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生きづらさを克服する会……誰かに聞いてもらうこと、受け入れてもらうことで自分と向き合う事が出来るのかもしれないと思った。ひとりひとりが自分の気持ちに気づいて考え方が変わって行く感じが良かった
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誰かに悩みを打ち明けたところで急に強くなれるわけじゃないし、悩みが解決するわけでもない。
でも、自分の話を聞いてくれる人がいるというだけで、とうにかやっていける気がする。
いきづら会、私もやってみたい。
南先生、ありがとう。
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誰かに話したかった
誰かに聞いてもらいたかった
そんな話を持っている人に読んでほしい一冊。
現代には、生きづらさを感じている人は多いと感じている。色々な人に刺さる作品なのではないだろうか。
生きづら会
そんな会があったら、少しは楽な人生になるのだろうか。
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序盤は奈月と雄太の現状を知るだけで、自分にも覚えのあることにダメージを受けて、なかなか読み進められなかった。
しかし、薫が合流し、生きづら会の方針が定まった辺りから、加速度的に物語の吸引力が強まった気がする。生きづら会のメンバーが他人への警戒心や羞恥心を取っ払って、語りながら自分と深く向き合う姿に羨ましさを感じていたのもあるかもしれない。
タイトルのように、「死にたい」と実際に口に出して自殺未遂を起こしてしまうのが、メンバー内では一番ポジティブそうな茜だったことには衝撃を受けた。
薫が言うように、生きづらさなんて簡単に克服できないし、本当に傷ついた経験を掘り起こして他人に告白するのはとても辛い。それでも、奈月や雄太が自分の長所を活かせる仕事を模索したり、薫と今日子が歩み寄れるようになったのは、間違いなく真剣に自分と向き合ったからだと思う。
終盤で、生きづら会の存在自体が徹にも影響を与えていたことが判明し、彼の大きな第一歩で終わるのも解放感があって清々しい。
一人一人が抱えている悩みが生々しくてしんどく感じる部分もあったが、読んで良かったと思える作品だった。
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久しぶりに、まるで導かれたように目に留まり、手に取った本だった。娯楽として読むにしてはあまりに重い。しかし、確実に誰かの心を救う物語だ。
主人公奈月は、病院事務で働く37歳。人に合わせようし、空回りし、日々考えている。そんな奈月が始めたのが、生きづらさを克服しようの会。通称生きづら会。自分にコンプレックスを持つ雄太を始め、一人一人、仲間が増えていく。
生きづら会は、傾聴の場。テーマにそって、各々が話したいことを話す。話していく中で、自分自身の核に気が付き、向き合っていく登場人物達。
向き合えたからといって、途端に世界が変わるかけではない。それでも…
向き合えた方が、きっと自分自身にとってあっている道へ進んでいけるチャンスは増えるのかな、と思う。
今、SNSが主流で、人と繋がる機会は増えていると思う。増えているけど、心からのコミュニケーションって、その中でどれだけできているんだろう。どれだけ、素の自分に向き合えているだろう。
登場人物達が徐々に自分自身に向き合っていく過程に、私は救われました。途中、何度も本を閉じてしまったけれど、それでもあっという間に読み切ってしまいました。
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衝撃的なタイトルだけど、ストーリーは激重から笑っちゃうネタまでバランスが良い。
前半しんどいけれど、ラストまで読んでほしい。
こんな人には理解できるところがあると思う。
……生きづらい、孤独だと感じてる、夜が怖くて朝が待ちどおしい、ふとしたときになぜか涙が出てしまう……
自分の問題は読んだだけでは解決はしないけれど、ほんの少しでも力をくれるかもしれない。
話のはじまり、かなりキツイ。
人との距離感がバグっていてめっぽう仕事ができない奈月。
見た目も性格もざんねんで非モテなのに恋愛至上主義で思考がねじ曲がってる雄太。
この二人の逸脱ぶりには閉口する……でもがんばって読み進めるとぐいぐい引き込まれる。
奈月が思いついた「生きづらさを克服しようの会」で二人は対面する。
なんやかんやでそれ以外に、不倫にセクハラで辞職に追い込まれた医師の薫、完璧な人生を歩んできてマウント取りがちなセレブ妻の茜が加わって、4人で通称「生きづら会」に参加するようになる。
なかなかに濃ゆいキャラたち。
抱えてる悩みもそれぞれで根深い。
人に話せない自分の話をして聞いてもらう。聞いている人は否定しない。
話すことで自分のなかでも気づきもあるし、回数をかさねて打ち解けてくるうちに変化が出てくる。
血のつながりのある家族でも分かり合えないこともあるし、年齢で変化することもある。
一方、家族でも恋人でも友だちでもない人たちが集まり話す、ご飯を食べる、生活を共にする、そういう新たな関係。
依存しすぎることもなく、話を聞きあい、家事の分担をし生活できる。いままで孤独だった人たちが繋がりをつくることができたのが温かい。
※※ネタバレ注意※※
キャラそれぞれに見せ場があり、起承転結の「転」が何回もくる感じで感情がジェットコースターのよう。
はみ出し者のいい歳こいた大人が「夜のピクニック」著:恩田陸 をオマージュしてるかのような場面もよかった。
(これは私の勝手なイメージ)
話したところで問題の根本的解決には至らない。
それでも生きてゆかねばならない。
生きづらい。
それでも近くで人を感じられるのは温かい。
過激なタイトルだったけれど、ラストを読めば納得できる。
お兄ちゃんにも変化が!?
何年かしたら、その後が読んでみたい。
ーー
私にはお初の作家 南綾子さん。
キャラ設定がなかなか濃ゆかったが、そのぶん振れ幅がおおきく後半の変化を楽しめた。
生きにくくてキャラがもがく心情をうまく表現していてつらい、、(それくらい上手い!)
でも力を抜くところは笑いを入れて小ネタもいっぱい。(ただし読み手の年代でピンとくるか?)
軽やかな文章で、町田そのこさんを好む方にはいいかも。
また楽しみな作家さん登場。
だから読書は止められない!
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読んでいる間はずっと主人公たちと一緒に「生きづらい会」に参加している気分だった。そして、私が参加できたら何を話そうかと考えていた。話すこと、聞くことで救われることを学べた一冊。
最後はほっこり
お話が動き出すまでの主人公の空回りぶりが自分を見ているようで辛かったけれど、少しずつ状況が変わっていき最後はみんなに希望がみえて温かい気持ちになりました。
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誰かに自分のマイナスな気持ち気持ちを否定せずに受け入れて聞いてくれるのは幾分か救われると思う
ただ、それぞれの生きづらさのエピソードを読んでいくうちに自分も同じことがあったと思って読むのが苦しく場面があった。
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ずっと気になっていた本。
登場人物の過去話、共感することが多くて...自分のことのように読んだ。
人知れず傷ついた過去を、否定せずに聞いてくれる人なんて周りにいなかったから「生きづらさを克服しようの会」が羨ましい。
克服はせずとも、ダメな自分も受け入れてくれる存在が側にいるだけでも、世界が変わって見えるのではないだろうか。
私もそんな"仲間"に出会いたい。
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話す、聴く、というシンプルなことができなくて生きづらい人ばかりだと思う。たった数文字の言葉を言うことがタブーとされるような世の中で、それは、考えや気持ちや存在を否定するような世の中に感じる。大切なのは、どんなことを思ったり、考えたり、話したりしたとしても、側で聴くこと。誰かが、聴いてくれる、みてくれている、それだけで人は生きていける。そんなことを考える作品でした。
Posted by ブクログ
個人的には苦手な描写もあり、タイトルから想像できるよう決して爽やかな物語ではないのだけれど、読み終わった時には温かい気持ちになり、登場人物に励まされるお話でした。
こんな風に何も考えずに自分の胸の内や考えを曝け出せる相手がいる人は少ないのではないだろうか。生きづら会で色々なテーマで話をする中で、最終的には4人とも、自分の弱さやコンプレックスと向き合っていた。
人と比較したり、環境に不満をもつのではなく、
自分と向き合い、弱さを乗り越える努力を積み重ねた時、本当に人は変わることができて、自分を好きになれるのかなと思った。
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生きづらいと感じていた時代もあるけど、
年を重ねて、経験を重ねていくにつれて受け入れられること、未だトラウマに思うことと色々あるが、
一見人生がうまく行っているように見える人でも
人それぞれ何かを抱えて生きていると思う。
個々で事情は違うだろうが、
それは痛みっていう表現をするとしたら
その痛みがわかる人と一緒にいたいし、
今一緒にいてくれる人は
その生きづらさ感じる時も不安要素を前向きに転換してくれる。
これまでの人生は何かあれば、お前が悪いと罵倒を受けては悲しんでは涙してを繰り返してきて、
今でもすぐ謝ってしまったり、自分の力が及ばないとか、自分が悪いなど思ってしまったりする。
一緒に居て、負の涙は流させないし、
私を肯定してくれる、自然に笑顔のままていさせてくれるそんな素敵な人と一緒に居られることを幸せに思うし、ずっと大切にしていきたい。
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人間には心のモヤモヤを安心して吐き出せる場所、存在が必要。決して否定せず、ただ受け止めてくれる存在。たったこれだけのことだけど、なかなか難しいよね。
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生きづらさをきっとみんな抱えてる。
でもそれを誰かに話すことはなかなか難しくて
心の中に溜め込んで、つらくなる。
奈月が「生きづらさを克服しようの会」を
作り、そこに集まった4人。
関係性もバラバラな4人だけど、
それぞれ異なる生きづらさを抱えてる。
近い相手だからこそ、
話したくても話せないということがある。
何も知らない相手だからこそ、
話せるということもある。
自分の想いを語る。
それをただ黙って聞く。
否定も肯定もせずに。
解決策を考えるわけでもなく。
でもそれが、きっといい。
自分の想いを話すことで、
自分はこういうことでつらかったんだ
こんな風に感じてたんだ、と
改めて気づけることもあると思った。
自分のことを話すのはとても勇気がいるし、
生きづらさを克服するのは簡単なことではない。
そして、その解決もどうしたらいいのか、結局のところわからない。
でも、ただ話し、聞いてもらうだけでも
心が救われる、一歩踏み出す勇気に繋がるかもしれないと
感じる一冊だった。
Posted by ブクログ
人に話せない話したくない、でも自分の人生に大きな転機を与えた出来事って誰にでもあるよねって思った。少なくとも私はある。
自分の心の中でも蓋をして考えないようにしてた、ってセリフ、自分の中にもあるなぁ…私も逃げてるなぁ…って刺さった。
病んでいるとかじゃないし、本当に死ぬ気はないけれど、死にたいって思うこともたまーにある。そんな時は人に話したらいいのかもな。
Posted by ブクログ
ふと、死にたいと思うときがある。消えてしまいたい。そんなこと言ったらやべぇ奴と思われるからだれにも言わないけど、喉仏の下あたりでわー!って叫んでる。自分の心臓をもぎり取ってこの手でめったざしにしたい衝動に駆られる。(出来るわけないのだけど)
かわいそうな人と見られたくない。ハッピー星人として生きていきたい。
どろっとしたものが頭を擡げてこないように、気づかないように、全身全霊で今を楽しんでる。
それでも、ああ、つらいな。と思ったとき
この本の中の「私」が叫んでくれるから少しだけ心が持ち上がる。
この本の作者にお礼を言いたい。ありがとう。
Posted by ブクログ
タイトルを目にした瞬間手に取った本
身近にいるクセの強いひとを思い出してこんな人いるなあと思ったり、自分に心当たりがあって刺さったり
なにも解決してなくない?とちょっと思ったけど、誰かに話すだけで少し楽になることもあるよね〜
みじかめなのですぐ読み終わる
読後感が優しい本
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新聞の書評欄で紹介されていたので、なんとなく買ってみました…うーん、まあ…イイ話というわけじゃないですけれどもまあ、こういう悩みを抱えた人が多々いるから、こうした小説が書かれるのかなぁ…? とか思いましたよね…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
交際経験のない29歳男性のお話が個人的には…僕も男子なので…刺さりましたかね…なんか勝手に女性の好意? を錯覚して暴走しちゃうところとか…同じく交際経験のない、世の中の男性には共感できるところがあるんじゃないでしょうか…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
にしても女の人の描く小説というのは何とも痛々しい…というか、現実的な重みを含むような気がします…男性作家はアレですね、悲惨なことを書こうとどこか夢物語…お花畑なところが頭のどっかにあるんじゃないでしょうか…
みたいなことを思ったりしました…
さようなら…。
ヽ(・ω・)/ズコー
Posted by ブクログ
自分自身生きづらさを感じることがあるし、本気で死のうと思っていなくても死にたいと感じることがある。正直思った通りの内容ではなかったけれど、生きづら会の存在が広く認知されれば、それを乗り越えていく力も、死にたいと言いたいほどの気持ちに寄り添ってもらえて心安らげる場所も得られる人が増えるのかな。そう簡単に克服できないけど。それはとても心強い存在になると思う。
Posted by ブクログ
奈月と雄太の悩みに関してはあるあるというか、そういう悩みの人が世の中沢山いるんだろうなと思った。薫と茜に関しては所謂人生の成功者なのに死にたいほど追い詰められている。やっぱり幸せって社会的地位や職業カースト、貧乏裕福なんて関係ないんだろうな…。今の現代にもこういう悩みを抱えてる人でありふれていると思う。表面では幸せそうに見えてもそうじゃない人もいるんだろうなって改めて感じさせられた。人の幸せって未知数で人それぞれ感じ方も捉え方も違う。でも現実でこういう生きづら会のような同じ悩みを持つ仲間がいるときっと救われる人が増えると思う。
Posted by ブクログ
人との距離や、関わり方がうまくいかない主人公が、思い切った行動に出ることで、ちょっとずつちょっとずつ、生きづらさを克服していく兆しがみえる。
それぞれが語る生きづらさは、それはちょっと、、、と感じる部分もあるけれど、果たして、自分はどうだろうかと考えてしまう。
友達に、自分の深いところまで、話を聞いてもらったことがあるだろうか、否定されない安全な場所で、本心を投げ出したりできるだろうか。吐き出せる場所なんてなかったなと思った時、私も生きづら会に入りたくなりました。また、時間を置いて読んでみたいです。
Posted by ブクログ
カタルシス的な展開や救いは特になかった。生きづらく、死にたいと思っても、淡々と生きていく。ただ、その思いを同じような誰かと共有することで、少しだけその重荷が軽くなるのかな、と想像しました。問題はそんな同士をどう見つけるか、で、勇気も対人行動力も少ない自分には高いハードルだな、とも感じました。なんとかハードルを小さくする方法を考えてみます。
Posted by ブクログ
読んで少し時間が開いているのですが、この本の内容をよく思い出します。
それは、主人公が発起人のいきづら会のルール
(いきづら会は、生きづらさを抱えている人達の集まり。間違えてたらすみません。)
相手の話を否定しない、話している時に遮らない。
というもの。一見ありがちというか、まぁ常識なんだけどついついやってしまいがち。
人が、共に過ごす人間に望むものは、自分に影響を与えてくれる人なのか?導いてくれる人なのか?そういう相手も必要かもしれないが、この本を読むに、寄り添ってくれる人、つまりベースとなる、話を聞いてくれる人っていうのが最重要に必要なのかなぁと思う。とても勉強になりました。
Posted by ブクログ
人生に躓いた時、誰かに相談できますか?
心が疲れた時に、頼れる人はいますか?
私には残念ながらいません。
会話をすることで見えてくる悩み、そして心が軽くなる感覚。
「普通」に生きるってとっても難しい。
生きづらさを抱えても、少しずつ誰かに理解されたり、助けられたりするのを見ると、少し希望を感じました。
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて購入。
生きづらさはそうそう簡単に払拭できるわけではないけれど、それをどうにかこうにか、なんとか乗り切っていける方法も、きっとある。
それが、誰かに話すこと。
それと同時に、誰かが話すことを聞ける自分になれること。
Posted by ブクログ
重いタイトルに反して面白く読めた。イタイ人達といったら身も蓋もないが世の中器用に渡っていける人ばかりではない。 私だってこんなタイトルの本を手にしている。何も言わずにただ話しを聞いてくれる人がいるということ 自分を否定しないでいてくれる人がいるということは人間が生きていくうえで大事なことなんだと改めて思う。