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Posted by ブクログ
風烈まわり与力、青柳剣一郎は表向きは火つけなどの火事から江戸市民を守るという使命を帯びているが、その実影では、複雑な犯罪の追跡など秘密の捜査などに駆り出されている。頬に剣による痣があるので、青あざ与力とも呼ばれていた。
今回、身のこなしが尋常でない老人の羅宇やを見つけた。浪人の言いがかりから番頭を助けているところに出くわす。
その身のこなしが印象に残り、気になる。
同じ長屋に住み、許嫁になった女が金の力で大店の嫁になったと、若夫婦を殺しに入った棒手振りが捕まる。
そんなおり、火事が起こり老人の羅宇やは、お解き放ちで江戸の町に出ていた峰吉を助けることに。
押し込み強盗を自首していた吉松が殺され、峰吉も襲われる。そこに違和感を覚えた青柳は羅宇や徳三と犯人を探し出す。
登場人物も魅力的に描かれ、実に読み応え十分なシリーズになっている。さすがは小杉健治だ。
Posted by ブクログ
青柳剣一郎とともに、羅宇屋の徳三が魅力的である。
深川などの町や橋の名なども楽しめるのが、こうした時代小説の醍醐味。なお人物の名が一か所誤っていることを発見。P219の1行目、峰吉とあるがこれは徳三の誤り。