感情タグBEST3
Posted by ブクログ
うそでしかいえないほんとのことがある、という一文で手が止まった。
うそとほんと。
白黒はっきり割り切れないところに生きていることの本当の姿がある。それを少しずつわかっていくのが大人になるということではないかと著者は言う。
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谷川俊太郎による「うそほんとのの詩をもとにして書いた不思議な絵本。
ぼくは きっと うそをつくだろう
という一文から始まり、ぼくが犬と散歩しながら考える。
おかあさんはうそをつくなというけれど
くるしいとしっているからそういうんだとおもう
うそでしかいえない ほんとのことがある
道端の蟻の群れを見ながら
よその犬とすれ違いながら
雨宿りをしながら
水たまりに写った顔を見ながら
公園の滑り台ですべりながら
夕暮れになって帰る道で
ずっーとぼくは考える。
うそはだめだよと言われても
そんなことはわかってる
どんな気持ちになるのかも…
だけど何度もうそをつくだろうと。
子どもの正直な心の声を聞いた。
大人になればそんなことすら考えもしないのだろうと思ってしまう。
Posted by ブクログ
うそをつくことの苦しみ。
「ぼく」の心の中には様々な思いが渦巻いているようです。
私は子どもの頃は、「うそは悪い」と一元的に思っていました。
でも、大人になるにつれ、うその中にも
・保身のウソ
・人をおとしめるウソ
・思いやりのウソ
などがあることがわかるようになってきました。
面倒なことに、一つのウソの中にも、いろんな要素が混ざっているのですね。
読んでよかった絵本です。