感情タグBEST3
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読み終わった直後の感想。
理由は分からないけど、私は涙が出そうだった。
この本は、沢山の旅という名の
たくさんの人々の人生を覗き見させてくれる
そんな贅沢な本に感じた。
みんな頑張っている。
キラキラよりも汗水垂らして人生を楽しもうと努力しているその感情を、凄い感じたし
物語りが生きているって感じがした。
私も旅行や旅は好きだけど、
確かに自分とともに移動距離を過ごした
トランクが1番色々知っているのかもしれない。
このトランクは脇役のようで主役。
素晴らしい一冊だった。
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旅において何にお金と時間を使うかって千差万別!
だからこそ一人旅を楽しんでる登場人物たちがよかったし、みんなで旅行にいくシーンもいい。
ショーに出るフクロウは逃げ出さないように食事をセーブされて空腹状態を作るけど、満腹になって逃げちゃうって話が印象的だった。
人間も満たされると急に空がまぶしくなって、飛んで行きたくなっちゃうのかな。
一緒に旅行に行ける友達がいるって幸せなことだなと思わせてもらった。
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いろんな旅がある。いろんな好みがある。それぞれの人生がある。かっこいいだけじゃない。見た目とは違う苦労がある。
フリマで売られていた魅力的な青いスーツケースは、それぞれの女性たちの旅のきっかけになったり、忘れられない思いでのワンシーンになるのだろう。
それぞれのストーリーがきちんと読みごたえがあって、どれも良かった。
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主人公が章ごとに変わるオムニバス形式の小説。アラサー女子のリアルな悩み、人生で一度は経験したことがある様なリアルな感情が描かれており、何度も深く共感すると共に、それぞれの章での主人公達が前向きな気持ちになっていく様子にとてもほっこりした気持ちになった。
偶然にも、私もお気に入りの青いスーツケースを持っている。海外旅行も趣味で、最初は綺麗だった外装もどんどん傷がついたりして年季が入ってきた。この小説のスーツケースとも重なり、改めて自分のスーツケースのことを愛おしく思った。
私もすごく旅に出たい気分になり、行きたい場所、やりたいことをたくさんノートに書き出した。旅行という意味だけでなく、人生という旅路のことも考えさせられるような一冊だった。
どことなくそっと優しく背中を押された気分になった。
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赴くままに旅に出たくなった!
旅をすることで
本当に自分が欲しいものだったり大切なものが見つかったりするから面白い
海外に行く時はリゾートで楽しむのもいいけど
ローカルな場所で現地の暮らしを見たりする方が
好きだから共感できた!
同世代の女性たちのお話だったのも良かった·͜· ︎︎ᕷ
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近藤史恵さんのこの作品、結構沢山の読書家さんが読まれていてしかも高評価だったりして、ずっと気になってましたが、やっと読むことができました。そして皆さんが、高評価なのも納得です!ひとつのスーツケースをめぐって様々な人たちの過去、現在、今が展開していきます。
大学時代の女友達4人のうちの1人がフリマで手に入れた青いスーツケース…奥手な彼女が海外への一人旅を決行しハプニングもあったけれど納得のいく旅ができたことから、「幸せをよぶスーツケース」として友達の旅においても活用されます。様々な国をめぐり、取り違えもあったりして傷だらけになったスーツケース…。そのルーツもあきらかになります。
個人的に好きなのは3話の「星は笑う」かな…。ゆり香とその彼余田で中東アラブのアブアビを旅するストーリー。この余田がイヤ~なヤツなんだけれど…それ以上にゆり香がカッコいい!!最終話での主人公の兄はダメダメなヤツすぎてムカムカしちゃいますね…。
うまく言えないけれど、この「青いスーツケース」は持たれるべき人のもとにリレーされたのかなって…。不思議な縁みたいなものを感じます。私は小心者でビビりなんで、海外よりは国内の旅行がいいな…もう~美味しいお料理と、美味しいお酒を堪能し、その後の後片付けの心配もなくのんびり過ごせるような1人旅してみたいっです。あ、でももし、この「青いスーツケース」が巡りめぐって私のところに届いたなら、海外への一人旅もできそうな気がします(まぁ…そんなことは絶対にないから、夢ということで(汗))。
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そのスーツケースを持って1人で旅すると人生が変わる。
革張りの青いスーツケースを手にした女性たちに訪れた転機を描いた連作短編集。全9話。
* * * * *
アラサー女性4人を中心に、幸運のスーツケースを巡る因縁がおもしろい。ゆるやかなファンタジーではありますが、作りすぎた感がないのは近藤史恵さんのうまさゆえなのでしょう。
各話の主人公となった女性たちには共通点があります。1人で行動できるところです。
大人と言っても皆30歳にもなっていない( 春菜など 20歳そこそこ ) のだから、1人ということに不安があってあたりまえだし尻込みしてしまっても不思議はないでしょう。けれども思い切れる。こういう人ってステキです。
そんなステキなところのある人だからこそスーツケースが来てくれたのだし、未来を拓く手助けもしてもらえたのだと思います。
前を向き顔を上げて足を踏み出そう。人生はそんなに悪くない。一人だってきっと大丈夫。
そんなメッセージが伝わってきます。
心が温かくなる物語でした。
幸せの青いスーツケース。いつか自分のところにも来てくれるといいなあと思ってしまいました。
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スーツケースと旅を中心に回るストーリー。テンポもよくて嫌な気持ちにならない。特に最後のスーツケースの始まりの話がよかった。「楽しくて優雅なだけが旅じゃない」という言葉、確かにトラブルやびっくりすることがあった旅行の方が、ずっと鮮明に覚えているなと思いました。
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性格は違うけど気の合う4人組の女性と、幸運を運ぶという曰く付きの青いスーツケースをめぐる短編集。
4人とも性格も仕事も旅行の楽しみ方も違うから、それぞれの目線で楽しめた。外国へ旅行にいくと、その土地でしか食べられないものとか地元の食堂の料理とかあって、せっかくだからそういうのを食べたほうがいいってのは分かるんだけど……ホテルの朝食バイキングで馴染みのある食べ物を食べてしまう保守的な自分がいる。結局のところ、日本料理はおいしい。
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連作短編集.
私は近藤史恵さんの文章がとても好き。
誠実な文章で心根の優しい人だといつも感じる。
この本はタイトルにもあるスーツケースが軸となってそれぞれの物語を読ませてくれる。
あなたの旅に幸あれ
よく人生は旅に例えられるけど、
この小説は旅を通して
色々な人生を読ませる。
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10数年ぶりの再読。青いスーツケースが幸運をもたらすストーリー。
軽い読み心地、前向きになれる爽やかな読後感がいい。
スーツケースをめぐり、友人女性4人のそれぞれの人生が、旅を通して描かれています。
「この息苦しさの行き着く果てはどこなのだろう」
日々の暮らしで燻っているモヤモヤした思い。
そんな現状から、旅を切っ掛けに新たな一歩を踏み出し、スッキリと前向きな気持ちにしてくれる。
連作短編集ですが、NY・香港・アブダビ・パリ・ドイツと、まるでバトンのように青いスーツケースが人と人を繋いでいく様子が素敵です。
ラストは、じんわり心が温まる。
一歩踏み出すための勇気、背中を押してくれる応援ストーリー。
読むとやっぱり旅に出たくなります。
『ひとりで、自分の行きたいところに行ける自分になる』
Posted by ブクログ
身近な人に勧められて、近藤史恵さん初読みの1冊。青いスーツケースが紡いでいく、人生の1場面1場面に心が温まりました。
青の革製のスーツケース。バザーで出会った真実を皮切りに、その友人たちへ。そしてさらに多くの旅へ。旅の形も様々で、本当に人それぞれ。様々な目的があって。青いスーツケースがそこに少し、花を添える。
連作短編のような形なので、本当にさらりと読み切ることができました。爽やかな気持ちになる1冊です。
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子供がインフルエンザになってしまった為、仕事を長期お休みさせてもらっています
読書し放題!!(職場の皆さんごめんなさい)
子供の熱は1日で下がり、とんでもなく元気な為そんなに手もかからずおこもり読書させてもらってます
この本もずっと積読していた本
私も臆病もので、飛行機が苦手。ずっと旅は行かなくていい
と思っていたけど、年々考え方が変わってきた
真美の行動力すごい!
あと、ゆり香の彼氏最悪!!
おこもりしているはずなのに、パリの気分まで味わえる素敵な本でした!!
Posted by ブクログ
登場人物は同じで主人公が数珠繋ぎで話を紡いでいく短編集。それぞれの登場人物の性格や心情などが話を進めていくことで見えてくるので読み進めるのが面白かった。
旅をベースにしているけど、女性の悩みや微妙な感情が表現されていて、共感できる話がいくつもあった。旅のお供にはもちろん、少しもやもやしている時に読んだら、前に進む力をくれそうな本だなと思った。
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読んでて気持ちがスッキリした
自分はあまり旅行に行かないから、スーツケース使うのは帰省の時くらいだったけど、旅行に行きたくなった
見知らぬ土地に行って、その土地の雰囲気とかに触れるのはいいなと思った
Posted by ブクログ
一つの青いスーツケースが友人の間でバトンされ、それぞれの旅の物語を紡いでいく短編集。さらっと読める。幸運のスーツケースをお供に、時に甘くない現実もあるけれど、読後感は穏やか。旅っていいな。
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境遇の違う女性達が、それぞれの想いで旅を通して決断していく姿に励まされ、応援したくなる。
旅の目的も理由も行き先も、なんだっていい。
誰かに説明する必要も、見栄を張る必要もない。
自分に正直であれば、強くなれるし優しくなれると思った。
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私も海外旅行含めて、国内旅行もよく行くのですが「いますぐ行きたい!!」と思えるくらい旅行意欲が掻き立てられる本でした。旅行に行く時は、何となく勇気がいるけど、いざその地に着くと「何とかなる」と思って心の底から楽しんでいるので、行ったことのない国もこれからたくさん行きたいと思います
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フリーマーケットで偶然出会った素敵な青の革のスーツケース
このスーツケースを携えて旅に出る、幸運のスーツケースとして友だちの間を流れていくけれど、本当はこれをきっかけに自分の気持ちに向き合い、認めることで世界が開ける=幸運の話なのだと思った
このスーツケースの生みの親や最初の持ち主など1つのスーツケースに様々な人が関わり、それぞれの道を歩んで行くストーリーが描かれていて優しい気持ちになれる作品
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大学の同級生だった29歳の女子4人がそれぞれ旅にでる。真美は生まれて初めてNYへ、花恵は香港へ、ゆり香はアブダビへ、悠子はパリへ。幸運の青いスーツケースを持って。バリに住む栞、ドイツへ交換留学する春菜とその母・優美、そしてスーツケースの持ち主だった春菜の伯母・加奈子も登場。女性たちの旅、仕事、恋愛、苦悩を連作短編の形で描いた作品。
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「三泊四日のシンデレラ」が一番好き。旅行をして贅沢をすることに罪悪感を抱く主人公。なんだかわかる気がする。また頑張れるための旅行。それを自覚させてくれた旅行小説。
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フリーマーケットで格安で手に入れた青いスーツケース。
真実はそのスーツケースを持って、夫の反対を押し切りNYへ旅立つ。
その後、真美の仲良し4人に次々とそのスーツケースを貸すことになり、青いスーツケースは世界を旅する。
香港、アブダビ、パリ、、、
スーツケースと共に、彼女たちの悩みや葛藤を描く物語。
短編集を読んでいるような感じで読みやすく、サクサク読んだ。
それぞれの悩みがまるで自分のことのように感じられるのは、何故だろう。
全く彼女たちと違うのになぁ。
それは、近藤史恵さんの表現の仕方が上手いということに尽きるのかな。
幸運の青いスーツケース。
まるで、青い鳥のようだ。
皆んな悩みながらも前に進む道を見つけ、明るい気持ちで顔を上げて進む姿に、元気をもらえた。
あぁ、私も旅がしたいっ!
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1つの青いスーツケースが人から人へと渡り色々な旅(人生)をする…オムニバス形式の物語。
私も一人旅が好きで、良く出掛けます。スーツケースはシルバー、このこと一緒に愉しい旅をしたいと益々思えるような本でした。
Posted by ブクログ
10/30
あなたにもこんな経験はないだろうか
他の人から見たらどこにでもあるようなものが、
自分にとっては愛着のある大切なものであること。
タイトルにある通り、鮮やかな青いスーツケースが登場人物たちや読者を様々な国に連れて行ってくれる
時間や経験によって、人や物との関係が決まっていく気がする。
スーツケースに何が入っているのかは周りにはわからない。
だけど、私だけが知っている。
それは私の幸運のスーツケースだから。
Posted by ブクログ
スーツケースが人から人へ渡り、
その人の生活や人生が変わっていくというお話。
なんだか、旅に出て目的を見つけたいと思ったし
旅に出て、目的を果たしてみたいとも思ったし、
旅に出たおかげで目標を見つけてみたいとも思った。
一人で考えたりする時間ってすごく大事なのかもしれない。
だけど、その考えを自分の大切な人に伝えることは
もっと大切なのかもしれない。
Posted by ブクログ
私は今31歳で、再来月ロンドンに一人旅に行こうと考えてた
内容紹介を読んで親近感が湧いて読み出した
同世代の主人公一人一人が感じたことが、自分も同じように感じたことがあったりするところもあって、この年代が持つ特有の悩みなのかなと思った
久しぶりの海外旅行で不安に感じてて、私も真美と一緒でロンドンに行かない理由ばかり考えていたかも
行かなければ不安もないし、いつもと同じの安心した生活だから
でも"飾りのようなパーティバッグではなく、酷使されるスーツケースのような人生の方がよっぽど自分らしい"
この言葉が今の私にすごく響いた
ロンドン楽しみだなぁ
Posted by ブクログ
温かくて優しい小説集だった。
三十歳を目前にした女性たちに、旅を通して、エールを送る物語。そして、" 幸運のスーツケース " と呼ばれる所以の物語。
主役が女たちだが、あまり毒気もなく、優しく物語は進む。ニューヨーク、香港、パリ、アブダビ・・・アブダビ⁇ってどこ?・・好奇心・・・どこでもいいから旅してみたくなる。(やっぱり、どこでもイイ!というわけには、いかないけど。)
『第一話 ウサギ、旅に出る』は、ニューヨークに旅した真実の物語。
フリーマーケットで一目惚れして買った、青いスーツケースの小さなポケットにメモ用紙を見つける。
『あなたの旅に、幸多かれ』
このメッセージにまつわる素敵な物語もラストに用意されている。
『第二話 三泊四日のシンデレラ』は、ひかえめな花恵の物語。
香港の高級ホテルで、青いスーツケースから、ニューヨークの地下鉄路線図を見つける。そこに、真実の文字が。
『絶対、負けない』
こんな具合に、物語は進んで行く。
優しい気持ちになっていく。飛行機に乗りたくなる。旅先で、素敵なモノ、こと、人に出逢いたいなと、甘い気持ちになる。
とりあえずは、近場の温泉でも行きましょうか。