【感想・ネタバレ】残り鷺 橋廻り同心・平七郎控のレビュー

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Posted by ブクログ

内容(「BOOK」データベースより)
江戸市中に現れた、宮家のご落胤を名乗る一行。大奥とつなぎを取ってやると称して商家から金を巻き上げ、奉行所を悩ませていた。平七郎が探索に乗り出した直後、真福寺橋に二人の女の亡骸が流れ着き、一人はご落胤一行と共にいた女と判明する。女が持っていた伊勢神宮のお守りに込められた哀しき想いとは?平七郎が非道な輩の正体を追う!心澄み渡る第十弾。

令和元年5月21日~25日

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2019年05月25日

購入済み

出世間違いなし、平七郎の働き

十五間川で久松という男の死体が上がった。奉行所定町廻りでは自殺として処理したのだが、一緒に暮らす女将が久松の死因に疑問を持っていたので、再調査の依頼が橋廻り同心立花平七郎に届いた。
平七郎が調べると、殺しが疑われた。更に、7月20日に起きた深川、油問屋浪速屋の押し込み強盗と放火事件に絡む重大な犯罪が浮かんだ。
火付け盗賊の頭領は、深川永代寺の側で骨董品を商う店の主、弥左衛門であった。そして一味の仲間5人が容疑者として浮かんだ。この盗賊一味は、6年前に盗みと放火で江戸市中を震撼させた仁左衛門事件と全く同じやり方であった。北町奉行は総力を挙げて捕り物活動を行う。そして一味全員を取り押さえたのであった。
一方、捕り物物語と並行するように、おこうと平七郎の結婚に関する話しが進むのである。平七郎とおこうは幼馴染みあり、今やともに立派な成人となりお互いを意識する間柄である。そして平七郎には旗本の娘との縁談が過去にあった。おこうには今、絵双紙屋の跡継ぎ息子、仙太郎との縁談話がある。おこうは仙太郎との見合いの場で、おこうの父親の代から保管し貯めてきた瓦版を本にしないかと打診される。更に、仙太郎はおこうが仕事を続けることも許すというのである。
最後に平七郎がおこうに告白するのだが、おこうは素直に喜べない。おこうの気持ちはすでに定まっているようだが、平七郎との結婚では、家庭を守ることが第一だろう。すなわち、今の仕事は辞めるという覚悟がいる。仙太郎に嫁いだとしても、父親の代から録り溜めてきた瓦版は、貴重なものであり、本などにして出したくないのだろう。悩むおこうだ。しかし、ここら辺で一つの区切りを引きたいと言うことだろうか?
橋廻り同心、立花平七郎の捕り物話しは非常に面白かった。そして平七郎とおこうの幸せをいつまでも祈りたい。

#ほのぼの #感動する

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2022年06月27日

Posted by ブクログ

橋廻り同心・平七郎控 シリーズ10

定廻同心・立花平七郎は、大鷹と言われた父親に負けぬようにと精を出し、黒鷹と呼ばれるようになったが、上役の一色の失態を被り、橋廻同心となった。

《ご落胤の女》
京 一条家のご落胤と名乗る者が、大奥の御用達に推薦するた騙して、商家から金を巻き上げる事件が起き、その一行と共にいた女が死体となって、真福寺橋に流れ着いた。

《雪の橋》
新し橋と竹森稲荷で発見された二人の死体は、富山の薬売りの引き札を持っていた。裏に書かれた男の人相書きが、上村左馬助の道場で会った、薬売りに似ていた。

《残り鷺》
「茶道具 骨董 ほてい屋」に、人助けをする、頭の良い、看板犬がいると大評判。
黒丸という名のその犬は、朝は、ほてい屋主人の弥左衛門と一緒に散歩をするが、夕方は、黒丸だけが散歩に行き、ある二階屋に寄り、餌をもらって帰るという。
平七郎は、おさんから「亭主が酒に酔って堀に落ちて溺死たなっているが、誰かに殺されたに違いない。確かめてほしい」と頼まれる。

平七郎と、読売屋おこうに、それぞれ、別の縁談が・・。
ようやく重い腰を上げ、平七郎は、おこうに想いを告げる。
どうするおこう。

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2022年09月03日

Posted by ブクログ

第十弾
短編三話構成、
三話とも勧善懲悪で問題ないが、何か悲しい中味を持っている。
平七郎とおこうの仲はどうなるのか、当人は問題ないが、廻りの状況が許さない感じ
身分もいつまでも橋廻り同心ではだめだが?
シリーズなので?

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2012年06月06日

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