感情タグBEST3
驚きがいっぱいです。
面白かったです。短編集でどの話もよくできていてあー殺したんだなーとか勝手に読めた気になってたらまさかの衝撃。毎回驚かされました。いやミステリーって楽しい!
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「9つすべてがどんでん返し」という帯の惹句に違わず、どんな仕掛けがあるのやらと構えて読んでいても最後には「そうきたか!」 と思わず叫んでしまう粒ぞろいの短編集。
ちょっとこのテイスト長岡弘樹さんを彷彿とさせます。自分だけかもしれませんが。でも長岡さんの作風が好きな人ならきっと本作は面白いと感じると思います。
知らない作家さんでしたが是非他の作品も読んでみたいですね。気になる作家さんが一人増えました。
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帯から下げた「どんでん返し」のアオリの御紋に、「8時45分くらいにその印籠をスケさんかカクさんが出してくるんだろ」と勘繰る頭を一刀の下に両断する背筋の伸びた正眼からの鋭い振り。
剣道強い人ってこうだったなと、金縛りにあった様に太刀筋を追えてても態勢崩されたり、虚を突かれたりして受けきれなかった事を思いださせてくれた短編集でした。
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短編苦手な私がしっかり楽しく読めた!
なかなかうまくできてるなーと思う話が多くてよかったです。
家庭内の大きな秘密。
外からはわからない秘密。
なんだかゾッとする話が多くて
テレビでやれそう〜
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初めての作家さんでした。短編集で,どの作品も数十分で読めるテンポの良い作品でした。また,表題作は勿論,他の作品も全てに一捻りある最後には驚かされる仕掛があり,最後の一作まで楽しく読めました。
有名作家さんの短編集でも,これは、、、?と思う作品もあるのに,この作品集は全て高いクオリティえお保っていて面白かったです。
今後もフォローしていきたい作家さんになりました。
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矢樹純さん、初読み。
「夫の骨」「朽ちない花」「柔らかな背」「ひずんだ鏡 」「絵馬の赦し」
「虚ろの檻」「鼠の家」「ダムの底」「かけがえのないあなた」
9話収録の短編集。
単行本ではなく、いきなりの文庫化が勿体ないくらい選りすぐりの短編揃い。
リーダビリティが高く素直に読み進めて行くと、どんどんミスリードされて行く。
そして結末に明らかになる真相で反転する構成が見事で、自分の想像の上を行くラストに騙された快感すら感じる。
全編通して不穏な空気感が漂い、終始気持ちがザワザワするけれど、読み出すと止まらないイヤミス短編集。
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ミスリードとどんでん返しばかりの短編集!
裏切られる感覚が好きなのでとても面白かったけど、すべての章で憂鬱な日常生活(嫁姑問題やモラハラ夫など)がネチネチと描かれているので、結構メンタルにきます。
元気な時に少しずつ読むのがおすすめです。
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最後の章で意外な展開が楽しめるミステリーが9編.表題作では夫を亡くした妻が義母の佳子の言動から夫の過去を探り出す過程が楽しめたが、結末にはぞっとした.短編で情報を巧みに盛り込んで、わずかに疑問点を表出させておいて、最後にそれらを集約した形で謎解きをする.素晴らしい文才だと感じた.
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「9つすべてがどんでん返し」
という非常に魅力的なキャッチフレーズが帯を飾っており、ワクワクしながらページを捲ったが、想像以上期待以上だった。
夫の一周忌を終えたある日、物置の奥から小さな桐箱を見つけた「私」は、その中身が胎児もしくは乳児の骨だと気づく。
衝撃的な始まり方をする表題作「夫の骨」は、「私」が自分の推理を確かめるために亡き義母を最後まで世話していた介護士を訪ねる場面を境に、状況が一変する。
一人称スタイルで話が進んでいくため、ついつい「私」の視点や思考が読者のそれと同化してしまい、ついつい「騙された!」と驚かされる。
9つの短編のすべてが、構えているのにやられてしまった、という見事などんでん返しではあったが、陰鬱な気分にさせられるものが多く、状態の良い時にのみ読むように!と人には薦めようと思う。
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読み終わったあとに嫌な感じが残る短編集だけど嫌いじゃない。
でもたった300ページ程度の短編集に9つも話を盛り込んだせいかどの話もどんでん返しへの持っていきかたがちょっと強引だった。
ただ表題作の「夫の骨」はどんでん返しに持っていきかたがかなり強引な上になんじゃそりゃと言わざるを得ないオチだった。
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読む前からBGMはホネホネロックで決まり。イヤミス9短編集。話の転結として妊娠を使っているネタが多いのでどの話も雰囲気が少し似ている気がした。でも評判通りの面白さ。短いながらどんでん返しが仕込んであり「そうくるか」の連続。どんでん返しにありがちな強引さも少なく話の流れがスムーズ。お気に入りは『夫の骨』→ダントツ。表題作だけあって一番インパクトもあって上手い。想定内な展開だと思ってたのにまさかのオチ。ラスト一行も効いてる。『絵馬の赦し』→ちょっと良い話とすら思ってしまった。総括:これからも追う作家にする。
Posted by ブクログ
どの話もしっとりとイヤな感じになったり、
かと思えばほっこりするときもあったり、
不思議な短編集でしたー。
夫の骨
物置小屋から乳児の骨が出た。義母との関わりが…。
朽ちない花
いつも上から目線の姉。私は養育費を受けとる権利がある
柔らかな骨
孫を助けたい、認知症のおばあちゃん。
ひずんだ鏡
食べたり食べなかったり、几帳面にゴミを仕分けたり…。
絵馬の赦し
中学受験に向けて親子で取り組む。
虚ろの檻
土佐犬が毎日うるさくて…。
鼠の家
妹とは家族の血が繋がってない。母は妹のことを…。
ダムの底
ダムの底にはいろんなものが捨ててある。
かけがえのないあなた
借金まみれの旦那。そんな旦那なんかいなくなれば…。
どの話もどんでん返し的な落ちがあって、予想はするけど
裏切られることが多かった。
だから、読んでても面白かったなー。
どの話もしっとりって表現がピッタリ!!
Posted by ブクログ
夫婦、親子の9つの短編でどれも面白かった。
特に『柔らかな背』はラストに落ちもあり、やられた感に誰かと共感したくて母親にも薦めてみたくらい(笑)
『虚ろの檻』はホラー色強く苦手。妄想?結局なんだったの?のまま終わったからモヤモヤしたまま。
漫画原作者ということで小説は電子書籍以外はあまりないようだけれど、自分の好みなので他の作品も機会があったら読んでみたい。再読可能性ありかな。
Posted by ブクログ
ネチネチした日常描写から、一転、鮮やかに落とすというタイプの作品が並ぶ短編集。こう書くと胸糞な結末が続きそうで、腰が引ける人も多そうだが、バッドエンドは意外とすくない。逆に純粋なハッピーエンドと呼べる作品も多くはないが、結末にカタルシスがある話が多いので、読後感は悪くない。
Posted by ブクログ
帯に“どんでん返し”とあるように「おっ」と唸る結末の短編が9編。
どの作品もそこはかとなく非日常的な空気感が漂ってて、どんな結末を迎えるのかをドキドキしながら読んでいた気がします。とてもスリルのある体験で、感覚的にはホラー小説を読んでるような、そんな感じでした。
後味の悪い結末のものが多い印象でしたが、「絵馬の赦し」「鼠の家」はホッとするというか少しホロっとする結末で、感動すらしました。
ちょっと特徴的だと思ったのは、他の小説と比較して人物の内面描写や過去の人間関係を、とても丁寧に描いているように感じた点。
小説だけでなくマンガでもそうなのですが、女性の作家にそうした傾向が強い気がしていて(あくまで個人的な考えですが……)本作もそれがあるので各キャラの言動に説得力があるように思いました。
少しユニークな作風に感じたので、他の作品も探してチェックしてみようと思います。
Posted by ブクログ
ありがちな家族の中にある秘密が、ちょっと陰鬱で不穏な展開で語られる。いわゆるイヤミス系と思いきやのどんでん返し。やられた感満載の9編の短編集。日本推理作家協会賞短編部門受賞作品だけあり楽しめた。
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家族にまつわる9つの短編集。
個人的には「夫の骨」「柔らかな背」「ひずんだ鏡」が良かった。
粘り気のある狂気を感じた後に哀しさが残り、複雑な想いになるものの、読後感は悪くない。
全てが予想の斜め上をいくといった構想で、全編通して楽しめた。
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読者の見識を巧みに導きながら、こういうことだろうという読みを裏切り、その先をいく展開がどの短編にも用意されている。
所謂「女は怖い」的な話が中心と思いきや(それも多いんですが)、フッと胸が軽くなるような話もあり、その緩急が短編集として単調になることを防いでいる。
やや気になったのは、ミスリードさせようとする意図のようなものが話によっては少し強く感じた点。
秀逸だったのは表題の「夫の骨」。タイトルに込められた意味が読み始めと読後で全然違うという、優れたミステリーのお手本のような一編。
Posted by ブクログ
家族の裏の顔や闇をテーマにした短編集。全体的にイヤミス的な感じだけど、どれも話は引き込まれて読みやすかった。
「ダムの底」のような「え?そういうこと?」って二度見したくなるのが好き。
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短篇集
どのストーリーも纏ってる色が同じな印象だけど、とても面白かった。
スッキリする、のとは違うストーリーだから どよんとした感じが毎回付き纏ってたけど ぇ!っと思うものもあって楽しめた。
短篇集はサクサク読めるけれど、一話読んじゃうと区切られちゃうから本自体はなかなか読め終えない。
装丁に惹かれて。
夫の骨 に何かしら意味深なこの装丁。
ニヤリと思って購入したのは意地悪な私。
何かあるんでしょ?奥さん。
聞かせてもらいましょう。
そんな感じ。
Posted by ブクログ
ミステリーの短編集で、どの話もテンポよくどんどん読み進められておもしろかった。まとまった時間がなかなか取れない人におすすめ。
ただただ読み進めて描写に翻弄されるもよし、オチをいろいろなパターンで想像するのもよし。
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読友さん推薦本。9つの話しが最終頁、最終行まで読み切らないと話しが完結せず。全てどんでん返しものだった。グロでもホラーではなく、ミステリーのような感じ。夫婦、姉妹、家族の想いのすれ違いによって、断層のように「軋む」関係性。この軋みの描写は共感できた。「ダムの底」という話しが印象的。夫婦不和により、妻が不倫、娘は登校拒否。夫は家事を懸命に行い、娘が立ち直る。妻との離婚、娘が犯罪に利用される。そこで夫が娘とダムい向かう。娘を想う男性の心情が共感できた。一方、もう少しゾワゾワ感+グロ部分もあって良かったかな。
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*
夫の骨
矢樹純さんの小説を初めて読みました。
短編9作
夫の骨、朽ちない花、柔らかな背、
ひずんだ鏡、絵馬の赦し、虚の檻、
鼠の家、ダムの底、かけがえのないあなた
少し歪んでしまった登場人物達の
どこかいびつな物語。
でも救いがどれも僅かに感じられる
追い詰められた後に微かな逃げ道が
感じられる。
読後に、あぁそうきたか、、。
と感じる物語、
個人的には、鼠の家が気に入ってます。
Posted by ブクログ
全編、どんでん返しというか、思い込みを誘う書き方で、最後に伏線回収して思い込みとは違う答えを用意される。一気に読めたけど、何となく気持ちの良い終わり方とは言えない。
Posted by ブクログ
夫が亡くなり遺品を整理していたら、乳児と思われる骨が木箱の中に。
なぜ?どういうこと?
憶測してことと事実は異なり、驚愕した。
とても大きな衝撃があったが、文章は静かに語られる。
そこに迫力を感じた。
短編集で、9作品どれも、とても怖面白かった。
Posted by ブクログ
中々強烈なタイトルです
短編集ですが、どれも短い中にも内容が濃く、読み応えがありました
家族の抱える秘密や軋轢にぞっとしました
ミスリードを誘っている…ということを分かっていながらもうっかり誘いに乗り、えー!!そういうことだったのー!?と衝撃を受けました
想像の斜め上をいく感じ
初めましての作家さんでしたが、長編小説を読んでみたくなりました
Posted by ブクログ
何とも後味の悪い短編集です。
9編あるなかで、後半の5編が
まあまあ救われる話やったかな 笑
どの話にも「おお!」っていうオチが。
(勘のいい人には分かるのもありますw)