【感想・ネタバレ】花鳥茶屋せせらぎのレビュー

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Posted by ブクログ

現代で言い換えると、花や鳥を見せるテーマパークと言えるだろうか。
花鳥茶屋、江戸時代にはこうした場所があったらしい。
園芸も当時の世界レベルでも、ハイレベルだった江戸。

そんな花鳥茶屋で起こる人間模様。
まだ16歳ほどの少年少女の日々の暮らしや悩みなどが、美しい鳥たちの姿を通して描かれる秀作。

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2023年02月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今度は「仕事に悩む若手社会人」を題材にしてきたか!宇江佐真理の「髪結…」が迷走?した時に、ちょっとそういう方向に振れたことはあったけど、この作品は首尾一貫そっちの方向で物語を展開させる。

今でいう野鳥園と植物園をミックスしたような娯楽施設「花鳥茶屋せせらぎ」を中心舞台に、とりかご職人の勝次、お茶屋のひなた、眼鏡職人の耕太、小間物屋の清一郎、絵描きを目指すおゆりら、私塾の同窓生らが、それぞれの仕事で苦悩し成長する様を描く。

仕事で苦悩するのはいつの時代も一緒だし、「こんなことではダメだ、もっとなんとかなるはずだ、なんとかしなきゃ」と足掻きたくなる気持ちもいつの若者も共通の物であろう。できれば若い世代に読んでもらいたい。俺みたいなジジイが「こうやって悩んだ時代もあったもんじゃのぉ、結局はいる場所で咲くのが人生じゃというのに…」とか言うて読むには勿体ない気がするぞ!

名脇役が、なんと「南総里見八犬伝」の曲亭馬琴である。偏骨ガンコなご意見役として登場するが、いい味出している。

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2019年11月17日

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