【感想・ネタバレ】最後の晩ごはん 兄弟とプリンアラモードのレビュー

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Posted by ブクログ

文庫本の裏表紙の説明に『家族の絆に涙が溢れる第19弾!』と書いてあって、え~、泣けるって書いてあるとかえって構えて泣くもんかと思っちゃうなあと感じつつ読んだ。結果、一番じーんとする場面でロイドの奇妙な泣き声にコケッとなった。もう~。
印象に残ったのは、夏神さんの師匠船倉さんが話したという「罪も恩も天下の周り物」という話。自分が辛く悲しい経験をし、罪の意識を感じている時には、償いや恩返しを世間様に返すように、誠実に一生懸命に生きることがいつかは回り回って伝えたい人に伝わるということ。昔はこういう話をおじいちゃんやおばあちゃんが良くしてくれたなあと思う。
海里兄弟の絆を深めることになった方位磁石とプリンアラモード。亡くなったお父さんの愛情が感じられるいいお話でした。

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2023年10月19日

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最近、他の方の作品を読み漁っていたので
久しぶりに原点に…いやぁ泣きました(T . T)
いよいよお父さん登場かとも思いましたが、
そこは残念。
次は養子を迎えたお兄さんのお話を読みたいです。

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2023年03月28日

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シリーズ第19弾
今回は主人公・海里の兄、一憲が抱える大きな心の傷に、家族が向き合う大切なストーリー

ただ、李英も倉持悠子も登場しなくて少し寂しいし、“最後の晩ごはん”の幽霊場面も控え目
控え目なんだけど、それがまた涙涙…
今回もまた感激屋さんのロイドが号泣だ



一憲と奈津の夫婦は、特別養子縁組の制度を利用し、子供を迎え入れることを考えている。
二人で充分に考え、準備をしてきたが、今になって一憲は「不安」と「恐怖」に押し潰されそうになっている。
不安は当然として、その恐怖の原因とは──?


一憲が高校生の時、父親が突然亡くなった。
母親も心身共に不安定な状態で、弟はまだ幼い。
一憲が家族を支えるしかなかった。
バイトをしながら年の離れた弟の「子育て」もしてきたのだ。
どれ程苦労してきたのか…
想像するだけで胸が苦しい。


このシリーズの登場人物は皆それぞれの苦しみを抱えているが、それを周りの人に打ち明ける事で乗り越えている。
人間はひとりで生きているのではない。
自分に関わる大切な人が苦しんでいたら、寄り添える人になりたいと強く思った。
でも心の内をさらけ出すのって、勇気が必要だよね。

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2024年04月16日

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ネタバレ

終盤で海里が一憲に夢の記憶を話す場面。
「チビだったから。『海里はまだ小さいから、こんな大きなプリンは無理だよ』だろ」

「!」

思わずページを閉じてしまった。声を上げて泣いてしまいそうで。

今回の仕掛けは人が悪すぎる。。心震えてしまった。

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2024年02月21日

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元から家族なんだけど
どんどん家族として深まっていくあたりが胸熱。

親友・仁木の言葉にも刺さりまくりました。

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2024年02月11日

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ネタバレ

今では平和な家族になった海里たちだけど、かなりギリギリだったのね。お兄ちゃん、一人でよくがんばった。

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2023年09月28日

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もう19巻。海里は俳優には戻らない気がするなあ。ばんめしやでの日々を通して、俳優が幸せな選択じゃないような気が。

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2023年08月02日

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シリーズ、もう19弾である。
でも、気になるから読む!

最初の頃の、細かいことは覚えていないというのが正直なところ。
船乗りだった海里の父親が彼の幼い頃に亡くなってしまい、兄の一憲(かずのり)が父親代わりになって海里の世話をしてくれた、ということは、今までのシリーズの中でも語られていた。
しかし、芸能界に入った海里の引き起こした事件(巻き込まれたというか、落とし入れられたような・・・)で実家の家族にも迷惑がかかり、兄の逆鱗にも触れ、元のように実家に出入りできるようになるまでは色々あった。

父親の突然の死でショックで心を病んでしまった母親に代わり、高校生だった一憲が家事を引き受け、まだ物心つかぬ弟の育児も一人で担うことになったという過去。
家計を支えるために、アルバイトも時間の許す限り。
勉強と部活にも手を抜かなかった。
一憲はまだ若かったのに、えらいね、それで今は公認会計士だなんてすごいね、そんなに忙しかったのに勉強も頑張ったんだね!
私もそんなふうに思っていたが・・・

よく考えたら、そんな「美談」で片付けられる問題じゃなかった。
内情は悲惨なヤングケアラー?
一憲と海里のエピソードは今までも何度か出てきたけれど、ダントツで深刻な問題だった。
これをどん底として、兄弟の関係が上向いていったらいいと思う。
いや、こういう内面を海里に話してくれるようになったということは、一憲が海里を大人として認めてくれるようになった証拠だろう。

海里から見たら、一憲は兄であると同時に、実の父親よりも、大きな存在感を持つ「父親」だった。
しかし、一憲にしてみれば、突然、「子供であること」をやめさせられて「父親」になったのである。
できることならまだ子供でいられた時に、取り戻したいものもあっただろう。
今度は自分から望んで「父親」になろうとしている一憲。
見守りたい。

「幽霊」の登場が恒例でもあるシリーズだけれど、こんな抑えた表現は、かえって良かったような気がする。

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2023年06月20日

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プロローグ/前に進むということ/とまどい/隠した傷/
足跡は続く/助け、助けられ/エピローグ

家族の関係は上手く行くとは限らない。でも お互いに理解したい、心を通わせたいという気持ちがあれば、何とかなるんじゃないかと思えてくる。

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2023年05月28日

ネタバレ 購入済み

幸せに….….

特別養子縁組か~~話が、少し重かったけれど、最後には、感動した。ロイドほどじゃないけれど、涙が、じわっと出てきた。お父さんとの思い出のプリンアラモード、良いなぁ。皆、幸せになれば良いな。

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2023年04月28日

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ロイドさんと同じく先に泣いてしまう

互いに思い合う心の揺れが切なくて温かくて鼻の奥がツンとなってしまった。

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2024年05月23日

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随分和解したとはいえ、まだまだぎこちなかった海里と一憲との関係。そこにもう一歩踏み込む巻になっている。

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2024年01月06日

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兄貴…生真面目にすぎるぜ。
いい友人と伴侶にめぐり会えといて
本当に良かったね。
弟の海里も大人になって
ようやく腹を割って話せるところまで
関係が修復された感がある。
今回は、そんな家族が中心の回。

はじめの方で夏神さんが
師匠の形見の食器類の中から
プリンアラモードとかに使ったりする
ガラス器を発見するのですが
それがこの話の思い出メニューにつながって
見事に出番を与えられたのが嬉しかった。

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2023年12月07日

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シリーズ第19作。
長いシリーズとなったので、初期の設定を忘れていた。海里が芸能界を追放された件は覚えていたが、海里と兄・一憲との当時不仲だった理由は海里の芸能界入りと追放だと思っていた。
今はおおらかな母も過去には辛い時期があり、そこに父の早すぎる死があったことも新鮮な気持ちで読んだ。

これまで海里目線で見ていた五十嵐家だが、一憲目線で見れば全く違ってくる。
一憲ですらまだ親に支えて守ってもらいたい時期に大きすぎる責任を背負ってきたことに苦しくなる。

内容紹介にある『海里が幼い頃に起きた衝撃の出来事』も、一憲の当時の状況を思えば仕方ないし理解できる。
だがそこは一憲自身が乗り切るしかないし、それを海里がどう手助けするのかを見守った。

タイトルである「最後の晩ごはん」らしい展開はどこに出てくるのか、今回も無しか…と思ったが、最後にチラッとだけ近い内容となった。

以前に出ていた一憲・奈津夫婦が養子を迎える話が現実的になってくる前に、海里の母が動いていたのが五十嵐家らしいというか、海里の母らしいと思った。
そして毎度海里を支えてくれる夏神とロイドも良かった。
心配なのは後輩の李英。何とか元気になって欲しい。

次回がさらに楽しみになった。

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2023年11月09日

Posted by ブクログ

兄夫婦が養子を迎えることになり、一憲自身も忘れていた過去の記憶が蘇る。
今回は海里の家族の在り方がメインになっていて読み易かったものの、「最後の晩ごはん」とは…?という感が否めない。

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2023年08月23日

Posted by ブクログ

お兄さんの苦悩、割と沢山の兄弟持ちが共感出来るのでは。
お母さんの協力挑戦も優しい励ましに満ちていて素敵。

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2023年08月16日

Posted by ブクログ

【目次】プロローグ/一章 前に進むということ/二章 とまどい/三章 隠した傷/四章 足跡は続く/五章 助け、助けられ/エピローグ

ヤングケアラーと親子がテーマ。
自らの弱さに自覚があると、他者にも優しくできるのだろう。

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2023年05月05日

Posted by ブクログ

 兄ちゃんの懺悔話。海里が、軽すぎて浮いてるように見えるのは、凪良ゆう氏の物語を読んだばかりだからか?こっちの方が共感できるけど。

 家族って難しい。血が繋がってるから家族とは、決して言えないし、血が繋がっていなくても、お互いを思い遣れる関係を作れる。椹野道流氏の作品は、依存するのではなく、お互いを尊敬しあって補え合える関係が描かれており、安心して読む事ができる。

 次巻、兄ちゃんが父になってあたふたする様が見たい。楽しみ。
 

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2023年04月02日

Posted by ブクログ

芦屋の定食屋「ばんめし屋」で働く海里は、兄の
一憲の「罪」の告白だった。長年分かり合えなかった
兄の苦しい胸の内を知った海里は…。

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2023年05月29日

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