


各物語が一番面白く感じた。
しかし、きっかけとなる事件の理由が微妙。
主人公の本嫌いは叔母たまきの影響だと終盤で判明して納得しているが、そう忘れてしまうものかとも思う。アニメ化したら面白そうだが、どうしても主人公の言動の軽さが苦手だった。

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2024年05月11日

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本好きのためのファンタジィ。
本好きなら一度は夢想するであろう、空想の物語。
兄があゆむなのに、妹がひるねだなんて、この辺りからきな臭い。
最終章の怒涛の謎解き説明ラッシュ。説明せずに文脈の中から読み取れる結末へ導かれた方が個人的に好みの締めだったのだが…。

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2024年03月08日

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中高生が読むと面白いのかも。
40代の私にはいまひとつ。
漫画本にもなってるらしく
漫画で読んだほうが面白いのかもしれないというような話でした。

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2024年03月06日

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絵本に出来そうな 冒険ファンタジー
最初は それほど引き込まれなかったけど
読むほどに スリル感が増してきて
面白くなってきた!

主人公の心の成長と
これからの 未来も面白くなりそうな。。。
そんな終わり方だなぁと
( 不思議な部分は残しつつ)

アニメ化したら
面白そうだし
見てみたいと思った

たまには 童心にかえって
こんなファンタジーを読むのも
いいものだ

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2024年03月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本をめぐる冒険ファンタジー。
子どもの頃にワクワクした、物語の世界に入っていく感覚を思い出すようなお話だった。
内容が盛りだくさんで、想像の力でグッと集中する前に次の場面に行ってしまう感覚があった。
ブック・カースの世界でもっと深く没入するファンタジーとか、神ではない何者かの存在をもっと怖くしたホラーとか、御倉家に焦点を当てた人間ドラマとか、色んなパターンで単独で読んでみたい。
もっと知りたい、と思わされているのは確かだ。
これは呪いの話ではあるけれど、物語を愛している人の話でもあって、最後はちょっとウルっとした。真白ともひるね叔母とも、ずっと一緒にいられたらいい。

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2024年02月07日

Posted by ブクログ

読み手(自分)が本の世界に上手く入り込めず、終わってしまった。深冬と一緒に上手く入り込めたらすごく楽しめると思う。

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2024年02月05日

Posted by ブクログ

本の蒐集家で名家でもある曽祖父の本が盗まれたことで始まる呪いを解除すべく走り回ることになった本嫌いの高校生の物語。
ファンタジーだね

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2024年01月15日

Posted by ブクログ

久しぶりのファンタジー。中学生の娘にもぜひ読んで欲しい。でも深冬ちゃんは読書を強要されて嫌いになったので、私もやりすぎないようにしようと思います。いろんな怖いこともあったけど、本の世界に触れて、少しだけ本が好きになってよかった。本を読む楽しみを私も深冬ちゃんと真白ちゃんと一緒に体験できた気がしました

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2023年11月21日

Posted by ブクログ

事前情報なしに読んだら思いがけずファンタジーでびっくり。それでも本の中の物語に入り込んでいくのってワクワクする〜✨
しかもそれが5話ともジャンルの違う物語で飽きもこず、また物語の中の物語だけでなく、本編もしっかりと最後まで楽しめた。

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2023年11月14日

Posted by ブクログ

"トマソン"風の鉄扉、と書かれていたところで、トマソンは通じるのかしらと気になりました。あのトマソンのことなんだろう、と思いつつ。

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2023年11月11日

Posted by ブクログ

物語の世界が現実を侵食する。あらすじを見て面白そうだなと思って取り寄せたものの、入り込む物語部分にもうまく入り込めなかったし、結末もいまいち消化不良な感じ。

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2023年10月17日

Posted by ブクログ

本を蒐集する事に意味はあるのか?
集めてどうするのか?
何処に置いておくの?
など、色んな人に聞かれます。
本を集める事に意味はない、けど自分が読んだ本が本棚に自分の並べたい順番に並んでいるのに幸せを感じるだけなんです。
そんなんで、私は家を建てる時に本棚の部屋にはとてもこだわりました。
本作を読み、私が読んだ本を自分の子供に読ませたり、本棚に対して神経を使う事がないように生きて欲しいと思いました。

本の町、読長町に住み書物の蒐集家を曽祖父に持つ主人公の御倉深冬

蒐集家の祖父は御倉館という書庫を建て、今では深冬の父が管理をしている。

そんな、本のサラブレッドのような深冬は本が嫌い?

父が管理をしている御倉館には盗難防止のとあるシステム『ブックカース』?が仕掛けてある!!



本嫌いの主人公による本の物語が今始まる!

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2023年09月24日

Posted by ブクログ

アニメーションを見ているようで
想像力を全開にしないと追いついていけないので
なんか…消耗したわ…

深緑氏の作品といえば
「戦場のコックたち」のような
映画にすればヒューマンアカデミー賞に輝く部門だと思っていたけれど
今回はまったくカラーが違う
ファンタジーアニメーションだ
しかもまったく展開の読めないもので
よくこんなブック・カースなんてものを考えついたと思う

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2023年09月11日

Posted by ブクログ

ファンタジーは好きな方だが、いまいちピンと来なかったな…。
自分にとって軽過ぎるというか、何か一つ物足りなく感じた。
構成的には面白いんだけど、深みが足りないんです。
気楽に読みたい時にはいいかと思うけど、それはそれでページ数多いからなぁ…。
まぁでも、登場人物の一人の真白ちゃんは可愛くて好き。

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2023年09月10日

Posted by ブクログ

「戦場のコックたち」と「ベルリンは晴れているか」しか読んでいなかったので,あまりの作風の違いにびっくり.いい意味で裏切られた作品でした.

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2023年08月10日

Posted by ブクログ

読みだしてからなかなか進まなかったが(集中力のせい?)最終章からはテンポもよく一気に読み進めて面白かった。

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2023年07月15日

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