【感想・ネタバレ】怪談のレビュー

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Posted by ブクログ

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の「怪談」を新しいアプローチから訳出した本で、新鮮な読後感を得た。新しいアプローチとは、異国人であるハーンが日本の怪談に接し、それを欧米の人々に語ろうとした感動と驚きを伝えようとしている点だ。要するに、外国人は日本の怪談をどう読んだか、ということが分かる。そのため、人名や地名はカタカナ表記(芳一はホーイチ、壇ノ浦はダン・ノ・ウラなど)にして、英語表記の名詞はあえてそのままにしてある(縁側はベランダ、刀はロングソードなど)。その結果、読者は日本の物語なのに、どこか異国の話を、たとえばアラビアン・ナイトの一節を読んでいるような気にさせられる。何度も読んだ「怪談」とは、まったく別の本のように思えた。

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2024年01月29日

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