【感想・ネタバレ】科学と人生のレビュー

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Posted by ブクログ

名医の話が特に面白かったです
人工雪の科学者としてしか知りませんでしたがシャレの利いた話で良かったです

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2022年03月21日

Posted by ブクログ

 角川ソフィア文庫では、『雪と人生』に続く、中谷宇吉郎2冊目の著作。
 標題作の「科学と人生」。敗戦後、科学による国家の再建ということが良く言われたが、それが皮相的なものとならないよう、大事なことは科学的なものの見方、考え方であるとして、具体的な例に拠りながらその大切さを説いていく。

 そのほか、戦前、天皇の行幸時に、人口雪の結晶を天覧に供したことや、戦後御進講をしたことなどの思い出「雪今昔物語」、師である寺田寅彦への敬愛の念がまざまざと感じられる「寺田研究室の思い出」、幸田露伴が科学に大変な興味関心を持っていたことを記した「露伴先生と科学」など、エピソードとしても興味深い。

 終戦の年、厳しい北海道羊蹄山麓の疎開先で冬を過ごした時に、子供たちのためにお話をするために利用したコナン・ドイルの『失われた世界』。特に人気のあったイグアナドン、そのイグアナドンの唄を作って歌っていた下の男の子が、病気で急に亡くなってしまったことを、作者はサラッと書いている。戦争前後の厳しい時代、同じような死を経験した者は少なくなかったであろうが、子どもたちが楽しんでいたこととの落差に、衝撃を受けた一文であった。

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2022年03月14日

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