【感想・ネタバレ】JAGAE 織田信長伝奇行のレビュー

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Posted by ブクログ

長編なのに、短編を読んでるかのように章ごとに場面が切り替わる。しかも皆が知っている内容と信長を知っている人にも楽しめるように随所見解と飛びの加藤を登場させて信長の死についても書いている。
合理主義の信長が唯一認めた妖怪、そして人の心に巣喰う飛びの加藤が秀吉や光秀を操る。
2日で読めてしまうほど面白く分かりやすい内容だった。

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2023年08月01日

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信長と飛び加藤、二人の命がけを楽しむ生き様そして至愛を語り合うかのようなその死に様。人間五十年、信長のように華麗に、飛び加藤のように優雅に生きられたら・・・。

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2022年01月12日

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ネタバレ

これまでどれだけの作品に登場したか、日本歴史上の人物最多登場でも驚かない。織田信長である。もちろん変換候補一発変換である。そして、ここまできて夢枕獏が織田信長を書いたのである。ところで、「であるか」っていう信長語は、いったいいつから定着したんだろう。とりあえず、本書内でも言ってる。「であるか」
主人公は言わずと知れた超リアリスト信長。
登場する信長は特に目新しい人物設定はない。他、武将たちも従来のイメージだ。
しかし、夢枕獏の描く歴史物にある雅な雰囲気があり、苛烈でありながらも美しくある。
対するもう1人の主人公飛び加藤。こちらは想像上の人物で講談などに登場する不思議超人。忍者だったり、果心居士やら役小角のような存在だったりする。
余談だが、アメコミに登場する超人的アジア人の名前が加藤なのは飛び加藤から来てるんだと面白いと思う。
神も仏もあるものか、絶対いない、いたら俺とっくに死んでるはずだしという思想の信長が、若かりし頃に出会った不思議な人物であり、まるで人生を示唆していくかのようにたびたび現れる飛び加藤。信長の周囲に配置する人物を勝手にスカウトしてくる始末。
リアリスト信長は、けれど加藤の存在を受け入れ面白がっている。
信長は、神仏を否定しているわけではないのではないか。だからこそ、神を仏を信じるという者を呼びつけては議論させた。納得のいく証明を得たかったから。
否定するためにではなく、この世のあらゆる不思議、自分の知らないことを知りたいと思っていたのではないだろうか。
あえていえば、不思議を求めていたからこそ、池の水を抜いてまで大蛇を探した。
飛び加藤がどんなに不可思議なことを行おうと、確かにそこに存在していた。だから受け入れた。
人間なんてほっといても絶対いつかは死ぬんだから、死ぬことなんて祟りとはいえないだろうというのはもっともだと思うのである。
物語の中で重要な小道具になっている敦盛の一節は、若き日に飛び加藤から伝授されたことになっている。
人生五十年というならば、成る程、信長公、長生きではないか。
道半ばで死んだと思えば祟りかもと思えなくもないが、あんな無茶苦茶やって平均寿命ってむしろ御加護とも言える。
要は受け取り方の問題でしかない。
最高にしつこい敵だった一向一揆の皆さんが、本気で念仏唱えたら阿弥陀様が救ってくれて極楽行けると信じてるのか。見えないものをなぜ信じられるのかと思う作中の信長は、実は、彼らと同じことを体験している。
帰蝶は信長自身が手にかけて死んでいるにもかかわらず、信長にはずっとそこに見えていた。存在していた。家臣たちは、信長がそう振舞っているから合わせていたと、死の直前に蘭丸から聞いてようやく記憶を戻す。
あるものはる。あると思えばある。
しかし、自身がそれを体験したとて、闇雲に極楽を信じる民衆を理解したのかはわからない。
ところで、歴史上の人物で悲劇的だったり生死のはっきりしない人は転身伝説があるが、例えば義経がジンギスカンになったなどだ。
討った側の明智光秀は、処刑されたにもかかわらず天海僧正になったなんて伝説があるのに、遺体すらない信長にはそういうの聞かないのである。
生きてたら逆襲してきそうだし、なんで別人にならないといけないんだって怒りそうだし、想像しにくいからだろうか。ファンタジーの中ではいろんなことになってるけど。

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2021年12月11日

Posted by ブクログ

ウ―厶!?一気読み出来る本だった。史実を詳しく出しながら夢枕獏は物語を見て来たように仕上げてしまった。そうなればもう仕方がない。ただ読むしかない。読んで読んで読んで〜一気読み。納得のいける物語である。

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2021年10月05日

Posted by ブクログ

織田信長の幼少の頃に出会った妖怪の飛び加藤そして信長の人生のそれぞれのイベントの事件のときに関わって最後の本能寺までをこんな物語で語られるなんてビックリ‼️

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2021年07月11日

Posted by ブクログ

物語でありながらも、織田信長やそのわまりの人物について興味深く読み進めることが出来て、信長を取り巻く歴史について「あぁそういうことか」と熱を持って感じられた。信長にとっての帰蝶が、よく出来た理想の女で、そのじつはとても悲しいものだった。

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2021年11月20日

Posted by ブクログ

織田信長の物語。面白かった。垣根涼介さんの『信長の原理』同様に信長の心理を描いた物語。一気に読めた。

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2021年07月22日

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