【感想・ネタバレ】勇気あるものより散れ 3巻のレビュー

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Posted by ブクログ

銀座で大きな手傷を負った春安達を助けるのはまたもや人の情というのは時代背景を反映しているようで印象深い
新政府と呼ばれる薩長を始めとする連合が覇権を握ってから数年しか経っていない日本、その支配に納得して付き従う者が有れば、従っていても全てに納得していない者も居る
そういったまだら模様になった国の有様が春安やシノを助けるわけだ

一方でそのまだら模様の在り方はシノ自身にも当て嵌まる
やっと安寧の場所を手に入れた化野民の兄妹達としてはこの平穏を守りたい。それは新時代の在り方と言える。故にその状況に反旗を翻したシノは彼らにとって途轍も無い異端の存在と言えるのか
それだけにシノの傍に侍る春安はシノを孤独から救う存在と言えるのかも
家族から譲られた袴を自分の思い出でも有ると捨てさせなかった彼の功績は大きい


それでもシノが家族から離反している事実は変わらない。この巻では生松がシノの驚異となるね
第1巻の時点ではシノ達、化野民は武士ほどの強さは無いと思っていたのだけど、生松の強さは武士に匹敵しそうな…
神道無念流を操り、眷属菊滋との連携も抜群。そういった相手を前にしてはシノ・春安コンビでは分が悪いか。真剣勝負に短銃を差し込んでも勝てないなんて……

今回は煙花の口出しによって勝負はお預けと成ったが、このような幸運はそう何度も転がり込んでこないはず
となれば、シノが語る母の想いが事態を変えるきっかけとなりそうだけど……

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2022年11月28日

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