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『激動の幕末・明治:博物館設立に懸けた人生』
日本初の博物館や動物園設立に深く関わった『博覧男爵』田中芳男の物語。日本の激動期に、如何に欧米の文化が取り入れられきたかがよくわかる。派手さはないけれど、堅実に学ぼうとする芳男の姿勢は見習いたい。
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幕末の動乱の中で、己の信念を貫いた男がいた。
渋沢栄一らと共に、パリ万博へ参加し、自分が成すべき道を模索し続けた。
「日本の博物館の父」こと田中芳男が駆け抜けた日々
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「青天を衝く」の主人公渋沢栄一とは立場は違うにしても、
くしくもパリ万国博覧会へ幕府の一員として参加。
みんな西欧の文化を日本へ移植するために苦労したんですなあ。
田中芳男コツコツと日本のために尽くした。明治の人は偉い。
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上野に博物館や動物園を作った
田中芳男という人の物語。
幕末、医者の家に生まれた彼が
西洋医学と本草学を身につけて江戸へ行き
幕府にその知識を見込まれ
パリ万博の先遣隊の一員に選ばれる。
帰国後は、明治政府の一角で
「博物学」を日本のために生かそうとした。
いや〜、こんなおもしろい偉人が
明治初期には、まだまだたくさんいそう!
この人も自分の興味のあることのためには
身分とか社会的な名誉とか
頓着しないで突き進むタイプみたいで。
パリ万博で知り合った薩摩藩士との
帰国後も続く交流が、じわりと良かったです。
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東京国立博物館と上野動物園の開設に尽力した田中芳男氏の生涯を描いた作品。博物館と動物園がセットで作られていたとは知らなかった。江戸末期から明治期にかけて、なぜこんなに多数の偉人が輩出されたのだろう。上野周辺にはいろいろと歴史的な建物が存在するが、そのうちのいくつかの由来はこうして小説として読むことができる。コロナが収束したら上野を再訪したい。