【感想・ネタバレ】私の俳句入門のレビュー

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Posted by ブクログ

私自身は俳句を詠むでもないし、普段から俳句に親しんでいるわけでもありません
せいぜいが『プレバト』や『NHK俳句』あたりを見る機会があるといった程度

そんな初心者……どころか門外漢な自分にもスッと伝わる一冊で、大変興味深くそして面白かったです
俳句の実例を出すことで、素人ながらに読んでいて「確かに……選ぶ言葉一つで感じ方が違うわ……!」なんて実感できるのも大変わかりやすいポイント

読んでいて、先ほど名前を出した『プレバト』の夏井先生が番組内でおっしゃっているあれやこれやが脳内に浮かんできました
季語を大切に、ありのままを詠む、読者を信じる、などなど
俳人と一口に言っても考え方は色々で、そこに個性が出るのだろうけど、そんな中でも共通して持つべき俳句の根底のようなものを感じる事が出来ました

『もっと詳しく描写して』
『ここまで描く必要はない、その先は読者にゆだねて』
このあたりの違いも今まではよくわからなくて「いやどっちだよ!」なんて思ってたのですが、これも納得できるような文章を読む事が出来て大満足です

俳句も詠まないのにこの本を読んだだけで知ったような気になるのもどうかとは思うのですが、それでもこの本を読んだ事によって俳句への理解は深まったなと、そこは確実に感じています
元が0だから、そりゃ深まるしかないよねって話でもあるんですが(笑

以前読んだ高浜虚子の句集に確か書いてあったのですが「何某かに飾られた俳句を一度でも目にしたことがあるなら、それはもう俳句の世界に入門しているのです」みたいな発言をされていて(めっちゃうろ覚えですが)、そんな俳句の世界の懐の深さを感じることのできる一冊でした

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2023年07月14日

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