【感想・ネタバレ】腹を割ったら血が出るだけさのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

「そして、その自分の感情に死にたくなった。」
人によって接し方を変え、演じる度に出てくるこのフレーズはとても印象的だった。どういう反応をしたら相手が喜ぶか知ってて演じる。みんなそれぞれの役を演じながら生活してる。八方美人という言葉だけでは片付けられない。

「私が君を喜ばせたいのは好きだからじゃなくて、自分が愛されたいからなんだ。」

必死に取り繕って生きる、あなたや私の物語。

1
2023年09月17日

Posted by ブクログ

住野よるの作品は久しぶりに読んだが、とても読みやすいと改めて感じた。主人公とあいは対比のようになっていて、主人公の思春期感は少し気恥ずかしかった。ただ、誰かにとってどうでも良くても本人には死活問題なのだなと。

0
2024年05月04日

Posted by ブクログ

さすが住野よるさん!!いろいろな視点から物語が展開されていく。いつも、展開が気になる。しかも、心理描写がめちゃくちゃうまい。私の推し作家のひとりです!

0
2024年04月23日

Posted by ブクログ

「愛されたい」という感情に支配されて本当の姿や気持ちを覆いつくして生きている茜寧。常日頃から喜びも怒りも可能な限りそのままの姿を伝えることにしている逢。自分の中にあるアイドルとしての存在をストーリーとして届けようとする樹里亜。他人の粗を探す竜彬。それぞれの心や行動が錯綜する青春群像劇。確かに本当の自分を曝け出すことは今の世の中特に学校という閉鎖された空間の中では同調圧力などもありとても難しいことだと思う。素の本当の自分と演じている表面上の自分をどう折り合いをつけて生きていけばいいのか程度の差こそあれ誰もが悩みその息苦しさの中で生きていることを改めて考えさせられた。また、小説の中の登場人物が自分や自分の周りにいる誰かに似ているかもしれないこと、登場人物の誰かが読者の悩みを解決するきっかけになったり支えになったりすることもあるのかなと思った。

0
2023年06月30日

Posted by ブクログ

【愛されたい欲に囚われた自分をいつか曝け出せるように】

愛されたい茜寧、ありのままを誇る逢、己の物語を紡ぐ樹里亜、他者の失敗を探す竜彬。一つの小説を巡り、各々の感情が発露する物語。

愛される為に本心を偽って行動する茜寧の想いを代弁してくれるような小説を書いたなのか。
その物語になぞらえた行動を選択した末、物語の鍵となる逢に出会う。
そして、アイドルで活動する樹里亜、他人の粗を探す竜彬のそれぞれの人生が錯綜する。
誰しもが表裏を使い分け、息苦しさの中で生きてる。

いつか、本当の己を曝け出せる時がきっと彼らにも来る筈だ。

0
2023年06月06日

Posted by ブクログ

夜中に目が覚めて朝まで読んでしまった
逢と茜寧と一緒に夜明けを迎えたみたいな感覚
この感覚はなんだろう
逢の茜寧に対する行動も、茜寧の逢に対する行動も恋じゃないの?とさえ思えてしまう

会話とかテンポ、キャラ設定がアニメっぽいなぁ、中高生向きだなぁと思いながら読んでいて、自分まで、高校生になったような感覚になるのは、さすが。
というか、いい年して、私が大人でないってことか 笑
そして、逢さん、お友達になってください! 笑

茜寧の言葉遣いが、前の職場にいた20代半ばの女子にイメージがかぶって、ちょっと不快でした。

0
2023年03月26日

Posted by ブクログ

等身大なのに壮大だった。この世界は色々な考えを持ったヒトがいて、そんなヒト達によってまわされてる。自分を取り繕って死にたくなるのは私のルーティーンなので、私にも『あい』みたいな人が現れるといいな…いや、出会えたらいいなと思いました。

0
2024年03月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

347ページ

「バヤシーがこちら側に来てくださったこと大変光栄に思っております!」
「あら、とても不本意でございますけれども!」

からの熱量が半端ない。

小説と物語が錯綜する不思議な世界。
自分も現実世界と自分の内面を考えてみたり。

0
2023年12月10日

Posted by ブクログ

関わる人全てに愛されガールな態度を取っているが、そんな自分が大嫌いな糸林茜寧。ある日彼女は崇拝する小説から抜け出たような人物、逢と出会う。己の心のままに生きている逢と小説と同じ様に行動していけば、やがて自分も小説の主人公の様に救われると考える茜寧だったが…。最終的に本当の自分をさらけ出すまでの過程は丁寧で良いが、本当の自分はこんなんじゃない、と皮を被って苦しい思いをしている人はお前だけじゃないぞ、と斜めに見てしまった。年を取って擦れるって嫌ね。逢の押しアイドルの樹里亜が自分の立ち位置を理解した上で苦しむ姿も描かれるから余計に。樹里亜の苦悩の方が染みたよ。茜寧と同じ高校生位ならがっつり突き刺さるのかも。

0
2023年12月02日

Posted by ブクログ

小説に出てくる登場人物を自分に重ね、人の奥底にある感情を描いた小説。
一人一人心の中では色々なことを考え、色々なタイプの人間がいる。いい所もあれば、悪いところもある。そこを改善していくのは難しいけど、

0
2023年11月22日

Posted by ブクログ

登場人物それぞれの視点で描いてあるところとか、現実か夢かよくわからなくなる感じが住野よるらしい作品だった。

0
2023年10月01日

Posted by ブクログ

私は本編に親友を重ねながら読んでいた節がある、そんなことないのに
実際のところ、私から見たら彼女はそこまで全てが計算ではないように見える これも逢と同じ思い違いかもしれないが、、もっと頭が働いてない場面があるように見える、私が信頼されてるからなのかもしれないという誇大な自尊心ゆえかな〜ごめんね、私はあなたの半分も理解できていないし、理解する気になるなんて本当に傲慢だ。きっと私が美優のようにあなたに友情を押し付けるような場面で、本心を隠した表情をさせたかもしれない

私が愛されたい人間なのか、正直な自分で行きたい人間なのかはよくわからない、狭間にいる気がする。どっちつかず
読んでいて、そういう人間に与えられる解はないのかな、と少し寂しくもなった(多分自分が見つけられてないだけです、ごめんなさい)
社会に抑圧されていると感じる時の苦しさはとても身に覚えがあった。どうやって思われているのか、今の行動が、今出した音がどれだけ気づかれただろうか、それに対してどう思っただろうかと気にするけれど、私はそれを思い通りに操ることができなかった。だから逃げられない目から逃げたくて、社会的な立場を忘れて、人間性をどのように判断されるのかということに対する危機感だけを鈍くして、よく家に籠るんだろうなと思った。青二才でごめんね でも私はこの感情を80歳になっても忘れない人間でありたいよ

最後の小楠さんの章はとても印象に残った。なんて聡明で優しい人なんだろうと思った。そしてここによるさんの想いも詰まってるように感じた。今の社会とどう付き合っていくか、どういう形を一番に願うか、そういうものを軽くあしらわない大人に出会う度に救われた気持ちになる。何度も読んで大切にしたい。

0
2023年09月25日

Posted by ブクログ

愛されたいに縛られてる。
完璧な人なんていないし、誰からも嫌われたくない、みんなから好かれたいって気持ちも分かる。
死にたくなる。ちょっとだけ分かる。

0
2023年09月07日

Posted by ブクログ

読み始めて最初から引き込まれた。
主人公の憧れの人が変わった人物の設定かと思ったら後半で現実的な人になってきて驚いた。
主人公は現実にこれをできる人がいるだろうかという感じだけど、現代の若者に通じるところがあると思う。
最初から複数者の目線で描かれていたのが後半で混じり合っていくのが面白かった。

0
2023年09月04日

Posted by ブクログ

たくさんの本があるけど、その中で大切な一冊に出逢うことは難しい。でも同じ本でも、きっと誰かにとってはかけがいないものになっているのだろう。みんながみんな、生きづらさを感じているとまでは言えないものの、悩みのない人なんていない。だけどそう思えることと、そう思えないことが混在していて、若い人には特にそのように見えるのかもしれない。誰かが何とかしてくれることを願ってしまうけれど、自分でも切り開けるように、違うな、何とかできるのは自分だけなんだって気がつけるように、なれるといいな。

0
2023年09月02日

Posted by ブクログ

この物語を理解出来る人は何人いるのだろうと考えながら読んでいた。表と裏の自分があってそれが自分の中で気に食わずもがき苦しみながら生きる辛さ。
こんな事を言いながら当方が理解してると言われるとそうではないので想像にはなってしまう。が、近くにそんな生き方をしてる人も知っているから少し身近に感じた。
説は人を救わないというメッセージについては考えさせられる1言。物理的にはそうかもしれないけど新しい考え方に気付いたり、安らぎを与えてくれる小作家は素晴らしい職業だと思う。

0
2023年08月19日

Posted by ブクログ

「綺麗な自分」を作ろうとして、しんどくなって、バレたくはないけど理解してほしくて、他人に委ねちゃう気持ち、自分勝手で自己中心的に考えてしまうところ、自分の醜いところを突かれた気がした

0
2023年08月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分の信じている世界が全てとは限らない
自分のことは自分しかわからないけど
外から見える自分は周りの人にしかわからない
気づかないうちに自分の常識で人を傷つけているかもしれない

茜寧のように自分を投影する気持ちはわかるな〜と思いつつ、さいごの作者の気持ちもめちゃめちゃ分かったし
色々な人生を生きてきた人たちの見方みたいなのがすごく面白かった。
嫌いは好きってこういうことだなとも思ったし
なんか見応えのある本だった
やっぱり住野よるさんの本が好き

0
2023年07月10日

Posted by ブクログ

わかるー!と軽く言えない感じ、スッキリ理解できずモヤモヤが残る感じが住野さんぽいなと思った。
人間少なからずは外面つくって生きてるもんだと思うけど、茜寧の反射的な行動はすごいね、描写だけ読むと病的に感じる。
作家がいう「誰もが主人公じゃない」は、なんだかリアルで少し淋しくもあるけど、私は好きだな。

0
2023年06月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

懐かしい感情と大人になった今も感じる感情とあり、物語の中にスムーズに入れた。
自分が若返った気分になり楽しく読めました。

ただ、大人になったからなのか客観的に見る部分もあり若い時にこの本に出会って主人公と自分を重ねて読みたかった‼︎

0
2023年05月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一気読みしました。


若干ネタバレです、
主人公と自分とが重なる部分が多くて、読んでる方も「あい」に救われる感じがします。
「あい」に憧れ、それと対照的な自分を責めてばかりいた主人公が、最後は自分をなんとなくでも受け入れられたのが、とても良かったです。

0
2023年04月01日

Posted by ブクログ

【ネタバレ無】【感想】
表の自分と真の自分。ギャップの多寡でうまれる自己肯定感や葛藤をもつキャラクターたち。彼らが交わり紡がれるストーリー…これはカタルシスの予感…

丁寧な心理描写、視点を変えて映る彼らの一面。
学生さんも社会人も共感できる部分があるはず!

現実も、誰しもそれぞれの物語で「自分」を演じているんだよなと改めて認識。

0
2023年03月15日

Posted by ブクログ

タイトルはとても怖いですが、自分自身を受け入れる大切さを教えてくれる本

理想の自分を演じることで、実際の自分を隠している青春を少し思い出せます。
住野よるさんの世界観は少し独特な気がしていますが・・・

自分の好きな小説の登場人物と似ている人がいると思うと自分自身はどうするかなって少し考えてしまいましたw

0
2023年09月16日

Posted by ブクログ

『死にたい』と思ったことはない。楽しそうな人生だね,と言われる。それは絶対に本意ではないけれど、そうあれかしとは思い続ける。何も特別なことなどなく、しかし小説よりも奇している現実を、ただ生きていく。
小説が、人に対して何もできないのであるとして、それでも何かできるのであれば、人は小説に対して何もできることはないのだ。

0
2023年09月15日

Posted by ブクログ

本屋に行ったら、積まれていて、きれいな絵に合わない、タイトルが気になってしまいました

みんなに愛される行動をしながら、そこから救われたい

わかる気もするけど…ここまで極端は凄い
共感する気持ちもある一方で、読んでて嫌気が差してくる
それでも、最後どう終わるんだろうは気になる

0
2023年08月09日

Posted by ブクログ

2023/08/08
愛されたいって気持ちは思春期の女の子にありがちなのかも、わたしも学生の頃あったかもなぁ。結局表も裏も自分で、中身も特別なものが入ってるんじゃない、って意味でのタイトルなんだな、、大切なものは外側に出さずに内側で大事に育てて行けばよくてその他には外側で対応していって、心を保つしかないよねぇ、、、
最後もう少し物語が動き出した感のときのワクワク感をスッキリ終わらせたかったのに微妙にモヤで終わってしまったので星3かなぁ。

0
2023年08月08日

Posted by ブクログ

変わりたい自分に変わりきれず無理をする自分、裏表なく素直で優しい人への憧れ。素直すぎるが故に自分はさらに傷ついて、優しい人はそんな現実も理解できない。
結局のところ自分は自分でしかない。タイトルもそんな意味をこめているのかなと感じました。
ある程度は自分を受け入れつつ折り合いをつけてそれを特性にしていくしかないんですからね。

0
2023年08月05日

Posted by ブクログ

たくさんの視点から読めて良かった。少女のマーチを読んでみたいと思った。1番最初の書き出しからびっくりした。

0
2023年03月29日

Posted by ブクログ

正直そこまで刺さらなかった。私の物語ではなかったのかもしれない。多感な10代の子が1人でも多く救われれば良いと思う。

0
2023年02月26日

Posted by ブクログ

「少女のマーチ」、、焦燥感、絶望感、無力感、疎外感にまみれた青春期の自意識過剰からの逃げ場を探す茜寧の妄想が生んだ架空の御伽話にも思えたけれど、ならば20代社会人の2人がもっと魅力的でないとこの話し、説得力が欠けるのでは。自分らしく生きる、のが無神経に人を傷つける鈍感な女装の王子様と、仕事に覚悟が足らずに周囲に迷惑かけるアイドル。これ、作者の意図せずな反面教師なのか。
むしろ、青くて未熟で愚かだけれど、自分たちの過不足を悟って足掻く高校生2人の物語の方が読み応えある。迷いながら微調整しつつ進んで行く未来を予感させて好感を持った。

0
2023年02月09日

「小説」ランキング