【感想・ネタバレ】闇祓【電子特典付き】のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

著者初のホラー小説という触れ込みですが、単なる
ホラーの中にも現代社会への警告が含まれている気
がする内容でした。

たった一人の他人との距離感がおかしい人が、集団
に存在するだけで、その集団がその人に扇動されて
しまいます。

この本では、その扇動の結果が殺人などの被害へと
発展してしまいます。それは怖い。

しかし一般社会でも起こりうることと思います。

変な距離感ではなく、逆に抜群の説得力を持ち、他
人のフトコロに入り込むことが得意な人間による扇
動は、殺人どころか国を滅ぼすことにもなりかねな
いです。

まさーにホラーですね。

社会派ホラーといったところの一冊です。

0
2024年05月12日

Posted by ブクログ

面白かったです!
読み始めたら止まりません!

ー辻村深月さん 初のホラーミステリーー
1章から恐怖は始まります。
章によって物語の舞台は異なり、学校や会社、ママ友との間など物語自体が私たちが日々暮らしている日常に近いです。

「闇ハラ」という言葉を初めて知った私ですが、ほんとうにどこにでもありそうな事でフィクションとはいえ現実のように感じました。
読み始めたら一気に入り込めます。
ゾクゾクしたい方はぜひおすすめです!

0
2024年04月17日

Posted by ブクログ

いやーーーーおもしろかった。
ストーリーとしてもSFみがあってよかったけど、それぞれの章に描かれる人間の闇の解像度の高さが生々しすぎて呼吸が浅くなったくらい。
闇にされてるんじゃなくて、もともとある闇を引き出されてるんだなーと思いました。素晴らしかったーーー

0
2024年04月09日

Posted by ブクログ

学校、近所付き合い、職場
身近な場所で実際に起こり得そうな内容過ぎて、怖い
小説だからと割り切れない感じにゾクゾクした作品。
面白かった。

0
2024年04月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

怖い 自分も作中の登場人物のように闇に引き摺り込まれるところだった。

短編集かと思いきや短編"連載”集

第1章宇宙人みたいな(物理的ではなく)人物が出てきてSF要素が強かったから途中読むの断念しそうになった(汗)
第2章〜 タワマンやパワハラをテーマとして書かれてリアル 第3章の「同僚」はこれから自分が実際に遭遇しそうな内容で身震いした。 役職を与えられた途端、自分の立場と権力の猛威を振るい人が変わったように傲慢になっていく。そんな彼らの中にも心の弱い部分があり、その弱さを埋めてくれる目下の頼るが実は罠であってー。弱みにつけこむカルト宗教や占い師のような...。

最終章で一連の事件が終結したが、根本原は何も解決していない。続編がありそうな雰囲気(なさそう)(あってほしいという願望)

0
2024年03月22日

Posted by ブクログ

全編を通して決定的な間違ったことはしてないのに不快感、違和感を覚えるちいさなぞわぞわをずっと抱えて読んだ。
最初の章で祓う描写があってこの先そういう形で進むのかと思ったらそうではなくてこの人たちはどうなってしまうんだとがんがん読み進めてしまった。
そして最後の最後、エピローグで書かれているのが身近に起こり得ることでさらにゾッとした

0
2024年02月09日

Posted by ブクログ

辻村さんの初ホラー小説って聞いてホラー好きとしては読むしかないなって思って読んでみたけどおどろおどろしいホラーというよりはファンタジーチックなホラーに人怖とかが混ざってるっていう今までに読んだことのないような新しい感じですごく面白かった。
全部で5章に分かれてて1章から4章までは全く違う話なのに読み進めていく内に段々といろいろな所が繋がっていく感じがパズルをどんどん完成させていくみたいで読んでいて飽きないしすごく中毒性があった。
自分の周りにも全然潜んでそうな人怖な闇が妙にリアルで読んでて先が気になりすぎてページをめくる手が本当に止まらなかった。
個人的に白石くんの無愛想で無口で全く掴めない不思議くんだけど実は強くていい奴みたいなあの感じめちゃくちゃ好き笑
辻村さんの次のホラー作品早く読みたい!!

0
2024年02月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ゾクゾクする怖さ。間違いなくおもしろい。確かに秀逸な「ヒトコワ(怖いのは生身の人間)系小説」ではあるのだけど、オチはあってもなくてもいい。むしろ、あのオチでないほうがリアルで余計に怖かったかも?

0
2024年05月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

想像していたよりも、かなり怖い本でした。
特に「隣人」。
本当にありそうな人間関係に寒気がしました。

それぞれ短編ですが、最後には話が繋がっていることに気がつきます。
あー、怖かった。

0
2024年05月09日

Posted by ブクログ

そうか、ときどき出会う「何のマウントなん、それは。」とか「どういう思考でそうなるん。」というお方は、取りつかれちゃってるからなのか。なるほど。

0
2024年05月06日

Posted by ブクログ

妖怪退治もの…といった印象。
読んでいると目が離せなくなって続きを読みたくなった。といって後に残らない話ではない。悪意が綿密に描かれているように感じた。この悪意の気持ち悪さ、誰の中にもあると思う。「闇」と書かれているけれど、「業」みたいなものかな…

読後は退治された爽快感があった。気持ち悪いまま終わらなくてホッとしたけど…こうした終わり方の作品はよくあるし、たしかにいったん安心はしたけど…なんにも終わってないんだよね。

主人公が退治して守ってくれて…という展開にたしかに安心感はあるけど、こうした無くならないもの・闇と対峙しなきゃならないのは普通の人々なんだろうな。

0
2024年05月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

怪しい転校生と、守ってくれる憧れの先輩。
まぁ立場が逆転するのが王道よね、と思ったら案の定。
そこから2人の冒険(?)が始まると思いきや、全く別の話に。
短編集だっけ?と思いながら読み進めると既視感が…

最終章に向けて、全てが繋がっていく気持ち良さといったら流石です。
シリーズたくさん作れそうなので、続編に期待!

0
2024年05月01日

Posted by ブクログ

自分の闇も見えた気がした。客観的に見ると、似たような出来事あったなあと、怖くなった。いつでも、紙一重なのかもしれないなあと、登場人物一人一人と、感情移入してしまう。人物が繋がっていく感じ、いつもながら、辻村作品すごいなあと感心した。

0
2024年04月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

辻村作品には珍しい ホラー作品
5本の短編が最後に回収される

そこはかとない怖さを感じる作品

0
2024年03月28日

Posted by ブクログ

人にはきっとどこかに闇がある。闇は「人」がもっている。知らずに自分以外の闇と触れているかもしれないし、自分が闇になっているかもしれない。一瞬かもしれないし、続くかもしれない。それでも人は生きている。時々誰かに救われながら。

0
2024年03月15日

Posted by ブクログ

怖い怖い怖い・・・
怖いよ〜!!!!
ゾクゾクとゾワゾワが止まらず一気読み

辻村深月さんはこんなホラー小説も描かれるんですね。恐れ入りました。

第一章 転校生
第二章 隣人
第三章 同僚
第四章 班長
最終章 家族
エピローグ

闇ハラスメントについて描かれている作品かと思いきや、そこは流石の辻村深月さん。期待どおりにすごく緻密で読み手を惹き込む工夫が凝らされた構成だった。
特に、後半に多用される擬音と改行と会話文による臨場感と緊迫感はスピード感もあり、恐怖と興奮の連続だった。

「最終章 家族」で全てが明らかになるので読後感も割と爽快!と思いきや、
エピローグの次頁
※この物語はフィクションです。・・・の後に
キャー!最後まで鳥肌がおさまりません。
竹の葉、私も身につけようかしら。笑

ネタバレは避けるとして戦慄のシーンを幾つか
家の裏手の竹藪に人影
教室の自分の机に書かれた文字
携帯に表示された通話時間
ママさん同士の鳴り止まないLINE
インターフォン画面の「ばあ!」

装画・装丁のおぞましさが、読み手の恐怖心を更に掻き立てる。
表紙の青年と常に目が合うよ〜!
ヒョエ〜ッ!怖い〜!
読み終われば、確かにタイトル『闇ハラ』じゃなくて『闇祓』だもんなぁと妙に納得。
スリルを味わえるホラー傑作でした。

以下の語彙説明が作中にあります。
ネタバレに繋がるので未読の方は本編でお楽しみください♪

闇ハラ
闇ハラスメント
闇ハラ家族
闇祓

0
2024年03月08日

Posted by ブクログ

フィクションとわかっていても、ライフステージが違っても実際ありそうな現実問題で、読んでいてリアルに感じゾッとしました。
FM802で紹介されていて、本書に興味を持ち一気に読みました。

0
2024年03月07日

Posted by ブクログ

辻村さんは、表現し難い人間の感情の表現がものすごく上手な作家さんだと思うのだけど、この作品もまさに意識して考えればそうなのだが、なんとなく不快、気に触る、目をそらしたくなるような感情がよく見えて、やっぱり辻村さんだよな、と思った。前半は読むのがしんどくてなかなか読み進まなかったが、中盤越えると話が繋がっていくので一気に読んでしまった。

0
2024年03月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

誰が「奴ら」で、どのような「闇ハラ」をしてくるのか考えながら読むのが楽しかった。最後、明るい未来を書かず、「闇ハラ」を現実に落とし込んでくるところに好感を持てた。
やわらかい文章で読みやすく、でもなぜか読みずらい、不思議な文章。幸せな時間でした。

0
2024年02月21日

Posted by ブクログ

人間の闇の部分がうまく書かれていて、思わずゾクっとした。
1章の先輩の言動に「こういう奴いるよ!!」とめちゃくちゃイライラしながら読みました(笑)
些細な事から入り込んで、何ともないような言葉でマインドコントロールする。
ほんとに小さな疑惑から、だんだんそれが大きくなって最終的には……
私たちの日常にもこういう人達が入り込んでいるんじゃないかって思ってしまうくらいリアルだった。
面白かったです!

0
2024年02月19日

Posted by ブクログ

2021年刊。イヤミスの女王的に評価される筆者らしい作品。書名は「やみはらい」では無く「ヤミハラ」。セクハラやパワハラと同列に、闇を押し付けるという意味で使われている。闇に精神・人格が乗っ取られていく様が延々描かれるので、共感力が強過ぎる人、既にPTSD的な面のある方には絶対にお勧め出来ない。3にすべきか?迷ったが、面白いとも思えたので。でも読み返すことは無いだろう。

0
2024年02月18日

Posted by ブクログ

実際に、こういう人いる!って感じるような身近に想像出来るような人達の話でどんどん読んでいくと、あれ?おかしいよ、ね?この考え方正常だよね?みたいな感じになっていって。
それを題材とした話だったからほんとに面白かった!ストーリーがほんとに好き!!!新世界よりとおんなじ世界を感じた。
最初、短編?かと思って話繋がってるわけじゃないんだって思ったけど、全部呼んだら
なになに?ここがあれでこの時はあ〜だからね?みたいな全部一気にハマって気持ちよかった!

0
2024年02月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

水が入ったコップの中に墨汁を一滴ずつ垂らすように、すぅーっとだけど確かに日常生活のなかに闇ハラが侵入してくる様子が上手く描写されています。
特に、マウンティングの回は人間模様や展開が面白く一気に読んでしまいました。
掴みどころのなさそうな白石君と白石君が気になり始めていると思われる澪の今後を読みたいので続編が出ると嬉しいなと思います。

0
2024年01月30日

Posted by ブクログ

いちばん好きなのはスロウハイツシリーズだけど、作者を知るきっかけになったのが『ナベちゃんのヨメ』という短編だったから、こういうダークな小説こそ辻村さんの真骨頂だなあと思う。人間の醜さというか、人はどこまで醜悪になれるのかを書かせたら、きっと右に出る人はいないんじゃないか。
闇ハラはどこにでもある。思いやりのフリをして相手を責めていたり、親切のつもりで馴れ馴れしくしていたり、嫉妬心からマウントをとってしまったり……。作中にも書かれているように、使っているのはあくまでも言葉と行動。闇というのは決してメタファーではなく、現実に存在する力だ。だって知ってるでしょ? そうやって人が死ぬのを。だからこそこの小説は怖い。

0
2023年10月05日

Posted by ブクログ

最終章で大まとめに入るのかと思ったら、現実離れし過ぎててついていけなかった〜。ホラー要素強すぎ笑
世にも奇妙な物語っぽい感じで、もし自分に置き換えたらって想像しながら読み進めてました。楽しかったですよ。最終章までは。最後さえしっかりしてくれてれば面白いって言えたのに〜。
色々なハラスメントの最たるもの。想像の上を行く闇深さ。相手の心情を空気を読みながら生きるって相当疲れるよね。人付き合いってめんどくさいなって思っちまいました笑

0
2024年05月04日

Posted by ブクログ

幽霊が出てくるホラー小説と思っていましたが、この世にいない幽霊より、この世にいる人間のほうが、よっぽど怖いと震えました。

いつでも助けてくれるイケメン高校生。
添加物のない自然食品は人間を良くするママ友。
パワハラを助けたくなる職場。
迷惑かける子がいたら正しくする小学生。
そんなバラバラな話しが段々とひとつの線でつながるので登場人物の名前が出てくる度にドキドキします。

少し気になるのは人が飛んだり突然消えたり、人が簡単に死んでしまうのだけなければ、より現実的でリアルに怖さが引き立てたのかと思いました。

多数決社会の政治や経済、法律、教育、職場、友人も含めて現代は知らない間に安心安全を意識して生きているのは当たり前になりました。
そんな世の中、ハラスメントは良くないと味方になって助けてくれる正しい人に近づくと、全く見えていなかった新しいハラスメントが現れてくる。
わたしもそうですが、間違いたくない、失敗したくない、悪い人に近づきたくないと思う。
だからみんなも、正解したい、成功したい、正しい仲間に近づきたい。
でもそんな弱い人間にゆっくりとハニートラップへ導く怖さは、現実でも起こるかもしれない。と、辻村深月さんは教えてくれた気がしました。
自分は大丈夫。近くにいる人は信頼しているし優しい人だから安心。と思っている方はぜひこの本をおすすめします。

0
2024年03月31日

Posted by ブクログ

後半はバトル展開を期待したが、結構あっさり。
夜に団地の話を読んでしまって怖くなった。ママさんの付き合いって恐ろしいな。実際マウント合戦行われてそう。

会社の話は辛かったな...
本書はフィクションだけど、闇ハラって現実でも結構あると思う。実態に体験したので読んでて思いだした。
その人は口を開けば愚痴ばかりで、マイナス思考も多くずっと周りに闇を振り撒いていた。
当時の私は自己啓発本やセルフケアの本を読み漁っていたからかわす術を心得ていたけど、一緒になって同調してたら危なかったと思う。
今思うと、その人の一番近くて闇を受けてた隣の人が同時期に退職した理由ってもしかして...。あ、なんか怖くなってきたから考えるのやめよ。

0
2024年03月03日

Posted by ブクログ

久々に本を読みました。とっても嫌な気持ちになりました。これぞ辻村深月!という感じ、これからも追い続けます。

0
2024年02月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

そんなに怖くはなかったが、ゾッとした。
映像化してもおもしろそうだと思った。
短編集っぽいのに物語が少しずつ繋がっていく感じが読んでいて楽しかった。
神原一家、恐ろしや。苗字に「神」が入ってるのもいい。闇祓(やみはら)と神原(かんばら)、何か繋がり?があるのかなと思ったけど、そうではないのかな?

0
2024年05月25日

Posted by ブクログ

独立した4篇が、最後に繋がっていくホラー長編。周りの人の評価に翻弄されがちな社会。読後感は、意外と、良かった。

辻村さんの作品ということで手に取りました。読み始めは、ファンタジーの辻村さんの作品と、たかを括っていましたが、どストライクのホラーでした。改めて、ホラーは苦手だと自覚しました。

0
2024年04月21日

「小説」ランキング