感情タグBEST3
自分を粗末にしないこと。
自己肯定感の低さからか依存症に苦しむ女性たちが、整体師などが契機となり再生していく物語。この中にミステリーが…本当に素敵なお話でした。シリーズの他の本も読んでみようと思います。
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こんな整体師に巡り会いたい。
読んでいる時は、なんか心がチクチク
何処か自分にも思い当たる様な思い当たらない様な・・
以外な結果に少々ビックリ。
でも最後は前向きでスッキリしたきぶんになって良かった。
作者と世代が近いせいか共感や読みやすさがあり
すっかり好きになりました。
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いやはや・・
やはり近藤さん作品は圧巻ねΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
◇ホテルピーベリー
◇賢者と女子大生シリーズ
◇モップの精シリーズ
◇歌舞伎シリーズ
◇自転車ロードレースシリーズ
◇シフォンリボンシフォン
◇ビストロパマルシリーズ
と、様々な著作が有りますが・・
やはりこちらは素晴らしいヾ(@⌒ー⌒@)ノ
◇整体師シリーズの一作目!
本作、感動♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪
オススメします〜*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
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恥ずかしいことに、
カナリヤという存在を初めて知りました。
価値があるから利用する、
いい意味でもわるい意味でも。
誰しも、カナリヤ自体であり、それを利用する存在でもあるよね、きっと。それをわかって、多面角をごろごろ生きるとしたら人間として丸くなれる気がする。
自分なんか、という考えはまだ変わらないけど、甘やかすのではなく、労ることを考えていかなきゃと、教えてくれた作品。結局は全てが自分次第。
心地よく、程よく、30°ぐらい歪みを直してくれます。治すんじゃなくて整える、だからちょうどいい。
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主役は体だけでなく心のコリもほぐせる整体師、合田力。助手は美人姉妹、セックス依存症の姉恵と摂食障害の妹歩。患者は体のコリを治す小松崎雄大、心のコリを治す墨田茜。茜の夫が最悪。茜に可愛がられる少年和樹がいい役割を。近藤史恵「カナリヤは眠れない」、1999.7発行。
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会話が多くて、とても読みやすい。
文章が綺麗で、とても読みやすい。
近藤史恵さんの小説、やっぱり好きだな〜と実感した。
合田力接骨院行ってみたいな〜。
買い物依存症を軸に書かれたミステリーだった。
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近藤 史恵作品。 6作品目。
「もう少し、自分のことをいたわってあげてください。あまりにもかわいそうだ」整体師・合田力が、『カナリヤ』にかけた言葉です。それは同時に、鈍感な私にかけてくれたセリフだったかも。
カナリヤを最後に見たのは、地下鉄サリン事件後、カナリヤを手に迷彩服の隊員がオウム真理教の強制捜査に向かう映像でした。カナリヤは、僅かな毒でも検知できる鳥だと……。
実際には、性能が良い検知器があり、カナリヤはパフォーマンスだと、後から聞いたような気がするけど……。
「あなたはただ迷っているだけです」歪められ、悲鳴をあげている身体を時間をかけて施術しながら、合田先生は語る。親身になっているようで、一歩控えめである。だから、カナリヤは深みに嵌ってゆく。この微妙さが、何とも言えない。
きっと、解決できるのは、治すことができるのは、自分で気づくしかないからかもしれない。でも、もっと、背中を押してくれったって。と、歯がゆく思うのは、なぜ?
合田ワールドに嵌っている間に、ミステリーだということを忘れる。あれ?事件は?何か起こったっけ?
ミステリーとしては、犯人の手口とか少し「?」というところもあるけど、希望を持てるエンディングでよかった。特に、若い燕君が、犯人の一味でなくてほっとしました。
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売れそうに無い合田接骨院の先生は、身体の悲鳴を聞くことができる。受付の姉妹も依存症にかかっており、偶然現れた女性も買い物依存症にかかっている。そこから話は急展開し、殺人が行われることを察知する。自分も是非、合田接骨院へ行ってみたい
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関西ローカルの雑誌のライター雄大が偶然出会った「合田接骨院』。整体師の合田はかなりの変人だが腕はピカイチ。そこへ患者として現れた買い物依存症の女性。合田は彼女が問題を抱えている事を見抜き、雄大をワトソン役に謎を解く。最初は整体によって心の病を治す話かと思ったけど、途中から予想外のミステリーだった。合田の変人ぶりやワケありの接骨院の2人の受付嬢とキャラクターも揃っていて、これはなかなか面白そうなシリーズだ。
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1999年の近藤史恵作品。祥伝社から文庫書き下ろしで刊行。
患者さんの体の悩みを解消するだけでなく、心の悩みを見抜き、更にはその患者さんの巻き込まれている事件まで解決する整体師・合田力を探偵役としたシリーズ第1作目。
合田接骨院に患者として訪れた、心に闇を抱える女性を主人公役に、ロマンス成分多めサスペンス・ミステリーになっています。
このロマンス部分が、かなり都合のいい少女漫画的展開なんですが、全体的には男の自分にも楽しんで読めるものでした。
実はシリーズ第2作目『茨姫はたたかう』を、シリーズ物と知らずに先に読んでしまったのですが、そちらのほうが自分好みでした。
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この人の本は本当にさらっと読める。
実に軽快にストーリーが進む。
読んでいて楽しくなる作家だと思う。
後味も非常に良く、電車通勤でさらりと読むには最適。
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心の闇や歪みから病んでゆく女たちを描いたモラル小説のような作品でしたが、最後はしっかりミステリーでした。病んでしまう人は痛みをまっすぐに受け止めてしまう。でも質が悪いのは、痛みに気づかない鈍感さから周囲を傷つける人間です。私はどちらかといえば後者なのではないかと慄然としました。私の周りにも合田医師のような人がいたら、心も身体も安心して悪意に立ち向かえるのに。鈍感力を身に着ける必要もなかったのに。歪んだ女性が痛々しくも、魅力的な登場人物たちのおかげで爽やかな読後感です。
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2016/7/27
この人の書くお店はなんでこうも行きたいのか。
この接骨院めっちゃ行きたいわ。
前のフランス料理より行きたいわ。
マジどこにあんの??
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心に病を抱えた人達(女性達?)のお話し
なんだかんだでハートフルな解決するのかな?と思ってたら、実はミステリだったというミステリ(笑)
探偵役が柔道整復師ってのも珍しいところをつくなぁ
先生が言っていた、立ち向かっていくからこそ病にかかったというのは結構くる
自分は逃げるか誰かに回すかといったタイプなので
いやそれにしてもこんなお店や人がいたらいいなぁシリーズだよね
タルトタタン方も、あんなビストロあったらいいなぁだし
その辺の、実際にはいなさそうな人が探偵役だからこそよく感じるのかも
Posted by ブクログ
新婚の墨田茜には昔、買い物依存症で借金をし実家に連れ戻された過去があった。結婚後その衝動を抑えていた彼女だったが…
ミステリのシリーズものらしく探偵役として、整体師の合田力、ワトソン役に雑誌記者の小松崎、また合田の整骨院の受付の姉妹といずれも個性があり魅力的なキャラはいるのですが、どちらかというと彼らは添え物であくまで茜が主人公の小説という印象があります。
優しい夫に見初められるも、どこか物足りなく言葉にできない不満を抱えていたり、昔の友人たちがお金持ちになっていて劣等感を抱えたり、
そうした人間心理のひだというものがしっかりと書かれています。
そしてとあるきっかけで、17歳の少年と仲良くなる茜の描写もなかなかのもの。下手すると官能小説の雰囲気になりそうなところを、とても爽やかに二人の関係性や感情を描いているところも非常に好印象です。
文庫書下ろしでページ数も300ページ足らずながら、探偵たちのキャラの立ち具合はもちろんのこと、心理小説、恋愛小説のうまみも取り入れられていて、内容の濃い小説でした。
その分チョット惜しいなと感じたのがミステリ部分。終盤までミステリ要素はないため、合田・小松崎コンビの活躍が急すぎるように感じました。一応伏線がないわけではなく、展開も面白かったのですが、
ミステリでいくならもうちょっとそうした雰囲気を早めに出しても良かったかな、という気はしました。
しかし、魅力的な作品であることには間違いありません。次回作もあるみたいなので、そちらもそのうち読んでみたいな、と思います。
小説の内容と関係ないのですがちょっとびっくりしたのがこの本の出版が1999年だったこと。自分は近藤さんを『サクリファイス』で初めて知ったので、
あまりベテランの作家さんというイメージがなかったのでちょっと意外でした。思っていた以上に息の長い作家さんなんですね。こうして読むと、昔から実力のあった人だったんだな、としみじみ思いました。
Posted by ブクログ
こういう小品でも、胸に残る作品を連発するのが、この作家のすごいところだと思う。
サクリファイスはもちろん最高だ。でも、それだけじゃない。こじんまりとしたシリーズにこそ、この作家のすばらしさがよく表れていると思う。それにしても、シリーズは多いけれど、どれも2、3作品しか出ていないのが困ったところだ。
探偵役である整体師の合田の言葉が優しい。
「身体ってな、乗り物なんや。ほかのに乗り換えることがでけへん乗り物。身体のことばかり考えて、身体にお金をつぎ込んだから、いうて、乗っている精神まで立派になるわけやない。でも、車が故障したり、調子悪かったり、汚れていたりしたら、乗っているやつは気分悪いし、悪影響はでてくるわな(中略)これだけは忘れたらあかん。人間は身体の行けるとこまでしか行かれへんのや」
物欲が強くてカード依存に陥っているお客に言うことばだって。
「あなたは道しるべを失って迷っているだけです。迷っている人を見て、あなたは莫迦にして笑いますか? 他人を莫迦にしないなら、自分も莫迦にしてはいけない。あなたはただ迷っているだけです」
私も彼の整体を受けてみたい……
心のうちを言い当てられるのも怖いけれど。
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整体師シリーズの第一作。ミステリーなのですが、読み始めたとたん、人間ドラマに引き込まれてしまいます。最後のほうで、そういえばミステリーだったと気づく、みたいな…。ある特定の価値観を押し付けていないのがいいと思います。読み終わってすっきり、爽やかな印象が残りました。
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この整体師の先生が問題を解決していく本はシリーズで出ているようなので、他の作品も読もう!と思える作品でした。
買い物依存症の女性の問題をズバッと言い当てるのではなく、自分でいろいろ考えさせて気が付かせる感じがいいですね~~。
しかし、買い物依存症恐るべし。
カードを使ってどんどん買い物をしていってしまい破産するなんてありえないよ!って思っていましたが、ありえるかもって思えてしまいました。
カード、恐るべし。
最期はかなりダークな結末でしたが、茜さんは前向きに生きてほしいなと思いました。
そして私は「茨姫はたたかう」を読みます!
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初、近藤 史恵。整体師合田力シリーズ一巻。風変わりな整体師合田を探偵役にした治療系?ミステリー作品。助手の美人姉妹、妹と街中で知り合い寝違えた首の治療を受けるローカル雑誌の記者の小松崎視点と、過去に買い物依存で躓き実家に引き戻された経験のある茜視点で物語は進む。裕福な主婦となった茜は、姑の世話焼きにイライラが募り再び買い物依存症に悩む様になり、しだいに漠然とした不安を抱え眠れない日々が続き、知り合いに紹介された接骨院を尋ねる治療した整体師合田は……。作者の出身である大阪で展開し読みやすかった。
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面白かった。ヒトの心の弱い部分や闇の部分をさりげなく盛り込むのがものすごくうまい。そのおかげで、いい人だけ登場する作品とは異なり、単調なところがなくて最後まで一気に読める。
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カナリヤは眠れない
近藤史恵さん。
おもしろかった!!
読みやすいのに、
キチンとミステリー。
シリーズ化されてるって!!
納得!!
次作も、読みたいわー^_^
合田接骨院。
力先生に、私も、診てもらいたい!!
こんな、先生が近くに居てくれたら、
良いなー
Posted by ブクログ
変わり者の整体師 合田力は、身体の声を聞く能力に長けている。
新婚7ヶ月の茜がストレスから体調を壊し、合田のもとへ通い始めるが…。
終盤の急展開にえぇっ!となってしまいました。
軽いミステリーでサラッと読めました。
Posted by ブクログ
整体師合田力が探偵役。身体に触れただけで体の悪い部分だけではなく、患者の命が狙われていることまでみとおすなんて ホームズか。茜にとって和樹は大切な存在になったんだなぁ。いつか別れてしまうかもしれないけど茜と和樹には幸せになってほしいなぁ。
Posted by ブクログ
いつの作品かは分かりませんが、やはり読ませるなぁ、と思います。内容は買い物依存症の女性や様々な闇を持った女性達のそれぞれの物語。茜には共感できない所も多くて、何を偉そうに人の面倒見てるんだろか…的な感情もあったり。デビューが遅いとのめり込みやすいよね、と思います。再生の物語ではなく、そこから事件へ発展させていくので、そこは飽きずに面白いです。整体師の先生が良い味でした。さらさら、と読めました。
Posted by ブクログ
この本に出てくる整体師さん、私も行きつけにしたい!と思いました。
それほど突飛な設定でない中で、これほど読ませる内容にできるのはスゴイかも!と思います。
Posted by ブクログ
整体師が探偵役です。
患者としてやってくる依存症の女性には、あまり共感できなかったし、
ミステリーとしては最後が慌しい感じもするけれど、
とにかくこの整体の先生に、私もかかりたいと思いながら読んでいた。
もう少し、この先生とスタッフの事を知りたいので、シリーズ2作目も読んでみたいと思う。
Posted by ブクログ
悩める女性たち
2000年代より更にその数、深さは進行してしまっていると感じる。力先生や少年のように理解し、支えてくれる人に出会えない、それだけで壊れてしまった人がいる。壊れそうになりながら必死に生きている人がいる。
少年の台詞に同意せざるを得ない
曰く『女子中高生は心配すべきことも心配していないように見えるが、中高年の女性は心配する必要がないことまで心配しているように感じる』
Posted by ブクログ
読みやすくてトータル数時間でサクサク読める小説。
実は1999年に発売だったみたいだけど古臭い感じは特にせず。
今も十数年前も病める女性達ってそんなに変わらないものなのやも。
買い物依存症の女性と歪みを治す変わり者整体師の合田。
謎解きのスッキリ感はあまりないけれど、後読感が爽やかで優しく温かみのある感じの作品でした。