【感想・ネタバレ】Butterfly World 最後の六日間のレビュー

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ネタバレ

『こんなきっかけで、あんなことになるなんて…』

小さな頃の初恋の人のある一言をきっかけに、自分の居場所を求めてVR空間のButterfly Worldに引きこもるアキ。そこで、あるはずもない連続殺人事件が… VR世界と現実世界とをうまく繋げたミステリー。とても新鮮で面白かった!

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2023年04月21日

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バーチャルゲームButterfly Worldは暴力のない世界。しかしそこで変死体が見つかった。ログアウトしないユーザーとの関わりとは。
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気になっていた岡崎琢磨さんの長編。一気に読めた。舞台は仮想現実だけど、使う人にとってはもはや現実。非暴力の世界でも怒った事件のトリックが今までにない視点で面白い。
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2022年08月30日

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VR空間での連続殺人事件。
読者への挑戦状があり、紅の正体だけは最初から想像できていた以外は完敗でした。まあいつものことですが(笑)
現実でもVR空間でも人の根底にある差別意識っていうのは厄介なものです。自分だけは大丈夫とは言えない。
切ない終わり方でしたが、アキの今後に幸有れと願います。

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2021年11月23日

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ネタバレ

岡崎さんのインタビュー記事で「『屍人荘の殺人』を念頭に書いた」と書かれたいたが、たしかに謎がロジックによってきれいに解決されるところは似ているかも。他には、特殊設定のミステリということで、直前に読んだ早坂吝『四元館の殺人』や榊林銘『あと十五秒で死ぬ』、斜線堂有紀『楽園とは探偵の不在なり』なんかを連想した。このジャンルにもまだまだ可能性が残されている。そういう意味で言えば、一昔前「変格ミステリ」と呼ばれた作品群は、先見の明があったということかもしれない。

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2021年09月18日

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特殊設定、ロジック、挑戦状...
こんなことを帯に書かれたら読まないわけにいかない。

本書は特殊設定ミステリではあるものの、技術が進歩すれば現実世界でもありえないとは言いきれない設定であり、その"バーチャルの世界"と"現実世界"の絡ませ方がミステリーとしても、そして一つの小説としてもとても巧い。

ミステリーとしては「非暴力の世界でどうやって人を殺すのか」という答えに完全に盲点を突かれた。
紅の正体も驚き。

登場人物の考えなどに共鳴するところもあり、繰り返しになるが、ミステリーとしてはもちろん、一つの小説としてもとても印象に残る作品だった。
岡崎琢磨さんの他の作品も読みたい。



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2021年07月31日

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今の社会から逃避した人々、いじめに遭い閉じ籠りの人、生まれながらに、或いは身体障害者、不治の病気持ちの人々が求める幻想空間「普通の世界」(虐待者も居ない、介護人もいないごく普通の人間として安心、安定した暮らしができる社会)を探究し集まった異空間「紅紹館」は、全く違った発想の幻想社会ミステリー事件小説だ。現実社会において「社会の弱者を助ける」といった内容を含めた興味深い小説だ。 今後「孤独社会」が生み出す人間差別のない、ごく普通の人間として暮らせる幻想空間社会、少し前あったような「セカンドライフ」(仮想の世界)がVRデバイスの進化と共に発生しても不思議ではないし、存在してほしい。

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2024年02月24日

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ネタバレ

読者への挑戦ありの本格派。ミステリーとしても面白かった。
VR空間にいるアキと、現実にいるアキが、ちゃんと融合していくのが良かった。もう、大丈夫。

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2022年08月31日

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仮想空間のバタフライワールドにこそ自分の居場所と感じた主人公と。
実世界に戻らない者達との事件と現実と。
興味深く読みました。
現実世界の辛さから仮想世界を求めること。
多くの人達に共感を与えそう。
物語は仮想世界で起こった殺人事件の真相を追うものだけど。
主人公を含め各登場人物の悲しい境遇が印象に残りました。
現実世界でも今後起こりうるような。
そんな世界の物語でした。

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2022年04月13日

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非暴力が徹底されているVR世界が舞台の本格ミステリで、主人公の成長譚にもなっている。
クローズドサークル特有の緊迫感はやや薄めに感じたが、VR世界ならではの謎解きや驚きを楽しむことができたので、館ミステリとしての満足度は高かった。ただし紅の正体には早めに気づく人がいるかも。

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2022年02月21日

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ネタバレ

 小学生の時の初恋で、相手にふさわしくなる為に猛勉強して、トップクラスの進学校の高校でついにトップを取るアキ。以前は1位だったカリスマ的な存在だった西園寺和馬にデートに誘われて断った事により、いじめに発展し引きこもる様になった。
 VRのゲーム・B.utterfly Worldにハマりその世界を現実にしたいアキは、そのメンバーであるマヒトに、ゲームのログアウトしない人が住む館の居場所を見つけたと持ちかけられ…

 非暴力の世界で起こる殺人事件。真相に近づくアキに接触してくるトラウマの元凶・和馬との再会。アキにとって現実はとても辛い場所だったけれど、知られなかった和馬の一途な想いと不器用さが歯痒かったです。
 もし、あの当時にその言葉を聞いても、アキは受け入れなかった気がします。あれだけの月日がやっと前へ進む勇気を持たせたのと、弟の存在は大きかったと思いました。

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2021年09月23日

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VR空間のゲームで、起きないはずの殺人事件!

わくわくしますね。
さっぱり分かりませんでしたが、紅の謎だけはあたりました。(笑)

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2021年08月16日

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あまりにも制限条件やトンデモ設定が作られすぎてて、こんなのミステリーとして成り立たないだろと思いながら読んでたけど、最後はしっかりと論理的にまとめられて驚いた。あまり読んだことのないタイプの本格だった。

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2023年08月10日

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VR空間で起こるはずのない殺人事件が紅招館で起こる話。紅招館の住民の正体は分かったんやけど、犯人や動機まではさっぱり分からんかった。この事件を通して実際に主人公が成長していくのがよかった。このVR楽しそうでやってみたくなる。

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2023年07月22日

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非暴力が絶対であるはずのVR空間 Butterfly World で起こる連続殺人事件。

BWからログアウトしない紅達に憧れ紅招館にやってきたアキと相棒のマヒト。

紅の正体はなんとなく推測できたけれど、数々のトリックは私には難しくて分からなかった。

テンポ良く読めたし、エピローグがよかった。

岡崎氏の他の作品も読んでみたいと思った。

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2022年08月19日

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暴力が完全否定されたバーチャルの世界で起こる殺人事件。
設定は面白かったが、ある程度展開(紅やZZの正体など)は読めて、最後の動機やトリックに期待したのだが、ちょっとそこは期待外れ。

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2022年06月17日

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VRゲームの中で起きた「殺人」の謎をめぐる話。
ゲーム内のルール・制約に照らせば、
不可能なはずの事件はなぜ起きたのか。
主人公のリアルでの引きこもり事情を交えつつ。

興味深く読めたし、
謎解き部分についてはお手上げだったが、
最大の焦点である「紅」の正体、
については早い段階で見当がついてしまった。
そこを覆してくれたら星4つ以上だったかな。

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2021年12月01日

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VR空間であるButterfly World、通称「BW」にはまったアキはログアウトしない人々の噂を聞き調べ始めた。「BW」に陶酔しているアキはログアウトしない人々、「紅」と呼ばれている人々に憧れ彼らが集う館を訪れる。そこで待ち受ける未曾有の出来事そして住人の死体、非暴力の「BW」の世界で誰が何の為に殺したのか?VRの世界と現実の世界を行き来し謎に挑む。
特殊設定によるミステリー、序盤で謎の多くが想像でき他にもいじめや恋愛等詰め込みすぎる感がある。
ロジックは単純明快な特殊ミステリー。
★★★✩✩ 3.0

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2021年10月01日

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岡崎作品と思い期待して手に取りましたが、ちょっと自分には合わなかったみたい…。それでも中盤以降は話しの盛り上がりもあり、集中して読み切ることができました。紅の正体は序盤でわかってしまいましたが…。

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2021年09月22日

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前半までは割と好みの話でで面白かったんだけど、後半ちょっとアキのキャラや引きこもりになった経緯も微妙に感じ、マヒトの正体も想像がつき始めてから話の展開が失速した気がする。
紅の秘密もなるほどと思うけど、バタフライの殺人事件もわかってしまえば、強引な気がして微妙。
和馬のアキに対する気持ちも現実的ではない。
確かにそーゆー意味では恋愛小説なんだけど、登場人物がみんなひとりよがりで浅い。

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2021年09月18日

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ネタバレ

 VR空間に憩いを見いだすアキは、現実世界に戻らない者たちの噂を聞き、相棒のマヒトと共に彼らが暮らす館に向かう。二人がそこに着いた後、サイバー攻撃を受けて館は孤立する。そして、住人の死体が発見される。その空間では非暴力が徹底されているはずなのに。
 サイバー攻撃を仕掛けた男は、頭がよすぎるがゆえのこじらせ男子で、ツンデレ要素がなかなか楽しい。別の話なら探偵役になりそうなキャラ。アキの弟もいい奴でうらやましい。現実世界は頭の悪い差別主義者が横行しているけれど、そうじゃない人もいるのが救い。VRは引きこもりが入り浸るのはどうかと思うが、そこが救いとなる人たちもいるのも事実。活用が求められる。

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2021年09月14日

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