【感想・ネタバレ】ゲーム雑誌ガイドブックのレビュー

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Posted by ブクログ

狂騒と狂乱の90年代に群雄割拠したゲーム雑誌、その栄枯盛衰の歴史はまさに風雲黙示録。あの時代に確かに自分は生きていた。それを再確認させてくれる良書。

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2021年07月05日

Posted by ブクログ

子どものころ、はじめて購読した雑誌は『ファミリーコンピューターマガジン』だった。毎月、発売日を心待ちにしていた記憶がある。読者投稿欄などが充実した『ファミコン通信』もお気に入りだったが、友だちがファミ通を購読していたので、ぼくはファミマガを買い読み終わると交換していた。

自分でもおどろくことに、このときぼくはファミコン本体を持っていなかった。たぶん、テレビゲームという新しい子ども文化に触れることが、ただただ楽しかったのだろう。そこから、ゲーム雑誌を読むこと自体が楽しくなっていった。きっと、ゲーム雑誌が、雑誌やメディアに接する楽しさに目覚めるきっかけだったんだな。その後、ぼくの関心はゲームから離れてしまったが、大人になって雑誌編集者を生業にすることになった原体験は、ゲーム雑誌にあるのだと思う。

本著は1982年~2000年に創刊されたゲーム雑誌を、その特徴や誌面の変遷、廃刊の経緯にいたるまで紹介する。各ゲーム雑誌の変遷を通じて、ゲームやアニメなどの周辺領域、メディアの歴史がうっすらと見えてくるのが、ぼくみたいな門外漢にも楽しい。角川のお家騒動ってめちゃ大変だったんだなあとか、キャラに寄った美少女路線って90年代半ばでエヴァと同じくらいだなあ、とか。実際の誌面が豊富に掲載されていて、レイアウトでそういう雰囲気を確認できるのが楽しい。

あと、「ゲーム史」の本ではないところがポイントで、実際、ソフト名はほとんど出てこないんだよね。かわりに出てくるのが、読者のコミュニティや編集者・ライターのこと。雑誌がもつコミュニティ機能って、いまではほぼ忘れさられているけど、かつてはとても濃くて熱かったし、そこで指示されて名を挙げるライターとかいたんだよね。セガやSNK関連誌の読者について触れた箇所は、どれもグッときたな。こういう「メディアとしての雑誌」にフォーカスしているのは、著者のさやわかさんならではだなあ。

「ゲーム雑誌」の歴史って、日本がとても元気だった時期に生まれて、エンターテインメントの一大ジャンルになった「テレビゲーム」が育っていく過程でもあり、また、80年代に頂点をむかえた雑誌文化が廃れていく歴史でもある。ゲームについて詳しくない人でも、じゅうぶんに面白いので、是非読むべし。

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2019年09月12日

Posted by ブクログ

PC,家庭,ACゲームの各雑誌の歴史を紹介。
栄枯盛衰、雑誌社の右往左往も細かく解説されている。
正直、中盤の苦労時代の雑誌は読んでなかったのであまり興味を得られなかった。
けど、初期とマニア系は懐かしいし面白かったです(^^)

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2023年07月19日

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