【感想・ネタバレ】夜行秘密のレビュー

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Posted by ブクログ

indigo la Endの音楽としての『夜行秘密』は全く知らずに、本の表紙絵に惹かれて読んだ。
誰かひとりの主人公がいる作品ではなくて、群像劇になっているミステリー。恋や愛の醜い部分の描き方がすごくリアルだった。次に何が起こるか予測できなくて、読んでいてとても面白かった。

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2023年06月15日

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ネタバレ

かなりドロドロだった
「フッておいて優しくするのは、ある意味モラハラだと思うよ」っていう凛のセリフが頭に残った

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2023年05月24日

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ネタバレ

一気に読んだので理解が早かったが、登場人物が少し多いので一気読みがおすすめ!

一人一人の視点別にストーリーが進んでいて各々感じている感情にフォーカスした運び方で、自分の生き方と重ね合うような人物を考えながら読んでいたら面白いと感じた。

終盤でああしておけば良かった、こうして置いたら違ったのかななどの回想が入る。確かに過去の行いで少しの違いが現在に影響することはあるが、結果論であることからその時に正しい選択をすることができるかと言うと難しいと思う。

TVやSNSで起こりうる炎上が話の分岐点であり、身近な事件としてあり得る話だったため想像しやすかった。

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2022年08月31日

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ひとつのアルバムからここまで壮大なストーリーが生まれるのか…音楽同様に一曲一曲は独立しているのに同じ匂いを纏っているような統一感もよかった。

小説読む前にアルバムをリピしてたこともあって、48ページ開いた瞬間「フラれてみたんだよ」の文字を見てサビが脳内再生されたのは生まれて初めての体験でした!!

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2022年07月19日

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視点が毎話変わるのに読みやすい。

すっごく重たい話だけど気になってすぐに読み終わりました。繋がりが見えて、クライマックスを知った瞬間「おぉ…

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2022年06月05日

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ネタバレ

indigo la endの曲が好きで、夜行秘密のアルバムとともに読み進めました。

どの章も曲によってさらに臨場感が引き立って、リアルに感じられました。
ただこの小説を読み終えた途端、やるせなさでいっぱいになりました。
岩崎凛であり、音色であり、宮部あきらであり、松田英二であり、それぞれのやるせなさとどうもならない生き方が辛かったです。

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2022年01月25日

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ドロドロでゴリゴリの恋愛小説読みたい人におすすめ。まるで夜道を散歩しているかのような小説。少しのハラハラとワクワクと、でもぼんやり浸りたい気分を味わえる。

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2024年03月17日

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今の世の中は、人の不幸をエンタメとして消費する傾向が強すぎるように思います。徹底的に燃やして楽しんで、次の話題が出てくればすぐさまそっちに夢中になる。過激かつインスタントに人生をぶち壊される人が、確かにいるのだという想像力を失いたくないなと思いました。愛する人であり恩人であり守りたかった凛ちゃんを何年も一途に思い続け、怒りを風化させずに本懐を遂げた松田くんは、そんな風潮にNOを突きつける、印象的なキャラクターです。心にズンとくる、不幸の連鎖が止まらない苦しい作品でした。面白かったです。

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2024年03月01日

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予想できない展開にのめり込みながら読んだ。
1人につきそれぞれの人生、生活が必ずあって
人の数だけどこかで繋がる部分があって
いくつも重なった部分が濃くなりすぎてしまうなんてことがあって
それは希望となり輝く時もあれば絶望となって暗闇に葬ってくる時もあるなと思った。

きつい。でも、面白かった

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2024年01月20日

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おもしろい構成のお話だなと思いながら読みました。

人と人は思いがけないところでつながっていく。

怒りや憎しみを抱き続ける生き方もある。

物語の中に閉じていくラストに胸がざわっとしました。

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2023年10月07日

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本のカバーからおしゃれな恋愛小説かと思いきや、ドロドロと足を引っ張られるような沼のような小説というか…でも先が気になり一気読みでした。

憎しみの連鎖と言っても連鎖ってどこまで?連鎖を切ったら悪なの?みたいな葛藤が自分の中ではありました。
私は音色くんの選択を責められませんでした。

後味は悪いのですが、暴力的に心をゆさぶるすごい小説だと思います。後を引くます。

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2023年05月14日

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ネタバレ

「何かちょっと刺激的な恋愛小説が読みたいなあ」
最近は、こんなほんの小さな気持ちでこの本を手に取った。

最初の方は想像通りのちょっと大人な恋愛が描かれていて、平和だなと読み進めていった。
あきらさん、その歳でもモテるなんていい男なんだろな〜と読み始めたら、人間らしいボロが出まくりでびっくり。

関する複数の周りの人物からの視点で物語は進んでいく。

ページをめくるごとに、
嫌な予感がするミステリーにじわっと移行していくのが引き込まれる。

嫌な予感が的中したシーンはたったの一行で書かれているが、そうなってほしくないと願って読み進めていったため、その一行を読んだ途端ずしんと重くなった。

どんなに最高に見える環境でも、
どんなに完璧に見える人間にも、
泥臭くて不純で足掻く人間らしい感情はあるのだと改めて知らされた感じだ。

これは決して日常の刺激的な恋愛小説でなくミステリーだが、そこには私たちが日々生きて葛藤する様子がありありと描かれているように思った。面白かった。

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2023年03月14日

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「恋に落ちるとは、こうして二人ごと、乱暴に谷底に落ちていくような感覚をいうのだと」

SNSで一瞬にして積み上げてきたもの全てが崩壊してしまう様を描いているのはとても現代風だなと思った。

好きな誰かに執着し続けて自分を見失ったり、恋愛の散り際の儚さやもう何も取り戻せなくなってしまうこと

明け方の若者たちも読んだけど、著者の文章がたまらなく好き

明るくなくてどこか切ない。希望があるようで諦めているようで。

明るくポジティブに毎日頑張らなきゃ!と思ってる自分にはすごく心地良い。

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2023年02月23日

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“失うこと”

人にはみな、出会いがある。運命的な出会いを待ち望んでいる。それが運命でなくても、運命にしようとして、後悔する。運命が運命にならない、後悔になることも。失って気づく運命もある。

カツセマサヒコの最新作。
前作の「明け方の若者たち」から約1年。
#indigolaend の曲をもとに作られた話。

前作よりも暗めな、夜のイメージに合った内容。
後悔・失敗・死といった内容だが、決してバットな気分にならないのが著者のすごさ。
表現の美しさ。人間のリアルな共感できるところが精緻に書かれている。
主人公が移っていくことで、自分が共感できる人を見つけるのが面白さのひとつではないかと思う。
著者もラジオで、みな主人公を勘違いしていると述べていた。

私が好きなのは、宮部の元秘書 ナツメ。
自分に近いものの考え方。
物事の裏まで考えて話そうとする。
でも、それが正解とは限らないんだよね。

『人は話し方が九割——。残りの一割に全く興味を示さない。』
『いつも意識高く、弱者の権利——だとか言っていた人たちが、被害者の自己責任論を語りだす。』
『人は、失ってから大切さに気付いて、その後はすぐに忘れる生き物だ。』

付箋でいっぱい。
グッとくる言葉がたくさん。

早くも次作が楽しみ。。

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2023年02月23日

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軽く読める◎。章ごとに主人公がどんどん変わってつながっていく群像劇で、好きなタイプの物語だった。「チューリップ」の告白のシーン好き。楽曲も聴いてみたいと思った。

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2022年12月06日

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みんな宮部あきらに取り憑かれてる。
宮部あきらに出会って、宮部あきらと関係をもった人間と出会って、後悔を募らせて取り憑かれてるよ。

私は凛ちゃんが好きだった。
音色くんのギターを投げて、嘔吐した凛ちゃんがとても好きだった。
そんな凛ちゃんを殺した宮部あきらも、凛ちゃんと音色くんの過去がわかっていながらも葬式に来なかった理由を聞く早苗も嫌いだ。

音色くんは、英治くんが素直に泣いちゃうことや、凛ちゃんを失った喪失から、英治くんに殺人を犯すように脚本を渡したとしか思えなかった。
始めは英治くんに脚本を渡して、毎年2人で凛ちゃんの為に会うと決めた時は嬉しかった。
でも、凛ちゃんを置いて自分だけ幸せになっちゃう音色くん嫌いだよ。
憎くて不甲斐ないのに、それでも、最後に英治くんが一度だけ黙秘を破っていった言葉に、私は救われた気がしたよ。

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2022年11月23日

Posted by ブクログ

実際にあるアルバムの曲を1冊の小説にするってなんなん!って販売予告見た時すごく鳥肌がたちました!笑

1章1章読み進めていくにつれて色んな人が色んなところで出会って関わって傷つけあって助け合って、ひたすらにしんどくなっていった、、

誰と関わるかと同じくらい自分と相手がどういう状況でどういう気持ちで関わるかもすごく影響するんだなと思いました

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2022年10月13日

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朝になれば大丈夫。正気に戻るから。
夜になれば大丈夫。いつもの彼女になる。
対になる印象的なフレーズの、この物語は、主に夜を描く。

劇団員の凛、バンドマンの音色、クリエイター宮部。一見華やかで、でも苦悩の多いであろうことを生業とする彼らの繊細さが、切ない。ほんの偶然にも似たチャンスをものにしようとし、打ちのめされながら、結果的には成功した音色と、成功者となりながらほんの偶然からネットでたたかれ、絶望し、暴力に走る宮部。
もし、あのとき、こうだったら、こうしなかったら。そういう可能性を想起させる物語はたくさんあるけれど、これは特にそんな感じ。いろんな分岐点を見せてくれる。
そして、存在感は薄いけれど、本流のようにこの物語を支えるのが、この2人に関わる女性、凛だ。売れない音色を愛し、傷ついた宮部を支え、そしてひとりの少年を復讐者にする。しかし、彼女自身が報われることはない。あまりに可哀想で、同じ女性として、読んでいて悲しかった。けれど、物語としては、彼女なしにこのストーリーは成り立たない。
彼女の夜が早く明けますように。
読み終わって、すべてが終わっても、願っている自分がいた。

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2022年08月11日

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全てが絡み合って行く様が心地よかった。なぜこうなってしまったのか、暴力や過激な描写も多いが、全ての登場人物に寄り添うことができる。もしあの時こうしていれば、と音色くんの考えに共感してしまう。読後しばらく動けなかった。

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2022年07月12日

Posted by ブクログ

ひとつひとつの描写が秀逸で、女性が男性に抱きついている際、刺しているかのように感じさせるシーン、、感服でした。

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2022年06月08日

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映画を一本見終わったかのような充足感。他人に見せられないような、汚くてグロい感情をみんな何かしらは持ってるはずなんだと感じた。

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2022年05月26日

購入済み

心がザラつく物語でした。
歪んでいく思い、執着に、しんどい気持ちになります。その分安らげる場所を見つけられるとようやく息ができる感じ。
悲しいというのが感想ですが、読後感は嫌いじゃないです。

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2021年09月02日

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刹那的な雰囲気。登場人物の人となりや心理が細かく描写されているわけではないけど、その人の印象的な面は伝わってくる。
視点が男性的な感じがした。

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2024年05月08日

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人は、変わる。

人生には選択する場面がある。時には間違った選択をして後から後悔することを私は何度も経験した。この物語を読んで負の連鎖を断ち切るためにも過去の選択した自分を認める努力も必要だなと思った。
色んな人物にそれぞれスポットが当てられて飽きずに一気に読めた。

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2023年08月07日

Posted by ブクログ

indigo la Endの夜行秘密が元々好きで気になって読んでみました。曲を聞いて私が想像していた物語とはだいぶ違ってこんな解釈もできるんだなぁと思いました。
物語の内容は最初はちょっと微妙かなって思いましたが、途中からどんどん面白くなって一気読みしてしまいました。でも、みんな自ら不幸になりに行ってる感じがして共感できる人物は一人もいなかったですね。
人間関係によって人生は変わるもんだなぁと思いました。
宮部あきらが苦手なタイプの人間過ぎてもう読んでるだけでも嫌悪感すごかったです。現実にいたら絶対関わりたくないです。可哀想なところもあったけれど、結局は自業自得でざまぁみろって思いました。
章によって主人公が変わるところが色々な登場人物の視点で物語が見れたのでそこが面白かったです。
読みやすかったので本を読むのが苦手な人にもおすすめです。

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2023年02月12日

Posted by ブクログ

前作の「明け方の若者たち」に続いて一気読み。
カツセさんの作品は、読み始めたら止まらない。止まらないというか、止まらずに読んだ方が楽しめる作品だと思う。後味という点で、個人的には前作の方が好きだけど。

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2023年02月08日

Posted by ブクログ

indigo la Endのアルバム、夜行秘密を基にした小説だと聞いて読んでみた。明け方の若者たちの著者と同一で驚く。まず、目次がそもそも、アルバム夜行秘密の曲名となっていて、面白い。曲の歌詞と、小説が完全に重なっているのではなく、微かにリンクしている程度なので、曲の世界観、小説の世界観はそれぞれある意味独立している。だからこそ新鮮に読めたし、全く予想がつかない展開も。
ただ、登場人物のことは、誰一人好きにはなれなかった。
読み終わったあと、アルバム夜行秘密を聴くと、小説での展開も思い出すという新しいアルバムの聴き方。

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2022年09月20日

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登場人物が多くメインパートもコロコロ変わるので少し読みにくいが、それぞれの人間味ある感情が伝わってきて良かった。

indigoが好きで知った作品だが、満足です。愛情は時に歪んでしまうのね。

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2022年08月07日

Posted by ブクログ

好きになった人から裏切られるダメージは、何よりも心に深く傷を作ると、身をもって知っていた。
人を深くまで信頼せずに暮らすのが、機嫌良く生きる方法だ。

恋人との別れの理由にできそうなものなんて、本当はきっと、探せば無数にあるのだ。
でも、そのどれもが、相手を傷つけないために言うべきではなかったり、関係を繋ぎ止めるために我慢したりしているものだったりする。
それでも、終わらせなければならない恋は、あるのだろう。
まだ好きなままだけれど、お互いのためにも、もしくはこれからの自分のためにも、終わらせなきゃいけない恋というのは、きっとある。

恋はきっと、そうした我儘の積み重ねでできている。
相手を想ったフリをして、自分を肯定したり、失ったことをきっかけにして、悲劇の主人公を気取らせたりするためにある。
凛ちゃんとの恋もきっと、そんな二人の我儘がバランスをとるように配置された結果、奇跡的に成り立つものだったのだ。

夢っていうのは全然綺麗なものじゃなくて、言うならば浴槽に浮かんだ髪の毛みたいだ。
目の前にあるのに、掴もうとした途端にフヨフヨと逃げてしまう。
追いかければ追いかけるほど、波が立つせいか離れていってしまうのだ。

私は「良い作品を作る人は、ハラスメントをしても許される」という考え自体は、否定されるべきと考える一方で、「良い作品を作る人は、極めて模範的な人格者で、品行方正でなければならない」という風潮もまた、馬鹿馬鹿しいと感じていました。

SNSには「生きたい」と思わせてくれる力と同じ数だけ「死にたい」と思わせる力も存在していて、その複雑性は人間そのものみたいだ。
一面だけに光を当てても実態は見えないし、全てを照らせるほどの光量はどこにも存在しない。
そして、影の部分にこそ居心地の良さを感じていたり、影のままありたいと願う要素も人は大抵持ち歩いている。

二人が最初に感じていた運命的な煌めきは、徐々に綻びを見せて、色を失くしていく。
鮮度を失うと、醜いところばかりが目についていく。
それを綺麗だと思えなくなった二人は、枯れ落ちた花弁のように、二度と元には戻れない。

人は、失ってから大切さに気づいて、そのあとはすぐに忘れる生き物だ。

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2022年07月23日

Posted by ブクログ

2作目。
各章ごとに視点が変わっていたので、
読みやすかった。

アルバムをベースに描写した小説とのことだが、
どこをどうしたらストーリーになるか
純粋に興味ある。

映像にした作品も見たいかな。

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2022年06月22日

Posted by ブクログ

天才的プロデューサーが売れないバンドのMV作成を通じて代表的な曲をきっかけに売れていくものの、プロデューサーの性癖によりある事件に
巻き込まれて没落していくまでを関係者視点で見ていくというスタイルの小説。最後は予想もしない結末が待ってます。

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2022年06月01日

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