【感想・ネタバレ】死亡遊戯で飯を食う。3【電子特典付き】のレビュー

MF文庫Jライトノベル新人賞《優秀賞》受賞作!
前人未踏の連勝記録を目指す少女の生き様を描いたデスゲームもの。

裏社会でたびたび行われる平均生還率7割のデスゲーム。
なんとなく、漠然とそれに参加し、その賞金で生計を立てていた社会能力ゼロの少女・幽鬼(ユウキ)。
少女はとあるゲームに参加した際、志半ばで倒れた師匠の意思を継ぎ、未だ誰一人として到達したことのない99連勝を目指すこととなる──。

本作は幽鬼のドライで俯瞰した視点から淡々と描かれる、既存のデスゲームものとは一線を画すものとなっている。

過激なスプラッタ表現はほぼナシ、絶望や恐怖による感情の揺さぶり、パニック要素もほぼナシ。
そのような場面は読み手の想像に委ねる形でライトにしつつ、冗長にならない文章に仕上げられている。

また、プレイヤーは全て美少女であり、毎度異なるコプスレをしてゲームに参加となる点はいかにもラノベ的。
しかし、キャッキャウフフな要素には乏しく、大半の少女はあっけなく退場していく点は非ラノベ的。

人の死すらもあっさりと扱い、もはや無機質ともいえる程淡々としたその内容は、独特の緊張感を醸し出し、気になる先の展開にページを捲る手が止まらなくなる力を持っている。

デスゲームものラノベとして非常に挑戦的な本作。試してみてはいかがだろうか。

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Posted by ブクログ

死と隣合わせの臨場感が凄い!
今回のゲームの舞台は孤島。ルールが不明な中、一人ずつ死亡するプレーヤー。徐々に明らかになる人間関係と芽生える不信感。如何に犯人の魔の手から逃れるか。
今までの壁を乗り越えたからこそ描ける物語であり、とても素晴らしかった。
①読者に予め材料が提供されている
②推理の道筋が本作ならではと言える
③基本一人称視点で進む為、次の犯人の行動に対する強いドキドキ感がある
の3つの特徴があり、読者に対する独特な本格ミステリーとして完成しつつ、登場人物にとっては死亡遊戯であるという、2つの面白さを併せ持つと感じました。

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2023年04月30日

Posted by ブクログ

面白かった。どんどんベテランが増えてきて
色々特殊技能のあるプレーヤーも出てきて面白い。
40回目のワンファインデー
遊園地で処刑人から逃げる、
なんともあっさり数ページで終わるやつ
そして、義体職人の話
そして、44回目のクラウディビーチ
これも面白かった。
早い時期に誰が犯人かわかるが
それでも面白い。
クラウディビーチが終わった後に
師匠との再会もある。

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2024年03月11日

Posted by ブクログ

今回の舞台は無人島です。
全員が水着衣装の中で巻き起こるデスゲーム。
今回は前2巻分とは打って変わって、1冊のほとんどを1回分のゲームとして語られます。
読んでいて、「人狼みたいだ」と初めに思いました。
絶海の孤島。毎夜1人ずつ殺されていく。脱出も不可能。
さながらクローズドサークルミステリみたいで面白かったです。
誰が殺したのかという推理の時間が昼時にあり、本当に人狼のようです。
推理しながら読むことも出来るので、2つの意味で楽しめました。

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2023年07月13日

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